広告業界の研究、市場規模や主要企業、未来予測は?

日本の広告市場は約6.2兆円です。広告市場全体でみると昨年対比プラスなものの、インターネット広告以外はすべて前年比マイナス成長しています。広告主による広告成果への期待が高まれば高まるほど、成果報酬型の広告(アフィリエイト)市場が伸びていく可能性が高いです。広告業界は就活生に人気の業界の一つですが、その華やかさからは想像がつかないほど、今後業界構造が激変していく可能性が高い業界です。この記事では、広告業界の詳細研究や市場規模、主要企業、未来予測についてご紹介します。

広告業界の研究、市場規模は?

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広告業界の市場規模分析は、電通が毎年発表している「日本の広告費」が参考になります。

「2015年日本の広告費」(2016年2月リリース)によると、2015年の日本の総広告費は

  • 6兆1710億円
  • 前年比100.3%
  • 約185億円のプラス成長

となっています。

プラス幅は少ないものの、4年連続で前年比プラスで推移している市場です。

 

「visualizing.info」によると、広告業界の市場規模「約6.2兆円」は日本の他市場と比べると20位にランクインしています。

同サイトは日本にある市場はトータルで225市場と定義しているので、広告業界は日本の全市場のなかでTop10%に入るほど大きな市場であることがわかります。

 

広告市場は6つの媒体に分けられる

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広告市場を大別すると以下の6つに分けられます。

・新聞広告
・雑誌広告
・ラジオ広告
・テレビメディア広告
・プロモーションメディア広告
・インターネット広告

マスコミ4媒体

「新聞」「雑誌」「ラジオ」「テレビ」の4媒体は「マスコミ4媒体(4マス)」と呼ばれ、合計の広告費は2兆8699億円です。

日本の広告費約6.2兆円のうち、約46%を占めています。

プロモーションメディア広告

次に規模が大きいのはプロモーションメディア広告です。

プロモーションメディアには「折り込みチラシ」「駅などの交通広告」「看板など屋外広告」といった種類があります。

プロモーションメディア広告費の合計は2兆1417億円でした。

日本の広告費全体の約35%のシェアを占めています。

インターネット広告

最後がインターネット広告で金額は1兆1594億円です。広告費全体におけるシェアは約19%しかありません。

 

伸びているのはインターネット広告市場のみ

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広告業界に興味を持っている人や志望する人は、前項で6つに分けた広告費のうち5つのは、前年比マイナストレンドで推移している事実を知っておくべきでしょう。

  • 新聞広告は前年比約マイナス7%
  • 雑誌広告はマイナス2%
  • ラジオ広告はマイナス1.5%
  • テレビ広告とプロモーションメディアはそれぞれマイナス1%成長

で推移しています。

広告市場全体でみると100.3%成長であるものの、構成している6媒体のうち5媒体は衰退マーケットなのです。

 

そんな中、インターネット広告市場だけが前年比プラス10.2%の成長を遂げています。

5つの衰退マーケットのマイナス分を補い、広告市場全体の成長に寄与したのはインターネット広告だけなのです。

 

広告業界の研究、主要企業は?

広告業界でもっとも売上規模が大きな企業は電通です。

電通の単体売上高は日本会計基準で約1.5兆円(2015年3月期)。

単純計算で、6兆円の日本の広告マーケットのうち25%を電通が担っていることになります。

2位の博報堂DYグループの売上が8000億円、3位のADKの売上は約3500億円なので、3社で全体の約45%の売上を占めていることになります。

 

広告業界の研究、未来予測は?

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現状6兆円ある日本の広告費は、人口減、GDP減とともに緩やかに減少していくと予想できます。

そんな中でもインターネット広告は、現状の成長トレンドと他媒体の衰退トレンドから、広告費全体に占める割合を今後も伸ばしていくと予測できます。

 

電通、博報堂DY、ADKの3社は「広告市場全体」でみればTOP3ですが、「インターネット広告市場」だけでみればTOP3ではありません。

今後の成長市場であるインターネット広告市場における各社の戦い方がポイントの1つといえますね。

アフィリエイト広告の成長

広告業界の未来予測もう1つの論点は「成果保証型(=アフィリエイト)広告」の成長です。

意外に感じるかもしれませんが、広告の成果は、これまでそれほどシビアに見られてきませんでした。

インターネット広告を中心にテクノロジーが進化した結果、広告の成果を定量的に判断できるようになってきました。

広告成果の定量化技術が進んでいくと、成果が曖昧だったにも関わらずなんとなく取り組まれていた広告は出稿されなくなっていくと予測できます。

「無駄な広告はやりたくない。」

広告主からすると、当然の考え方ですよね。

そんな中、台頭していく可能性があるのが成果報酬型(=アフィリエイト)広告市場です。

アフィリエイト広告モデルは「1件成果が出たら、いくらの広告費が発生する」という広告主にとってリスクがない仕組みなのです。

広告市場が6兆円あるのに対し、アフィリエイト市場はまだ2000億円しかないといわれています。

企業側の成果に対する目がシビアになればなるほど、成長していくのが成果報酬型の広告市場なのです。

 

10年後の広告市場を予測する

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これまで見てきた通り、今後の広告市場ではテレビ・新聞などの4マス広告とプロモーションメディア広告は衰退し、インターネット広告が台頭していく可能性が高いです。

広告成果への関心が高まれば高まるほど、成果報酬型広告であるアフィリエイト広告市場の急成長も見込まれます。

これから広告業界に飛び込む人は、業界の華やかさや、芸能人に会えるかもしれないといったミーハーな気持ちではなく、冷静に広告市場の未来を予測したうえでの意思決定が必要です。

たとえば10年後の2025年、日本や世界の状況はどうなっていて、その時の広告業界はどうなっているのかという視点をもって、就職先を選ぶことをオススメします。

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