20代で年収500万円の実態は?職業は?生活や手取りは?

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20代ビジネスパーソンの約11%が年収500万円以上。年収500万円の手取りは月額約25万円。自由になるお金は月額約11万円程。あなたはこの11万円をどのように使っていますか?年収を上げたい方、今の年収に満足できない方、ついつい出費がかさむ方には、戦略的なお金の使い方がおすすめです。この記事では「20代で年収500万円」をテーマに、職業、手取りや生活、貯金額、家族構成ごとのおすすめなお金の使い方についてまとめました。

20代で年収500万円は高い?

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総務省統計局の調査によると日本の20代の労働人口は約800万人程です。

転職サービスDODAの「平均年収データ2014年(約16万人がデータ基)」の年齢別調査によると、20代で年収500万円以上の人は全体の11%しかいません。20代で労働人口約800万人のうち、年収500万円以上を稼ぐ20代は日本で約90万人しかいないのです。

 

年収500万円、20代前半では2%前後しかいない

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厚生労働省の民間給与実態統計調査によると、20代後半の男性の平均年収は371万円です。

20代でも前半(20-24歳)と後半(25-29歳)によって平均年収は異なります。同じ会社でも、新卒の22歳と8年目の29歳では後者のほうが年収は高いのが一般的ですよね。

転職サービスDODAの調査によると年収500万円を越える22歳は1%、23歳は2%、24歳は3%です。20代前半で年収500万以上の人はそれぞれの年代の2%前後しかいないのです。

同調査によると、29歳で年収500万円以上の人は29歳世代全体の約22%になります。20代前半と比べるとその割合は10倍ほどに増えますが、それでも世代人口の約5人に1人しかいない計算になります。

 

20代で年収500万円、職業は?

20代で年収500万円を越える主な業種は

  • 銀行
  • 不動産
  • 生保損保
  • 総合商社
  • 製薬メーカー
  • 広告
  • マスコミ
  • 出版
  • コンサル
  • インターネット関連

です。上記業界でなくても、各業界トップシェアを誇る企業であれば、20代で年収500万円台になることが一般的です。外資系企業では、その人の実力次第で超えることもあります。

職種では

  • 金融ディーラー
  • MR
  • 営業職
  • ディレクター職
  • 編集職
  • 士業

金融ディーラー、MR、営業といったインセンティブ比率の高い職種で成績を出されている方の年収が高い傾向にあります。広告・マスコミ・出版業界では、ディレクター職や編集職でも年収500万円を超えることが多いです。ただこれは、長時間残業をした残業代だったり、そもそも長時間労働を前提とした報酬体系であることもあります。

弁護士、公認会計士、医師も20代で年収500万円を超えることが多い職種です。

 

年収500万円、月の手取りはいくら?

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ボーナス 算式 手取り給与
支給単位 支給回数 月額
2ヶ月 年2回 500万円 / 16ヶ月 * 80% 25.0万円
2ヶ月 年1回 500万円 / 14ヶ月 * 80% 28.6万円
0ヶ月 500万円 / 12ヶ月 * 80% 33.3万円

年収500万の方で、ボーナスは2ヶ月分で年2回支給の条件で概算すると、月の手取りは約25万円です。

同条件で「ボーナス2ヶ月分で年1回の支給」の場合の手取りは約28万6000円、「ボーナス無し」だと約33万3000円です。年収500万円の場合、年収から引かれる「税金と社会保険料」は約100万円になります。

何もせずとも、税金と社会保険料を自分の財布から毎年100万円を払っていると考えると、大きな金額ですね。月ベースにすると8万3000円です。

 

年収500万円の20代独身の生活とは?

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年収500万円の20代独身の場合、どのような生活ができるのでしょうか。

  • 独身
  • 養っている家族(扶養家族)なし
  • 生命保険の加入なし
  • 勤務先が東京、大阪、名古屋の中心部
  • 1人暮らし
  • 寮・社宅制度なし

の前提で考えると、一番大きな支出は「家賃」です。

大手不動産賃貸ポータル「HOME’S」によると東京23区の1人暮らし物件の家賃相場は葛飾区が最も安くて6.1万円、港区が最も高くて11.9万円ですので、家賃は8万円とします。

光熱費が1万円、携帯など通信費が1万円、食費が3万円、その他費用(日用品、移動費など)が1万円とすると14万円が固定費、つまり「必ずかかるお金」です。

月額手取りが25万円とすると、1ヶ月に自由になるお金は約11万円になります。1週間で割ると約2万7500円です。「週に3回飲み行く(1回5000円)」「土日に1万円使う」と、ほぼぴったり無くなる計算です。

社交的な性格の方であれば、遊興費だけでなくなってしまう金額といえますね。

 

年収500万円の20代独身、貯金や保険、投資や運用は?

