有価証券報告書とは?就活生が見るべき3つのポイントとは?

有価証券報告書は企業が年に1回開示する有益な情報が詰まった報告書です。面接を受ける前に読み、3つの見るべきポイントを抑えた上で面接の準備をしましょう。有価証券報告書は、経済、経営系の学科にいたり企業や社会に興味をもっていたりしないと学生時代に見ることは少ない情報ソースです。ただ書かれている内容は、就活に役立つ情報ばかりなのです。この記事では、有価証券報告書に書かれている内容や見るべきポイントを「就活生」という切り口でまとめました。

有価証券報告書とは?

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有価証券報告書とは「企業が自社の経営状態の詳細を外部に公開するための資料」です。

1年に1度、事業年度ごとに作成されます。金融商品取引法上で規定がきまっており、略して有報とも呼ばれています。

有価証券報告書の提出が義務付けられている企業は主に上場企業です。

これらの企業は、事業年度終了後3ヶ月以内に金融庁に有報を提出することが義務付けられています

 

有価証券報告書の内容は

  • 「企業」
  • 「事業」
  • 「設備」
  • 「株価」
  • 「経理・財務」

など、企業価値が判断できる情報全般です。

様々な情報開示がされているなかで、就活生が見るべきポイントは以下の3点です。

 

有価証券報告書の見るべきポイント1「売上と経常利益」

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売上と経常利益は必ず把握

企業活動の基本指標である売上と経常利益は必ず把握しておくべき数字です。

有価証券報告書を公開している会社の面接を受けるのに、直近の売上と経常利益額を知らずに面接に臨むことは失礼にすら値します

「億円単位」では答えられるように準備をしておくのがオススメです。

 

売上高経常利益率

売上と経常利益額がわかったら、売上高経常利益率も算出してみてください。

売上高経常利益率は企業の収益性、生産性を判断するうえで重要な数値です。

 

過去5年間を比べる

直近決算の売上、経常利益額、売上高経常利益率の3つの指標がわかったら、過去5年間で比べてみてください。

これら3つの指標が順調に右肩あがりを続けているか、騰落率が高いのか、ゆるく衰退をしているかなど、状況は企業によって様々です。

この3つの指標の推移をおさえておけば、過去5年間の経営状態が明確に把握できます

 

本命企業や特に興味がある企業は5年ではなく10年で振り返るのがオススメです。

特にリーマン・ショック前後の2008〜2010年の業績をみておけば「不況に強い企業」かどうかがわかります。

 

有価証券報告書の見るべきポイント2「平均年収、年齢、勤続年数」

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有価証券報告書には、社員の平均年収と平均年齢、平均勤続年数が明記されています。

平均年収と平均年齢は「この会社に入ったら何歳でどれくらいの年収になるか」の目安を立てるのに役立つ数字です。

 

働いている人の年齢層、属性を想像

平均勤続年数は働いている人の年齢層、属性を想像するうえで役に立つ指標です。

たとえば22歳で入社して「20代後半には独立しよう」と考えている人が平均勤続年数20年の会社に入ると、ギャップを感じることになる可能性が高いです。

周囲には自分と同じようなキャリアプランを描いている人は少なく、相談できる同僚、お互いに刺激しあえる関係の人が少ないだろうことが想像できます。

 

「平均年収、年齢、勤続年数」を過去と比べると「企業の変化」を知ることができるのもメリットです。

5年前、10年前と比べると、その期間で企業にどんな変化があったのかを知ることができるからです。

当然これらの数値は会社同士を比較するうえでも役に立ちます。

 

有価証券報告書の見るべきポイント3「課題」

課題とは、企業が今後の経営活動をしていく上で直面する問題やリスクのことです。

企業には通常たくさんの課題がありますが、有価証券報告書に記載されている課題は、企業全体の課題を統合した結果、優先度が高い課題です。

企業課題のなかでもより本質的な課題といえます

人材採用とは「企業の経営課題を解決するための手段」ともいえます。

志望している企業がどんな課題を抱えているかを把握しているAさんと、していないBさんであれば、Aさんのほうが企業から関心をもたれやすい人材なのです。

 

課題には

  • 「業界全体の課題(=業界課題)」
  • 「企業特有の課題(=企業課題)」

の2種類あります。

有価証券報告書に記載されている課題が、業界課題なのか企業課題なのかを整理しながら読み解くと、より理解が深まりますよ。

 

有価証券報告書を読むだけで周囲と差がつく

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企業の面接に100人の学生が来るとしたら、そのうち何人有価証券報告書を読んでくるでしょうか。

客観的なデータは存在しませんが、仮に20人だとすると、それだけ上位20%の知識量で面接に臨める権利を獲得したくらいの価値があります。

有価証券報告書には、それだけ有益な情報が詰まっているのです。

「難しそう」「数字が苦手」と敬遠をせずに丁寧に読み解き、充分な知識量を持ち、ライバルに差をつけた状態で面接に臨んでください。


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