プレゼンのダメな始め方、効果的なつかみ方5選

仕事術

この記事の結論は「プレゼンの成功は最初の30秒のつかみ方で決まる。工夫したつかみ方を準備し、最初の30秒で聴き手の注意をひくことに全力を尽くそう」です。プレゼンが得意という人よりも、人前で話すのは苦手という人のほうが多いのではないでしょうか。この記事では、プレゼンのダメな始め方、効果的なつかみ方をそれぞれ5つずつご紹介します。

プレゼンは最初の30秒で決まる

shutterstock_325513940

プレゼンの成功、失敗を左右するもっとも大事な時間は最初の30秒です。

話し始めてからの30秒で、聴き手は「聴くに値するプレゼンか」を判断します。どんなに良い内容を準備しても、最初の30秒での印象が悪ければ、聴き手は聴く意欲を失います。逆の視点で考えると、最初の30秒でちゃんと引き込めれば、聴き手の期待は高まり、その後のプレゼンを聴いてもらえるようになるのです。

 

プレゼンのダメな始め方、5つの例は?

shutterstock_52830436

ほとんどのプレゼンは、最初の30秒を意識しないままに構成されています。プレゼンのダメな始め方を5つご紹介します。

 

プレゼンのダメな始め方1「長い感謝の言葉」

「この場にお呼び頂き光栄です」「本日はお集まり頂きありがとうございます」など、一言、二言の感謝の言葉であれば問題ありません。ただ、プレゼンの成否が決まる最初の30秒を感謝の言葉だけで埋め尽くすのはオススメではありません。

「主催者」「自分を呼んだ人」「会場を運営している人」「聴き手」など、プレゼンには多くの利害関係者がいます。すべての人に感謝の言葉を述べていたら、あっという間に30秒が経過してしまいます。

 

プレゼンのダメな始め方2「長い自己紹介」

自分はどんな経歴があり、なぜここでプレゼンをしているのかは、話に説得力を持たせる重要な要素です。

ただ、冒頭の30秒で詳しい自分の経歴を話しても、聴き手は「聴くに値するプレゼンか」の判断がつきません。最初の30秒で引き込んだ後、自分がなぜこのテーマを話すに値する人物かという順序で自己紹介をすることが重要です。

 

プレゼンのダメな始め方3「謝罪」

「この度は遠いところまでお集まりいただき申し訳ありません」といった、謝罪からはじまるプレゼンもダメな例のひとつです。聴き手は、それを承知でこの場に集まっているので、大した問題ではないことは明らかだからです。あまりに恐縮した姿勢から入ると「内容に自信がないのでは?」という印象を持たれてしまうこともあるので注意が必要です。

 

プレゼンのダメな始め方4「アジェンダの羅列」

ビジネスシーンでよくある始め方です。これも最初の30秒でやるのは適切とはいえません。

アジェンダの羅列から始まるプレゼンは、タイトルがない本に似ています。

いきなり目次から読ませる本があったら「そもそもこの本は読むに値するのか?」の判断がつきません。タイトルや表紙のデザイン、帯をみてはじめて本への期待を醸成するように、しっかりとつかみを行ってからプレゼンの本題に入りましょう。

 

プレゼンのダメな始め方5「時間に言及する」

冒頭で「これから3時間、お付き合い頂ければと思います」といわれて、ワクワクする聴講者はほとんどいません。

聴き手はプレゼンを聴きに会場に来ているのは間違いないですが、「本当に聴くに値するかの判断」は最初の30秒でします。最初の30秒がつまらなければ、スマホをいじったり寝たりするのも聴き手の自由なのです。

 

プレゼンの効果的なつかみ、5つのポイントは?

shutterstock_374410567

これまで聴いたプレゼンのなかには、ダメな始め方でスタートしているプレゼンもあったのではないでしょうか。「またこのパターンか」と感じてしまい、その後の話がスムーズに入ってこなかったこともあったかもしれません。

自分がプレゼンをするときには、効果的なつかみではじめたいですよね。以下にプレゼンの効果的なつかみ方を5つのポイントでまとめました。

 

プレゼンの効果的なつかみ1「質問からはじめる」

一言、二言の挨拶をした後、すぐにスライドを動かし、いきなり質問から入るつかみ方です。

書籍「成功する人の話し方(ビル・マクゴーワン著 2015年、日本経済新聞社)」には、「ある調査によると人生で1番恐ろしいことは死。3番目は飛行機にのること。では、2番目は?」という質問からはじめるつかみが紹介されています。

答えは「人前で話をすること」としています。

プレゼンコーチである著者のセミナーでの冒頭は、このようなつかみから期待感を醸成してスタートするのです。

 

プレゼンの効果的なつかみ2「数字からはじめる」

質問からはじめるつかみは、いきなり数字から見せるのも効果的です。「この数字はなにを表すでしょう?」とはじめて、数秒間をあけて、誰かに答えてもらう。プレゼンのテーマとなりえる重要な数字をいきなり伝えるよりも、質問からはじめて、考えさせてから伝える方が印象に残りやすいのです。

 

プレゼンの効果的なつかみ3「秘密をうちあける」

スティーブ・ジョブズが2005年にスタンフォード大学で行った名スピーチの冒頭は「皆が世界一の大学を卒業する瞬間を共にできて光栄です」という一文の後、「正直にいうと」という言葉で繋いでいます。秘密をうちあけるのも、冒頭30秒で注意をひくのに適した手法です。

 

プレゼンの効果的なつかみ4「エピソードからはじめる」

スマートフォンをテーマにしたプレゼンのつかみをする場合、「この場所に来るまでに乗った地下鉄で、座っている人を観察しながらきました。30人中25人がスマートフォンを見ていました」とはじめると、スマートフォンが普及していることをエピソードとして伝えることができます。あらゆる調査データを見せるよりも、冒頭で語ったエピソードのほうが印象に残りやすいこともあるのです。

 

プレゼンの効果的なつかみ5「共通点を伝える」

人は、自分と似ている人や共通点が多い人に好意的になります。心理学でいう類似性の法則です。聴き手と自分の類似点から話をスタートすることによって、「自分と共通点があるこの人の話は、自分に価値があるかも」という期待感を持たせることができるのです。

 

見た目と声の質も重要

shutterstock_432251794
この記事を読み、効果的なプレゼンをしたい人へオススメのアクションアイテムは「冒頭30秒の重要性を認識し、30秒をつかむ準備を入念に行ってからプレゼンに臨む」です。

プレゼンの質は、準備をすればするほど高まります。その中でも特に冒頭30秒への準備が重要です。

このタイミングで掴むことができれば、聴き手の期待を醸成でき、その後のプレゼンに関心を高く維持することができます。準備の時間が充分にとれない人は、最初の30秒だけでも暗記できるまで練習してからプレゼンに臨んでください。

100万部を超えるベストセラー「人は見た目が9割(竹中一郎氏 2005年、新潮新書)」という本では、メラビアンの法則という研究結果が発表されています。

メラビアンの法則とは「人から受け取る情報を100とすると、話す内容は7%しかない。残りの93%のうち、顔の表情と声の質が大部分を占める」という法則です。この法則にも従い、プレゼン中は表情と声の質に常に気を使っておくのも重要ですね。