インドの経済や産業、企業は?大統領、首相は?

この記事の結論は「インドはIT産業が成長しているが、農業大国でもある。GDP成長率は7%を超えており、人口の多さもあわせて世界的に注目度が高い市場となっている。モディ政権との関係が今後の日本にとって重要」です。インドは人口増加とともにGDPも伸長しており、世界的な市場へと成長しました。この記事では、インドの経済や産業、企業、首相や大統領についてまとめました。

インドの経済、産業は?

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IMF「World Economic Outlook Database」によると、2015年のインドのGDPは約2兆907億ドルでした。10年間でおよそ2.5倍に成長しました。GDP成長率は対前年比で約7.6%です。

日本貿易振興機構「JETRO」のインド基本的経済指標によると、2014年のインドの失業率は約3.6%で、ここ数年変化は見られません。

インドの主要産業は農業、工業、鉱業、IT産業です。インドの経済活動人口のおよそ50%は農業に従事しており、農地面積は国土の約55%を占めています。

農業はインドにとって重要な産業なのです。

外務省公式ホームページ「インド基礎データ」によると、2014年のインドの貿易額は、輸出が約3105億7200万ドル、輸入が約4479億7600万ドルです。2009年からの5年間で、輸出は約1.7倍、輸入は約1.6倍に増加しています。

 

インドの有名企業は?

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インドはIT大国と呼ばれており、有名な企業はIT関連の会社が多いです。インドのIT企業のトップ3といわれているのは以下の3社です。

  • TATA Consultancy Service
  • Infosys
  • Wipro

TATA Consultancy Service:通称TCSはインドの一大財閥であるTATAグループのIT部門を統括する企業です。世界46カ国にオフィスを構えており、社員数は総計で30万人を越える規模の会社です。日本ではその名をあまり知られてはいませんが、インドでは超有名な企業です。

Infosys:インド企業で初めてNASDAQ市場に上場を果たした企業です。ITコンサルティングやビジネスコンサルティング、テクノロジー、エンジニアリング、アウトソーシング、ソフトウェア開発などを主要事業として展開しています。

Wipro:インドIT産業において、TCS、Infosysに次ぐ企業です。もともと家庭用製品の製造・販売を行っていましたが、1980年代以降にIT産業に進出して、大規模なオフショアリングによって発展してきました。

 

IT企業以外の有名企業は、以下の2社があげられます。

Airtel:インド通信会社の最大手です。インド電気通信管理局(TRAI)によると、インドの携帯電話加入者総数は10億人を突破しました。スマートフォン市場が拡大する中で、Airtelが果たす役割はより大きくなります。

マルチスズキ:インドにおけるスズキの乗用車生産販売子会社です。インドにおける自動車分野でその優位性は大きくなっています。

 

インドの大統領は?

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2016年8月現在、インドの大統領は13代大統領プラナブ・ムカジーです。2012年7月より現職を務めています。1935年生まれで、現在81歳です。

財務大臣、外務大臣、国防大臣、商工大臣などを歴任し、大統領に就任しました。所属政党はコングレス党です。ベンガル人としては初の大統領となりました。

 

インドの首相は?

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2016年8月現在、インドの首相は18代首相ナレンドラ・モディです。1950年生まれで、現在65歳です。北グジャラートのワタナガルで中流階級の家族に生まれました。学生時代は自分でチャイ屋を経営して生計を立てていました。

首相就任以前は、2001年から2014年までグジャラート州首相を務め、3度再選されています。所属している党はインド人民党(BJP)で、BJPはこれまで初代首相ネールやその娘インディラ・ガンディーなど多くの首相を輩出しました。インドが独立してからの歴史で、計50年以上にわたって政権を担ってきた老舗政党・国民会議派(INC)を圧勝する形で政権を勝ち取りました。

インドの大統領は象徴的な存在であるため、通常は国家統一の象徴として儀礼的な役割です。政治の実権は、国民の直接選挙で選出される最大与党から下院において選ばれる首相と内閣にあります。

 

インドと日本の関係は?

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日本とインドは1952年に国交を樹立しました。

日本とインドの関係は、安倍首相とモディ首相の下で急接近しています。両国が期待してることは貿易と投資の拡大であるといえます。

2014年9月に行われたインド首脳会談では、モディ首相が訪日し、首脳会談を行った際もこれが重要議題となっていました。当時の共同声明では、5年以内に日本からインドへの直接投資額、進出企業数を倍増させる目標が掲げられたほか、日本がインドに5年間で約3.5兆円の官民投融資をするとされました。

ただ日本とインドの経済的つながりは弱いです。インドは世界有数の経済大国ですが、日本貿易振興機構「JETRO」の直接投資統計によると、インドは日本の輸出入および対外直接投資の1%程度しか占めていません。

2015年12月に安倍首相がインドを訪れた際には、「日印特別戦略的グローバル・パートナーシップ」を発表して今後の方向性を示しました。今後、日本とインドのつながりは強固になっていくことが予想されます。

 

世界にとって大きな市場に成長

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インドのGDPは大きく伸長しています。人口も多く、インドは世界各国にとって大きな市場となりました。

ただ日本との経済交流はまだこれからです。2015年に安倍首相がインドで首脳会談を行った際、モディ首相と安倍首相は「日印ヴィジョン2025 特別戦略的グローバル・パートナーシップ インド太平洋地域と世界の平和と繁栄のための協働」と題する共同声明を発表しました。これからの連携強化を図っています。

「モディノミクス」と呼ばれる経済改革が進められている中で、各国がインド進出を目指しているのです。