フランスの歴史、人口、宗教、GDP、平均年収は?

フランスは10世紀から名称が残る歴史ある国です。人口は今後も増加していくことが予測されます。経済規模は世界6位で、ヨーロッパではドイツ・イギリスに次ぐ規模です。フランスは農業大国で、ワインの輸出量は世界最大です。この記事では、フランスの歴史や人口、宗教、GDP、平均年収についてまとめました。

フランスの歴史は?

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メルセン条約|西フランク

現在のフランスの原点は、843年にカロリング朝フランク王国が分裂したことにさかのぼります。

 

その後、

  • 870年のメルセン条約

によって現在の

  • フランス
  • イタリア
  • ドイツ

の原型が形作られました。

 

現在のフランスは、このときに成立した

  • 西フランク

がベースになった国家です。

 

カペー朝からフランスと呼ばれるように

西フランクのカロリング朝王家が断絶すると、987年に

  • パリ伯ユーグ=カペー

が王に選出されてカペー朝が創始されました。

 

このときからこの地域を「フランス」と呼ぶようになります。

 

絶対王政ブルボン朝〜市民の台頭

その後フランスはヴァロア朝を経てブルボン朝になり、絶対王政のもとでルイ14世のときに全盛期を迎えます。

ベルサイユ宮殿が建設されたのはこの頃です。

 

ただルイ16世の頃には衰退を始めます。

1775年に始まるアメリカ独立戦争や王妃マリー=アントワネットによる出費がかさみ、財政状況は苦しくなりました。

この時マリー=アントワネットが貧困に苦しむ農民を見て「パンがなければケーキを食べればいいのに」と言ったセリフは有名ですよね。

 

このような状況にフランス市民の不満は溜まっていきました。

 

フランス革命

ルイ16世は王政を緩和するための改革を目指したものの市民の不満を鎮めることはできませんでした。

ついに、フランス市民の不満が爆発する時がきます。

 

これがフランス革命です。

 

1789年7月14日、パリにあるバスティーユ牢獄において、自衛と秩序の維持を名目として市民が軍の司令官に対し武器の引き渡しを求めました。

これが拒否されたため、民衆は牢獄を襲撃します。

 

このバスティーユ牢獄襲撃がフランス革命の始まりとされ、

  • 7月14日はフランスの建国記念日

となっています。

この日は現在でも祝日です。

 

やがてフランス全土に騒乱は広がり、絶対王政は崩壊していきました。

その後フランスはナポレオンによる帝政を経て、現在のような共和政に移行していきました。

 

フランスの人口は何人?

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フランスの人口は

  • 約6633万人

です。

(2016年1月現在:フランス国立統計経済研究所より)

 

フランスの人口は微増傾向が続く

ここ数十年間、フランスの人口は微増傾向が続いています。

 

1950年の人口は約4183万人だったので、

  • 約65年間でフランスの人口は約1.5倍

に増加したことになります。

 

高い出生率

世界銀行「Data Indicators」によると、2013年のフランスの

  • 出生率は2.01

です。

イタリアやドイツなどのヨーロッパ主要国や日本の出生率は1.5を以下なので、先進国の中では高い水準を維持できています。

 

フランスの出生率は、1994年には1.73まで低下しました。

そこから再び上昇傾向になり、2008年以降2.0以上を維持しています。

 

今後も人口増加を維持

高い出生率を維持し、移民政策にも力を入れているため、フランスの人口は微増を続けているのです。

 

2100年にはフランスの人口は

  • 約7900万人

になるとされています。

(UNPD(国連人口部)の「World Population Prospects, the 2012 Revision(世界人口展望2012年版)」より)

 

フランスの宗教は?

