年収300万円の手取りはいくら?生活レベルや結婚事情、貯金は?20代は?
2018.3.28
2018.3.27
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ボーナス | 算式 | 手取り給与 | |
---|---|---|---|
支給単位 | 支給回数 | 月額 | |
2ヶ月 | 年2回 | 500万円÷16ヶ月×80% | 25.0万円 |
2ヶ月 | 年1回 | 500万円÷14ヶ月×80% | 28.6万円 |
0ヶ月 | 無 | 500万円÷12ヶ月×80% | 33.3万円 |
税金や保険などを引くと、手取りはだいたい額面の80%になります。
年収500万の方で、ボーナスは2ヶ月分で年2回支給の条件で概算すると、月の手取りは約25万円(年換算で約400万円)です。
同条件でも
です。
年収500万円の場合、年収から引かれる「税金と社会保険料」は
になります。
もう少し突っ込んで「独身の場合」と「扶養家族がいる場合」の税金と社会保険料の内訳をみていきます。
年収 | 500万円 |
---|---|
所得税 | 14万2300円 |
住民税 | 24万4300円 |
社会保険料 | 71万253円 |
税金と社会保険料の合計 | 109万6853円 |
手取り | 390万3147円 |
(「税理士試験と税務のメモ」より)
独身の場合は、控除等が少ないため所得税と住民税の割合が多くなります。
年収 | 500万円 |
---|---|
所得税 | 6万7300円 |
住民税 | 15万800円 |
社会保険料 | 75万408円 |
税金と社会保険料の合計 | 96万8508円 |
手取り | 403万1492円 |
(「税理士試験と税務のメモ」より)
扶養家族がいる場合は、控除等があるので独身の場合よりも税金を納める額は抑えられます。もちろん自治体によって住民税の税率は変わってくるほか、控除の額も家族の構成や収入によって変わってきます。
詳しい計算方法は「年収にかかる税金は?所得税や住民税とは?控除の計算は?」を参考にしてみてください。
ただ、何もせずとも、税金と社会保険料を自分の財布から毎年100万円を払っていると考えると、大きな金額ですね。月ベースにすると8万3000円です。
日本の労働力人口は、約6556万人(2017年)です。そのうち20代の労働人口は約800万人。(総務省統計局の調査より)
サラリーマンの平均年収は以下の通りです。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
平均年収 | 約521万円 | 約276万円 |
平均年齢 | 45.4歳 | 45.8歳 |
(国税庁「民間給与実態統計調査」より)
労働者全体でみると500万円台の労働者は年収上位30%に入ります。
20代で年収500万円以上の人は
しかいません。
(転職サービスDODA「平均年収データ2014年(約16万人がデータ基)」年齢別調査より)
20代で労働人口約800万人のうち、年収500万円以上を稼ぐ20代は日本で
しかいないのです。
厚生労働省の民間給与実態統計調査によると、20代後半の男性の平均年収は371万円です。また、20代でも前半(20-24歳)、後半(25-29歳)によって平均年収は異なります。
同じ会社でも、新卒の22歳と8年目の29歳では後者のほうが年収は高いのが一般的ですよね。
年収500万円を越える
です。
(転職サービスDODAの調査より)
20代前半で年収500万以上の人はそれぞれの年代の
しかいないのです。
同調査によると、29歳で年収500万円以上の人は29歳世代全体の約22%になります。
20代前半と比べるとその割合は10倍ほどに増えますが、それでも
しかいない計算になります。
平均年収でみると、年収500万円以上を稼ぐ人が多くなるのは35歳〜59歳です。(民間給与実態統計調査より)
20代で500万円以上稼ぐ人が少ないのもうなずけます。
また同調査によると、会社の規模では
の会社の平均給与が500万円以上です。
大きな会社ほど平均年収も高くなる傾向があります。
