退職代行でおすすめはどこ? 後悔しないための選び方も解説

「仕事は辞めたいが、自分では伝えられない」という人の助けとなるのが、「退職代行サービス」。

ただ、最近では退職代行の業者も増え、「どこを選べばいいかわからない」と迷っている人も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、おすすめの退職代行業者を4つピックアップ。それぞれの値段や対応業務などをわかりやすくまとめ、比較しています。

退職代行業者の正しい選び方もご紹介しているので、どの業者を選べばいいだろうと迷っている人はぜひ参考にしてみてくださいね。

退職代行とはどのようなサービス?

退職代行は、「依頼主に代わって退職する旨を会社に伝え、退職手続きを行うサービス」です。

上司と話さずに退職できる・即日退職できるなどのメリットが評価されて、2010年代から知名度が上昇し、利用者が増えています。

退職代行の主なサービスは「退職する旨を代わりに伝えてくれる」ことですが、有給消化の交渉や未払い給与の請求をしてくれる退職代行業者もあります。

退職代行を利用する人は、パワハラや劣悪な労働環境が原因で心身ともに疲弊してしまっている人が多いです。

また、自分で辞めたいと伝えたものの、しつこく引き留められたり、脅されたりして辞められない人も退職代行を利用しています。ずっと退職を認めてくれなかったのに、退職代行を利用するとすんなり辞めさせてくれた、というケースも多数あります。

このように、退職代行は自分で退職を切り出せない人や辞めたくても辞められない人が多く利用するサービスなのです。

退職代行の料金(値段)はいくら?

退職代行を利用したい人が気になるのは、「料金がどれくらいか?」ではないでしょうか。

便利なサービスですが、料金も高そう…と不安になりますよね。

この章では、退職代行の料金について詳しくご紹介します!

料金は業者によって大きく異なる

退職代行の料金は、業者によって大きく異なります。

退職代行は主に弁護士・労働組合・民間企業という3種類の運営元があり、料金相場もそれぞれ異なるのです。まずは、それぞれの運営元ごとの代表的な業者の料金を比較してみましょう。

退職代行サービス 弁護士法人みやび 退職代行ガーディアン 退職代行Jobs
運営元 弁護士 労働組合 民間企業
料金 着手金 55,000円
オプション費用 回収額の20%
(退職金や未払い給与を請求した場合)
29,800円 27,000円
(有給消化交渉が必要な場合は+2,000円)

弁護士運営の退職代行は、料金が高めの傾向にあります。代わりに、未払い給与の請求など退職にかかる全ての業務を行えるので、安心感もかなり強いです。

一方、民間企業は相場が安めなので、「料金が安い業者を探している」という人におすすめ。しかし、民間企業運営の退職代行は、基本的に「退職の意向を伝える」ことしかできません。会社とトラブルになりそう・払ってもらっていない給与があるという人は、注意が必要です。

また、労働組合は有給交渉が可能ですが、弁護士が行える未払い金の請求はできません。料金的にも民間企業と弁護士の間くらいだと考えておくといいでしょう。

このように、退職代行の料金を確認する時は、運営元はどこか、どんなサービスに対応しているかを確認したうえで、相場と比べて安いか・高いかを比較するようにしてください。

追加料金が発生する場合もある

退職代行業者の中には、依頼する業務によって追加料金が発生することもあります。

例えば、上でご紹介した「弁護士法人みやび」は、着手金とは別に回収金額の20%のオプション料金が発生します。他の弁護士事務所が運営する退職代行でも、成功報酬やオプション料金が発生することが多いです。

基本料金が安めでも、追加料金がかかって結局高くついてしまった…ということにならないよう、料金についてはしっかりと事前にリサーチしておくといいでしょう

退職代行のおすすめ業者4選

「退職代行業者はたくさんあって、どこを選べばいいかわからない…」という人も多いかもしれません。

そこで、この章ではおすすめの退職代行業者を厳選して4つご紹介します。

各業者の料金や特徴もまとめているので、退職代行業者選びの参考にしてみてくださいね。

労働組合運営の『退職代行ガーディアン』

運営元 労働組合(東京労働経済組合)
料金 29,800円(一律・追加費用なし)
連絡方法 LINE・電話
24時間対応
対応可能な業務 退職の意思を伝える 有給消化の交渉 未払い給与などの請求 裁判の代理人
× ×