年収500万円の20代独身の方におすすめの貯蓄や保険、投資や運用について、ボーナスは2ヶ月分で年2回支給の条件を前提に、下記の表の通りにまとめました。

ライフステージ毎におすすめな自由なお金の使途割合

お金区分 月間金額割合
独身 出産前 出産後
つかうお金 10% 10% 5%
まもるお金 20% 40% 55%
ふやすお金 70% 50% 40%

20代独身のビジネスパーソンにおすすめな自由なお金の月額配分

自由な金額
(ボーナス月)
月間金額
つかうお金 まもるお金 ふやすお金
11万円 1万1000円 2万2000円 7万7000円
(61万円) 6万1000円 12万2000円 42万7000円

上記の表で使用している「つかうお金」「まもるお金」「ふやすお金」の意味は下記の通りです。詳しくは関連記事にまとめていますので、あわせてご参照くださいね。

 

「つかうお金」

生きる上で必要なお金の消費を指します。この記事の場合、生活に「必ずかかるお金」は既に差し引いているため、娯楽費や遊興費が「つかうお金」に当たります。

「まもるお金」

貯蓄と保険を指します。急な出費やまとまったお金の出費への積立、万が一の際に家族を守るための備えが「まもるお金」に当たります。

「ふやすお金」

投資と運用を指します。金融商品や不動産などの資産運用だけでなく、書籍や人とのネットワーキングなど自分の価値と高めたり、生活を豊かにしたりするための投資や運用が「ふやすお金」に当たります。

 

結婚前のビジネスパーソンへは、投資や運用といった「ふやすお金」の割合を大きくすることをおすすめします。

限られたお金と時間で個人のキャッシュフロー向上に繋げるためには、投資や運用に回す金額を増やす必要があります。独身の場合、遊興費や娯楽費に多くの金額を使いがちですが、結婚前で生命保険や医療保険が最小限に抑えられるため、「ふやすお金」を大きくする貴重な時期といえます。

貯金額は月額手取り給与の3ヶ月分から半年分が理想といわれています。「まもるお金」を全額貯金とした場合、1年間で46万5000円のお金が貯まる計算になります。目標とする貯金額が貯まったら、「ふやすお金」の割合を大きくすることもおすすめです。

年収500万円の20代子供なし夫婦の生活とは?

年収500万円の20代で子供がいない夫婦の場合、どのような生活ができるのでしょうか。

  • 既婚
  • 養っている家族(扶養家族)なし
  • 勤務先が東京、大阪、名古屋など都市部
  • 2人暮らし
  • 社宅制度なし

の前提で考えた場合、こちらも一番大きな支出は「家賃」です。

同じく「HOME’S」によると、東京23区内の30平メートル以上の1LDKの家賃相場は、足立区が最も安くて7.5万円、港区が最も高くて19.2万円ですので、家賃は10万円程とします。

光熱費が1.5万円、携帯など通信費が2万円、食費が5万円、その他費用(日用品、移動費など)が1.5万円とすると、20万円が固定費、「必ず掛かるお金」です。

月額手取りが25万円として、固定費をすべて負担する前提で計算すると、1ヶ月で自由になるお金は5万円程度になります。1週間に割ると1万2500円です。夫婦それぞれが「週に1回ずつ飲みに行く(1回5000円)」、「週末にでかけてランチをする(2人分で1回2500円)」と、ほぼピッタリ無くなる計算です。

 

年収500万円の20代子供なし夫婦、貯金や保険、投資や運用は?

年収500万円の20代子供なし夫婦におすすめの貯蓄や保険、投資や運用について、ボーナスは2ヶ月分で年2回支給の条件を前提に、1ヶ月で自由になるお金5万円の配分を、下記の表の通りにまとめました。

ライフステージ毎におすすめな自由なお金の使途割合

お金区分 月間金額割合
独身 出産前 出産後
つかうお金 10% 10% 5%
まもるお金 20% 40% 55%
ふやすお金 70% 50% 40%

20代出産前の家庭におすすめな自由なお金の月額配分

自由な金額
(ボーナス月)
月間金額
つかうお金 まもるお金 ふやすお金
5万円 5000円 2万円 2万5000円
(55万円) 5万5000円 22万円 27万5000円

結婚後は貯金に加えて、保険等の「まもるお金」の割合を大きくするのがおすすめです。

夫婦それぞれ、生命保険と医療保険に入っておいた方がよいです。特に奥さんは、妊娠後の医療保険加入が難しいため、結婚直後に加入することが一般的です。

年収500万円の子供なし夫婦の場合、年間で64万円の金額を「まもるお金」に、80万円の金額を「ふやすお金」に掛けることができます。

子供が生まれる前の「ふやすお金」の割合は、独身の時に比べて下がるものの、出産後よりは大きくできる時期です。夫婦のライフプランに添って目標の貯金額を設定したうえで、出来る限り「ふやすお金」の割合を大きく保つことをおすすめします。

 

年収500万円の20代子持ち夫婦の生活とは?