もし今後年収をあげていきたいと感じているなら、まずはご自身が今どれくらいの市場価値(=適正年収)があるのかは気になるところです。
ご自身の適正年収を知るには転職エージェントに相談してみるのもいいでしょう。転職市場の中でのご自身の可能性を適正に判断してくれます。
ただ、転職エージェントにも相性があります。担当の力量によって転職が左右されるともいわれています。自分に合ったエージェントに会うためにも、複数の転職エージェントに登録するのがおすすめです。
転職エージェント | 詳細 |
---|---|
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それでは、実際に年収500万円の方はどのような生活を送っているのか、様々なケースを想定してみていきましょう。
年収500万円の20代独身の場合、どのような生活ができるのでしょうか。
の前提で考えると、一番大きな支出は「家賃」です。
大手不動産賃貸ポータル「HOME’S」によると、東京23区の1人暮らし物件の家賃相場は、葛飾区が最も安くて6.1万円、港区が最も高くて11.9万円です。
そこで家賃は8万円として計算します。
名目 | 出費 |
---|---|
家賃 | 8万円 |
光熱費 | 1万円 |
通信費 | 1万円 |
食費 | 3万円 |
その他費用 (日用品、移動費など) | 1万円 |
とすると、合計で
です。
月の手取りが25万円とすると、
になります。
1週間で割ると約2万7500円です。
と、ほぼぴったり無くなる計算です。
社交的な性格の方であれば、遊興費だけでなくなってしまう金額といえますね。
年収500万円の20代で子供がいない夫婦の場合、どのような生活ができるのでしょうか。
の前提で考えた場合、こちらも1番大きな支出は「家賃」です。
「HOME’S」によると、東京23区内の30平メートル以上の1LDKの家賃相場は、足立区が最も安くて7.5万円、港区が最も高くて19.2万円ですので、
とします。
名目 | 出費 |
---|---|
家賃 | 10万円 |
光熱費 | 1.5万円 |
通信費 | 2万円 |
食費 | 5万円 |
その他費用 (日用品、移動費など) | 1.5万円 |
とすると、
です。
月額手取りが25万円として、固定費をすべて負担する前提で計算すると、
になります。
1週間に割ると1万2500円です。
夫婦それぞれが
と、ほぼピッタリ無くなる計算です。
年収500万円の20代子持ち夫婦(子供は1人)の場合、どのような生活ができるのでしょうか。
の前提で考えた場合も、一番大きな支出は「家賃」です。
出産直後夫婦の家の間取りは、出産前と同程度と仮定し、
とします。
名目 | 出費 |
---|---|
家賃 | 10万円 |
光熱費(家にいる時間が増える) | 2万円 |
通信費 | 2万円 |
食費(乳幼児の食事が増える) | 6万円 |
その他費用 (日用品、移動費、育児費用など) | 2万円 |
とすると、
です。
月額手取りが25万円で固定費をすべて負担するとなると、
になります。
1週間に割ると7500円です。
と、ほぼピッタリ無くなります。
「必ず掛かるお金」である生活費を節約できない中なので、「自由なお金」の使途の相談が夫婦間で必要のある金額であるといえますね。
奥さんが産休中であれば、奥さんの年収の約66%の収入は手当として支給されます。
生きる上で必要なお金の消費を指します。
この記事の場合、生活に「必ずかかるお金(=固定費)」は既に差し引いているため、娯楽費や遊興費が「つかうお金」に当たります。
貯蓄と保険を指します。
急な出費やまとまったお金の出費への積立、万が一の際に家族を守るための備えが「まもるお金」に当たります。
投資と運用を指します。
金融商品や不動産などの資産運用だけでなく、書籍や人とのネットワーキングなど自分の価値と高めたり、生活を豊かにしたりするための投資や運用が「ふやすお金」に当たります。
以上をご覧になって、
など、お金については様々な考え方があると思います。