退職代行ガーディアンは、東京労働経済組合が運営している退職代行サービスです。

労働組合は団体交渉権を持っているので、有給消化の交渉が可能。余っている有給をしっかりと消化してから辞めたい人は、交渉をお願いできます。

また、可能な限り365日相談に対応しており、思い立ったその時に相談できるのも特徴です。LINEでの相談を受け付けているので、まずは気軽に話を聞いてみるといいですね。

退職代行ガーディアンのおすすめポイントをまとめると、以下のようになります。

  • 追加料金なしの明朗会計
  • 有給消化に関する交渉が可能
  • 休日や深夜でも可能な限り対応してくれてレスポンスが早い

それほど料金は高くないのに、労働組合が運営している安心感は得られるので、「なるべくお得に、確実に辞めたい」という人におすすめです。

弁護士事務所運営の『弁護士法人みやび』

運営元 弁護士
料金 着手金 55,000円
オプション費用 回収額の20%
(退職金や未払い給与を請求した場合)
連絡方法 LINE・メール
24時間対応
対応可能な業務 退職の意思を伝える 有給消化の交渉 未払い給与などの請求 裁判の代理人

弁護士法人みやびの魅力は何と言っても、「弁護士が直接業務に当たってくれる」こと。未払い給与や退職金の請求、万が一会社と裁判になった時の対応など、法的な業務にも対応しており、安心感は圧倒的です。

他社で断られたケースでも対応可能というだけあり、「絶対に辞められる」という信頼感を持てるでしょう。弁護士運営なので、他の業者よりは少し高めですが、「何があってもお任せできる」という安心感を持てるなら相応の料金ではないでしょうか。

弁護士法人みやびのおすすめポイントをまとめると、以下のようになります。

  • 未払い給与や退職金などの請求が可能
  • 他社で断られたようなケースでも対応してくれる
  • 会社と揉めそうな時や裁判になった時も安心

「未払いの残業代などもしっかり請求したい」「自分で辞めたいと言ったら退職金はないと脅された」など、会社がブラック気質で、退職する時も揉めそうな人は、弁護士法人みやびを選ぶのがおすすめです。

労働組合+民間企業運営の『TORIKESHI』

運営元 民間企業(株式会社エンターキー)
労働組合(日本労働産業ユニオン)
料金 25,000円(一律・追加費用なし)
連絡方法 LINE・メール
24時間対応
対応可能な業務 退職の意思を伝える 有給消化の交渉 未払い給与などの請求 裁判の代理人
× × ×

退職代行TORIKESHIは、退職代行実績1,000件以上の退職代行サービス。豊富な退職代行実績があり、万が一の際には全額返金保証もあるので安心です。

やり取りはLINE「のみ」で完結するため、電話やメールは面倒という人でも退職代行を利用するハードルが下がります。

また、引越しや転職、失業保険給付のサポートがあるのも特徴。退職後が不安な人や、手厚いアフターフォローがほしい人にぴったりです。

退職代行TORIKESHIのおすすめポイントをまとめると、以下のようになります。

  • 万が一退職できなかった時の全額返金保証あり
  • LINEのやり取りのみで相談から退職完了まで完結
  • 引越し・転職・失業保険の給付などのサポートあり

なお、公式サイトでは「労働組合運営」とされていますが、実質的な運営は民間企業が担っており、有給消化などの交渉などは行えないため注意しましょう。

民間企業運営の『退職代行Jobs』

運営元 民間企業(株式会社アレス)
料金 27,000円
※会社との交渉が必要なら別途2,000円で労働組合に加入
連絡方法 LINE・メール・電話
24時間対応
対応可能な業務 退職の意思を伝える 有給消化の交渉 未払い給与などの請求 裁判の代理人