年収500万円の20代子持ち夫婦(子供は1人)の場合、どのような生活ができるのでしょうか。

  • 既婚
  • 養っている家族(扶養家族) 2人
  • 勤務先が東京、大阪、名古屋など都市部
  • 3人暮らし
  • 社宅制度なし

の前提で考えた場合も、一番大きな支出は「家賃」です。

出産直後夫婦の家の間取りは、出産前と同程度と仮定し、家賃は10万円程とします。

育休中の奥さんは家にいる時間が増えるので、光熱費を5000円アップの2万円、携帯など通信費が2万円、乳幼児に必要な食費を仮定し、食費が1万円アップの6万円、その他費用(日用品、移動費、育児費用など)も5000円アップの2万円とすると、22万円が固定費、「必ず掛かるお金」です。

月額手取りが25万円で固定費をすべて負担するとなると、1ヶ月で自由になるお金は3万円程度になります。1週間に割ると7500円です。

「月に2度、旦那さんか奥さんいずれかが外食へ行く(1人分で1回5000円)」、「毎週末に家族で出かけてランチをする(大人2人分で1回2500円)」と、ほぼピッタリ無くなります。「必ず掛かるお金」である生活費を節約できない中なので、「自由なお金」の使途の相談が夫婦間で必要のある金額であるといえますね。

奥さんが産休中であれば奥さんの年収の約66%の収入は手当として支給されます。

 

年収500万円の20代子持ち夫婦、貯金や保険は?投資や運用は?

年収500万円の20代子持ち夫婦におすすめの貯蓄や保険、投資や運用について、ボーナスは2ヶ月分で年2回支給の条件を前提に、1ヶ月で自由になる3万円の配分を、下記の表の通りにまとめました。

ライフステージ毎におすすめな自由なお金の使途割合

お金区分 月間金額割合
独身 出産前 出産後
つかうお金 10% 10% 5%
まもるお金 20% 40% 55%
ふやすお金 70% 50% 40%

20代出産後の家庭におすすめな自由なお金の月額配分

自由な金額
(ボーナス月)
月間金額
つかうお金 まもるお金 ふやすお金
3万円 2000円 1万7000円 1万2000円
(51万円) 2万7000円 29万2000円 21万2000円

出産後は、教育積立を目的とした貯金や保険への加入する人が多いです。その場合、出産前に比べて、より「まもるお金」の割合が増えることになります。

年収500万円の出産後夫婦の場合、年間で75万4000円の金額を「まもるお金」に、54万4000円の金額を「ふやすお金」に掛けることができます。

「つかうお金」が限られているため、生活費の節約に向けて夫婦で協力する必要があります。おすすめしたいことは「ふやすお金」は出来る限り減らさないことです。将来、家庭のキャッシュフロー向上を達成するためには、投資や運用といった「ふやすお金」が必ず必要になってくるためです。

年収500万円で2人目の出産を希望する場合は、経済的な余裕を広げるために、夫婦間のお金の話し合いが必要です。住居を郊外へ移すなど生活費や固定費を削減するか、収入の増加に向けて夫婦のキャリアプランを考えるなど、まずは今後のライフプランを共有して、お金の使い方について話し合ってみてくださいね。

 

「いまの生活」と「将来」のバランスが重要

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この記事を読んだ方にオススメのアクションプランは

「人生計画とマネープランを考える」

です。

結婚、子育て、車や家の購入など、人生の分岐点には大きなお金が必要になります。「結婚も子育てもしない、車も家も買わない」という人には、20代のうちから貯金をする理由は少ないともいえます。

20代で年収500万円以上を稼げる人は上位10%の限られた人です。

ただ、もし将来の結婚や子育て、車や家の購入を計画している場合は、自由になるお金をすべて使うわけにはいきませんよね。「いましたい生活」と「将来したいこと」のバランスを考えて、戦略的なお金の使い方をしてくださいね。