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2017.6.27
2017.6.27
シンガポールは7世紀頃、テマセックという名前の漁村でした。
当時の史料には「海賊を生業とする住民が住み、外国船も寄港していた」と記述されています。
1402年になると、マレー半島南部にマラッカ王国が建国されました。
その頃シンガポールはサンスクリット語で「ライオンの町」を意味するシンガプーラと呼ばれるようになります。
1509年にポルトガルの遠征隊がマラッカに到着すると、1511年にマラッカはポルトガルに占領されてしまいます。
マラッカ王国の王はマレー半島のジョホールに移りました。
1513年にはシンガプーラもポルトガルの侵略を受け荒廃します。
再び漁民と海賊の住み、マングローブの生い茂るさびれた漁村となってしまいました。
1819年1月、イギリス人トーマス・ラッフルズがシンガプーラに上陸します。
ラッフルズは当時島を支配していたジョホール王国より商館建設の許可を取り付け、名称も英語風のシンガポールと改めました。
1824年には植民地としてジョホール王国からイギリスに正式に割譲されます。
その後シンガポールはイギリスの海峡植民地の首都となり、東アジアとヨーロッパの貿易通路の中継港としての大きな役割を果たしました。
太平洋戦争では一時日本に占領され昭南島と改名されましたが、日本の敗戦により再びイギリスの支配下に入ります。
ただ、宗主国のイギリスに対する地元住民の反感は強く、その後独立運動が続きました。
1959年イギリスより自治権を獲得すると、1963年マレーシア成立にともなってその一州となります。
そして1965年にマレーシアより分離し、シンガポール共和国として独立しました。
シンガポールの人口は
と推計されています。
(IMF「World Economic Outlook Databases」より:2015年)
同資料によると、2005年のシンガポールの人口は約427万人でした。
10年間で約130万人増加しています。
2021年のシンガポールの人口は約580万人と予想されているので、今後も増加傾向が続きます。
シンガポールは国土が小さいため、国土あたりの人口密度ではマカオやモナコ公国と並んで世界トップクラスです。
2015年のシンガポールの
です。
(WORLD BANK(世界銀行)「Data Indicators」より)
日本の出生率はおよそ1.4なので、シンガポールの出生率は日本よりも低い水準です。
シンガポール政府はさらなる発展のために出生率引き上げや外国籍の専門的人材への国籍開放などを行っており、2030年までに人口は650万人以上を目指すとしています。
シンガポールでは高齢化が進んでおり、政府は出生率を上げるためのさまざまな政策を実施しています。
シンガポールの公用語は
です。
これらの言語は平等に扱われ、学校教育でも各民族語が英語とともに必須科目として教えられています。
国民がコミュニケーションをとるためには英語が日常生活で用いられており、シンガポールで話されているなまりのある英語はシングリッシュと呼ばれています。
日本との時差は1時間です。
日本の方が1時間進んでいます。
日本が午後1時(13時)の時、シンガポールは正午ということです。
旅行情報サイト「ユートラベルノート」によると、シンガポールで最も信仰されている宗教は
です。
約51%の人が信仰しています。
そのほか
などが主な宗教です。
仏教や道教は主に華僑系住民、イスラム教は主にマレー系住民、ヒンドゥー教は主にタミル系住民により信仰されています。
また、民族にかかわらずキリスト教も広く信仰されています。
2015年のシンガポールの
で、世界第39位です。
(IMF「World Economic Outlook Databases」より)
アジア・オセアニア地域では第11位となっています。
アジア・オセアニア地域のGDPトップ5は以下の表の通りです(データはすべて2015年時点)。
【アジア・オセアニア地域トップ5】
順位 | 国名 | 名目GDP |
---|---|---|
1位 | 中国 | 10兆9828億ドル |
2位 | 日本 | 4兆1233億ドル |
3位 | インド | 2兆907億ドル |
4位 | 韓国 | 1兆3769億ドル |
5位 | オーストラリア | 1兆2239億ドル |
シンガポールはアジアを代表する金融センターの一つであり、2016年にはロンドン、ニューヨークに次ぎ世界3位の金融センターと評価されています。
また税制優遇や優れたインフラ環境、英語や中国語が話せる人材の多さからビジネスのしやすさが評価され、多くの企業誘致にも成功しています。
2015年のシンガポールの
で、世界7位です。
(IMF「World Economic Outlook Databases」より)
アジア・オセアニア地域ではマカオに次ぐ第2位となっています。
1人あたりGDPの世界ランキングは
です。
マカオやシンガポールは経済規模の大きさに比べて人口が少ないため、1人あたりGDPは大きくなるのです。
アジア・オセアニア地域のGDPでランキング上位だった中国は1人あたりGDPになおすと7990ドルで世界75位、日本は3万2485ドルで世界26位となっています。
2012年のシンガポールの平均月収は
です。
平均年収は
ということになります。
(国際労働機関(ILO)より)
2012年の平均レートは「1シンガポールドル=約0.79ドル」ですので、シンガポールの平均年収は
です。
2012年のドルの平均値である約79円で日本円換算すると
になります。
シンガポールでは経済成長が著しく、物価の上昇も続いています。
特に家賃については近年の上昇率は高くなっています。
シンガポールの1人あたりGDPは世界トップクラスで、少子化対策を進めているため人口増加が見込まれています。
シンガポールはマラッカ・シンガポール海峡に位置し、国際海運にとっては欠かせない位置にあります。
ジュロン港は積み替え港としては世界で一番忙しい港であり、船燃料販売世界一でもあります。
工業化や高い技術産業で発展したシンガポールには世界中から人が集まり、高い生活水準となっています。
国の政策と地理的なメリットを生かし、小さな島々から構成される国ながらアジアを代表する国家として、経済基盤を作り上げています。