(提携労働組合に加入する場合○)
× ×

退職代行Jobsは民間企業が運営しているサービスですが、顧問弁護士が監修し、適正範囲内で対応しているため安心感があります。さらに労働組合と連携しているので、組合費を支払えば会社との交渉にも対応してもらえます。

後払い可能で全額返金保証もあるなど、料金面でのサービスも充実しているのも特徴です。

また、退職完了までの相談は追加料金なしで無制限で対応してもらえるので、悩みや不安が出た時にすぐに相談できるのが嬉しいですね。

退職代行Jobsのおすすめポイントは、以下の通りです。

  • 民間企業運営だが、弁護士監修&労働組合連携なので安心感が高い
  • 後払い可能
  • 追加料金なしで退職完了までの相談は無制限で対応

特に後払い可能な退職代行業者は少ないため、「退職金や最後の給料が入ってから支払いたい」という人は退職代行Jobsを選ぶのがおすすめです。

退職代行の正しい選び方

退職代行サービスはさまざまな業者がありますが、業者選びに失敗すると後で後悔することも…。

そこでこの章では、退職代行の正しい選び方についてご紹介します。次の2点を念頭に置いておけば、自分に合った退職代行を見つけられますよ。

料金比較をしておく

退職代行を利用した人の後悔ポイントで多いのが、「費用をしっかり比べておけばよかった」「割高に感じた」などの「料金」に関するものです。

実際に退職代行を利用した人の中には、料金比較をしなかったことで後悔している人の口コミもありました。

利用する前に、他にもっと低価格なサービスがないか、どんなプランを選べば良いのかを調べておけばよかったと少し後悔しました。
焦って申し込みをしたので、おそらく他社より高いのでは?と感じてしまいました。

30代前半女性・不動産会社の事務

引用:退職代行サービスのおすすめ紹介サイトの辞めエール

料金で後悔しないためには、事前にしっかりとリサーチし、複数の業者で料金比較しておくことが大切です。

相場よりも高すぎないか・安すぎないか(安すぎる業者は詐欺・トラブルになることもあるので注意が必要)も確認しておきましょう。

どこまで対応して欲しいか考えておく

あなたが退職代行にしてほしいことは何でしょうか?

ただ退職を伝えてもらうだけなのか・未払い残業代などを請求したいのかなど、お願いしたい業務によってどの業者を選べばいいのかは異なります

例えば、法的トラブルを抱えている場合は、法的業務のエキスパートである弁護士運営の業者に依頼するのがおすすめ。

一方、会社を辞めることを伝えてもらい、退職手続きをサポートしてもらうだけでいい人は、民間企業が運営する退職代行サービスで十分満足できるでしょう。

このようにどこまで対応してほしいのかを考えておけば、自ずとどの業者に頼むべきかが見えてくるでしょう。

退職代行でトラブル回避するためには?

残念ながら、退職代行を利用してトラブルに遭うこともあります。

中には、支払い後連絡が取れなくなったなど詐欺まがいの行為や、途中で丸投げされて結局自分で手続きしたなどのトラブルに見舞われた人も。

このような退職代行トラブルを回避するためには、実際に利用した人の口コミを見て業者の信頼性や評判を確認するのがおすすめです。

公式サイトではわからない、担当者の対応や退職するまでのやり取りなどもリアルな口コミから知ることができます。

気になる退職代行サービスがあったら、まずは体験談を読んでみましょう。

まとめ

本記事では、おすすめの退職代行サービスとその選び方についてご紹介してきました。

退職代行は運営元によって料金相場・対応できる業務が異なるので、事前に料金をよく比較し、どこまで対応してほしいか考えておくといいでしょう。

また、退職代行選びに口コミチェックは必須!実際に利用した人のリアルな口コミをよく読んで、本当に信頼して申し込めるかを確認しておくのがおすすめです。

自分に合った退職代行業者を選んで円満に退職したら、新しい未来が拓けます。今回ご紹介したおすすめ業者なども参考に、自分にぴったりの退職代行サービスをリサーチしてみてくださいね!