政治・経済

アイルランドの歴史、人口、宗教、公用語、GDP、平均年収は?

アイルランドの人口は約464万人で微増傾向です。かつてはイングランドに支配されていてカトリック教徒が多く、1人あたりGDPと平均年収は世界トップクラスです。アイルランドにはケルト神話が残っていて「妖精の国」とも呼ばれることがある国です。この記事では、アイルランドの歴史や人口、宗教、公用語、GDP、平均年収についてまとめました。

アイルランドの歴史は?

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ケルト民族は拡大するローマ帝国や中央ヨーロッパのゲルマン民族に追われるように大陸の西へ移動し、紀元前3世紀ごろから数回に渡ってアイルランド島へやってきました。

400年ごろまでに先住民を支配統合してケルト社会を形成していきます。

5世紀頃にキリスト教が伝来し、平穏な時代が続きますが、9世から10世紀にかけてヴァイキングが侵入してきます。

イングランド

12世紀にノルマン人が侵入すると、1171年イングランド王ヘンリー2世がアイルランドの諸王達に忠誠を誓わせました。

1536年にイングランド王ヘンリー8世がアイルランド王の称号を得ると、イギリスで始めた宗教改革をアイルランド にも強要しました。

カトリックのアイルランド人は追放され、イングランドやスコットランドから多くの人々が移住してくるようになります。

大部分の土地がプロテスタントの所有になり、イングランドによるアイルランド支配が確立されました。

1801年にはアイルランドはグレートブリテン王国グレートブリテンおよびアイルランド連合王国という形で英国に併合されてしまいます。

アイルランド独立

すると、1916年4月24日の月曜日(イースター祝祭日)にアイルランド義勇軍とアイルランド市民軍がダブリンの中央郵便局などを占領し、パトリック・ピアースがアイルランド共和国の独立を宣言しました。

ただこの反乱は失敗してしまいます。

イースター蜂起で生き残った主導者達は再び、1919年から1921年までアイルランド駐留英軍に対してゲリラ攻撃を行いました(アイルランド独立戦争)。

1921年にイギリス政府は休戦に同意し、英愛条約が調印されました。

条約により、イギリス連邦下のアイルランド自由国が建国されます。

ただこのとき、北アイルランドはイギリスの支配下にとどまることとなります。

アイルランド自由国は1937年に新憲法を設定、1949年に正式に独立を果たし、今日のアイルランド共和国となりました。

 

アイルランドの人口、公用語は?

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IMF「World Economic Outlook Databases」によると、2015年現在のアイルランドの人口は約464万人です。

2005年のアイルランドの人口は約413万人でしたので、10年間で約50万人増加したことになります。

出生率

WORLD BANK(世界銀行)の「Data Indicators」によると、2014年のアイルランドの出生率は2.0です。2004年のアイルランドの出生率は1.9ですので、ここ10年でみても順調に増加しています。

アメリカの出生率が1.87、イギリスの出生率が1.92ですので、先進国の中では平均的な水準といえます。

アイルランドは第1公用語がアイルランド語で第2公用語が英語と規定されていますが、一部を除くほとんどの地域では日常的には英語が使われています。

 

アイルランドの宗教は?

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2011年アイルランド国勢調査によると、約84%がカトリック教徒とされています。

そのほか少数ながらプロテスタントやイスラム教を信仰しています。

ただ、アイルランドは国家としては宗教に中立な立場を取っている国家です。

 

アイルランドのGDPは?

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IMF「World Economic Outlook Databases」によると、アイルランドの2015年の名目GDPは約2380億ドルで、世界第44位です。ヨーロッパでは第15位です。

ヨーロッパのGDPトップ5は以下の表のようになっています(データはすべて2015年)。

【ヨーロッパトップ5】

順位 国名 名目GDP
1位 ドイツ 3兆3576億ドル
2位 イギリス 2兆8493億ドル
3位 フランス 2兆4215億ドル
4位 イタリア 1兆8157億ドル
5位 ロシア 1兆3247億ドル

 

アイルランドの1人あたりGDPは?

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IMF「World Economic Outlook Databases」によると、2015年のアイルランドの1人あたりGDPは5万1351ドルで世界第9位です。

ランキング上位にはヨーロッパ諸国が多くランクインしています。1位はルクセンブルクで10万1994ドル、2位はスイスで8万675ドルです。

アイルランドの1人あたりGDPは、ヨーロッパの中ではルクセンブルク、スイス、ノルウェー(7万4822ドル、世界第4位)、デンマーク(5万2144ドル、世界第8位)に次ぐ第5位となっています。

アイルランドの平均年収は?

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OECD「Average annual wages」によると、アイルランドの平均年収は約6万7922ドルです。

2014年のドルの平均値である約106円で日本円換算すると約720万円となります。

アメリカの平均年収は約5万7139ドル(約605万6000円)、フランスは約4万7885ドル(約507万6000円)、日本は約3万7988ドル(約402万7000円)です。

アイルランドの平均年収は日本の約1.8倍も高いのです。

 

発展を続ける住みやすい国

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アイルランドは最も住みやすい国トップ10の常連国でもあります。

人口やGDPは増加を続けており、平均年収も日本の2倍近いの水準となっています。

これらよりアイルランドの経済基盤は今後もより盤石なものとなっていくと考えられます。