いずれにしても、お金についてのリテラシーを身につけることで、限られた年収を有効に使うことが可能になります。
「お金のリテラシー」を身につけるには、マネーセミナーなどを一度受講してみることもおすすめです。無料の講座が多いというのも魅力的ですね。
講座名 | 内容 | 料金 |
---|---|---|
ファイナンシャルアカデミー「お金の教養講座」![]() | 年間255講座、延べ43万人が受講したお金の学校の定番講座。 | 無料 |
アットセミナー | 国内最大級のマネーセミナー。 平日夜や土日にも開催 | 無料 |
また、年収アップを目指すにも様々な方法があります。
ここで、一通りの方法を把握した上で、ご自分にあった方法を取っていくことをオススメします。
年収500万円の20代独身の方におすすめの貯蓄や保険、投資や運用について、ボーナス2ヶ月分で年2回支給を前提にまとめました。
自由な金額 (ボーナス月) | 月間金額 | ||
---|---|---|---|
つかうお金 | まもるお金 | ふやすお金 | |
11万円 | 1万1000円 | 2万2000円 | 7万7000円 |
(61万円) | 6万1000円 | 12万2000円 | 42万7000円 |
割合 | 10% | 20% | 70% |
結婚前のビジネスパーソンは、投資や運用といった「ふやすお金」の割合を大きくすることをおすすめします。
限られたお金と時間で個人のキャッシュフロー向上に繋げるためには、投資や運用に回す金額を増やす必要があります。
独身の場合、遊びや娯楽に多くのお金を使いがちですが、結婚前で生命保険や医療保険が最小限に抑えられるため、「ふやすお金」を大きくする貴重な時期といえます。
貯金額は手取り額の3ヶ月分から半年分が理想といわれています。
「まもるお金」を全額貯金とした場合、1年間で46万5000円のお金が貯まる計算になります。
目標とする貯金額が貯まったら、「ふやすお金」の割合を大きくすることもおすすめです。
年収500万円の20代子供なし夫婦におすすめの貯蓄や保険、投資や運用について、ボーナスは2ヶ月分で年2回支給の条件を前提に、1ヶ月で自由になるお金5万円の配分を、下記の表の通りにまとめました。
自由な金額 (ボーナス月) | 月間金額 | ||
---|---|---|---|
つかうお金 | まもるお金 | ふやすお金 | |
5万円 | 5000円 | 2万円 | 2万5000円 |
(55万円) | 5万5000円 | 22万円 | 27万5000円 |
割合 | 10% | 40% | 50% |
結婚後は貯金に加えて、保険等の「まもるお金」の割合を大きくするのがおすすめです。
夫婦それぞれ、生命保険と医療保険に入っておいた方がよいです。
特に奥さんは、妊娠後の医療保険加入が難しいため、結婚直後に加入することが一般的です。
年収500万円の子供なし夫婦の場合、年間で
に掛けることができます。
子供が生まれる前の「ふやすお金」の割合は、独身の時に比べて下がるものの、出産後よりは大きくできる時期です。
夫婦のライフプランに添って目標の貯金額を設定したうえで、出来る限り「ふやすお金」の割合を大きく保つことをおすすめします。
年収500万円の20代子持ち夫婦におすすめの貯蓄や保険、投資や運用について、ボーナスは2ヶ月分で年2回支給の条件を前提に、1ヶ月で自由になる3万円の配分を、下記の表の通りにまとめました。
自由な金額 (ボーナス月) | 月間金額 | ||
---|---|---|---|
つかうお金 | まもるお金 | ふやすお金 | |
3万円 | 2000円 | 1万7000円 | 1万2000円 |
(51万円) | 2万7000円 | 29万2000円 | 21万2000円 |
割合 | 5% | 55% | 40% |
出産後は、教育積立を目的とした貯金や保険への加入する人が多いです。
その場合、出産前に比べて「まもるお金」の割合が増えることになります。
年収500万円の出産後夫婦の場合、年間で
に掛けることができます。
「つかうお金」が限られているため、生活費の節約に向けて夫婦で協力する必要があります。