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カトリックが主流

フランス人の

  • 約70%はキリスト教

で、特に

  • カトリック

を信仰しているとされています。

 

フランスにはシャルトル大聖堂やモン・サン・ミッシェルといったカトリックに関する遺産が多く残っています。

古くからカトリックが信仰されている国なのです。

 

その他の宗教

そのほか、

  • プロテスタント
  • イスラム教
  • ユダヤ教

を信仰している人も一定数います。

 

このように、フランス国内にはキリスト教徒の中にイスラム教徒などの信仰者が混在するという構造ができています。

そのため宗教的な衝突が起こることも多い国です。

 

宗教間での衝突

2015年11月にパリで起きた同時多発テロは宗教対立の象徴的な事件でした。

 

フランスは対テロ組織に参加しており、イスラム国(IS)への空爆を行っています。

その報復としてパリがテロ行為の対象になったといわれています。

 

フランス国内に住んでいるイスラム教徒は差別的な扱いを受けることも少なくありません。

そのため2015年1月に発生した新聞社襲撃事件(シャルリ・エブド事件)など、パリ同時多発テロ以前にもイスラム過激派の犯行とみられる事件がたびたび発生しています。

 

フランスのGDPは?

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フランスの名目GDPは

  • 約2兆4215億ドルで世界第6位

です。

(2015年:IMF「World Economic Outlook Databases」より)

 

ヨーロッパ諸国の中では、ドイツ、フランスに次いで第3位の規模を誇ります。

世界トップ5、ヨーロッパトップ5は以下の表のようになっています(データはすべて2015年)。

 

【世界トップ5】

順位 国名 名目GDP
1位 アメリカ 17兆9470億ドル
2位 中国 10兆9828億ドル
3位 日本 4兆1232億ドル
4位 ドイツ 3兆3576億ドル
5位 イギリス 2兆8493億ドル

 

【ヨーロッパトップ5】

順位 国名 名目GDP
1位 ドイツ 3兆3576億ドル
2位 イギリス 2兆8493億ドル
3位 フランス 2兆4215億ドル
4位 イタリア 1兆8157億ドル
5位 ロシア 1兆3247億ドル

 

フランスはヨーロッパ最大の農業国です。

 

フランスの

  • 農用地面積は国土の約50%

を占めます。

(農林水産省公式ホームページより)

 

また農業生産額はフランスだけでEU全体の約20%にのぼります。

フランスは農業によっても大きな価値を生み出しているのです。

 

フランスの1人あたりGDPは?

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フランスの1人あたりGDPは

  • 3万7675ドルで世界第22位

となっています。

(2015年:IMF「World Economic Outlook Databases」より)

 

フランスより上位には北欧を中心とするヨーロッパの国が多くランクインしています。

  • 1位:ルクセンブルク(10万1994ドル)
  • 2位:スイス(8万675ドル)
  • 3位:カタール(7万6576ドル)
  • 4位:ノルウェー(7万4822ドル)

となっています。

 

フランスの平均年収は?

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フランスの平均年収は

  • 4万828ドル

です。

(2014年:OECD「Average annual wages」より)

 

日本円に直すと、フランスの平均年収は

  • 約433万円

ということになります。

(2014年のドルの平均値である約106円で換算)

 

世界の平均年収

世界で平均年収が高いのは

  1. ルクセンブルク:6万1511ドル(約652万円)
  2. アメリカ:5万7139ドル(約605万6000円)
  3. スイス:5万7082ドル(約605万円)

となっています。

 

日本の平均年収と比較

日本の平均年収は

  • 415万円

です。

(2014年:国税庁「平成26年民間給与実態統計調査結果」より)

 

フランスの平均年収は日本よりも高い水準にあります

 

フランスは出生率が高く人口増加が見込まれる

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フランスは先進国であるにも関わらず出生率が高く、今後も人口の増加が予測されています

GDPも高く、人口増加が続くフランスの経済規模は今後さらに成長を続けていくと考えられます。

 

フランスは宗教問題に悩まされています。

カトリックは偶像崇拝を禁止しているイスラム教と考え方が異なるため、しばしば衝突してしまうこともあります。

フランスは信仰の違いから宗教的衝突が起こっている国でもあるのです。

 

日本でも人口減少の解決策の一つに「移民の受け入れ」があげられています。

人口増加は経済的にはプラスになりますが、フランスのケースをみると、移民受け入れによる宗教対立は治安維持のリスクになる可能性もあるのです。

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