おすすめしたいことは「ふやすお金」は出来る限り減らさないことです。
将来、家庭のキャッシュフロー向上を達成するためには、投資や運用といった「ふやすお金」が必ず必要になってくるためです。
年収500万円で2人目の出産を希望する場合は、経済的な余裕を広げるために、夫婦間のお金の話し合いが必要です。
住居を郊外へ移すなど生活費や固定費を削減するか、収入の増加に向けて夫婦のキャリアプランを考えるなど、まずは今後のライフプランを共有して、お金の使い方について話し合ってみてくださいね。
年収500万円の場合、住宅ローンはいくらまで組めるのでしょうか。年収500万円の場合、金利1.5%、返済期間30年での借入可能額は3404万円です。(フラット35「ローンシミュレーション」より)
ただ、借入可能額目一杯で借入することはおすすめしません。住宅ローンの月々返済額がかさんでしまい、子どもが生まれた時などに使うお金を残すことができないからです。
おすすめは月々の返済額を基準に借入額を決めることです。仮に現在の家賃が7万円の場合、月々の返済額を7万円にすれば現在の家計を崩すことはありません。
月々の返済額を7万円にセットした場合の借入額は2280万円です。(「スーモ 購入可能額シミュレーション」より:住宅ローン金利1.5%、35年返済、元利均等、ボーナス時加算なしの条件)
条件によって多少の上下はありますが、月々の返済額と今後必要となる資金を考えて借入額を決めるとよいでしょう。
クルマの購入額は年収の1/3~1/2だといわれています。クルマのローンも万が一の支出があった場合でも対応できる程度の額で組むことが大切です。
例えば、200万円のクルマを5年ローンで購入する場合ですと月々の返済額は3万5000円ほどに抑えることができます。(JAバンク「マイカーローン返済シミュレーション」より)
子どもの教育費用は、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学それぞれ公立か私立かによって大きく変わってきますが一人当たり約700〜2000万円程度かかるといわれています。
また、習い事、学習塾、部活動、その他活動費を含めるとさらに大きな金額となります。教育費用の計画をあらかじめ立てておくことをおすすめします。
子どもが生まれた時に「学資保険」へ加入することもおすすめです。教育費用の計画をもとに毎月一定額を支払い満期になった時に返ってくる保険です。
20代で年収500万円を超える業種や職種は以下のとおりです。
20代で年収500万円を越える主な業種は
です。
上記業界でなくても、各業界トップシェアを誇る企業であれば、20代で年収500万円台になることが一般的です。
外資系企業では、その人の実力次第で超えることもあります。
職種では
金融ディーラーやMR、営業といった、インセンティブ比率の高い職種で成績を出されている方の年収が高い傾向にあります。
広告・マスコミ・出版業界では、ディレクター職や編集職でも年収500万円を超えることが多いです。
ただこれは、長時間残業をした残業代だったり、そもそも長時間労働を前提とした報酬体系であることもあります。
弁護士、公認会計士、医師も20代で年収500万円を超えることが多い職種です。
この記事を読んだ方にオススメのアクションプランは
「人生計画とマネープランを考える」
です。
結婚、子育て、車や家の購入など、人生の分岐点には大きなお金が必要になります。
「結婚も子育てもしない、車も家も買わない」という人には、20代のうちから貯金をする理由は少ないともいえます。
20代で年収500万円以上を稼げる人は上位10%の限られた人です。
ただ、もし将来の結婚や子育て、車や家の購入を計画している場合は、自由になるお金をすべて使うわけにはいきませんよね。
「いましたい生活」と「将来したいこと」のバランスを考えて、戦略的なお金の使い方をしてくださいね。
リクルートエージェントホームページによれば、リクルートエージェントは以下の3つのサポートを行っています。
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