カナダの人口、歴史、宗教、GDP、平均年収は?

カナダはイギリスの植民地だったが段階的に独立を果たしました。人口は微増を続けています。多様な宗教が信仰されているが宗教間の争いは少ないといわれています。カナダが完全な独立国家となったのは1982年と、実は最近の出来事なのです。それまではイギリスの一部という扱いでした。カナダという国の知られざる一面を覗いてみませんか?この記事では、カナダの歴史や人口、宗教、GDP、平均年収についてまとめました。

カナダの歴史は?

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いつもご覧いただきましてありがとうございます。BraveAnswer編集部です。

カナダの歴史にはフランスとイギリスが大きく関わっています。

 

フランスとイギリス

フランスのフランソワ1世は1534年にジャック=カルティエを北米に派遣すると、この地をフランス領にすると宣言しました。

1603年のアンリ4世の時に植民を成功させると、植民地を拡大させていきます。

一方、イギリスは現地の先住民と毛皮交渉を始めると、カナダ内陸部にまで進出するようになります。

次第にカナダを植民地としていたフランスと対立するようになりました。

フランスとイギリスによる「七年戦争」「フレンチ・インディアン戦争」が勃発すると、イギリスが優位に戦争を進めます。

その結果フランスはカナダ領を放棄することになり、イギリス領カナダが成立しました。1763年のことです。

 

イギリス領カナダ時代

アメリカの南北戦争の際、イギリス議会は力を強めるアメリカに対抗するためにカナダの自治領設立を認めます。

1867年7月1日にイギリスの支配下で自治権を持つ「カナダ連邦」という連邦国家が誕生しました。

この日はカナダの建国記念日とされ、現在7月1日は「カナダ・デー」と呼ばれる祝日となっています。

こうしてカナダ連邦は自治権を獲得しましたが、外交権はイギリスに帰属しており、カナダには認められていませんでした。

 

主権国家として

その後、イギリス帝国の一員として第一次世界大戦に参戦したことを受けて1926年に外交権が認められます。

1931年にはウェストミンスター憲章によりイギリスと対等な主権国家として認められました。

ただ、この段階では形式上まだイギリス連邦の一員としての状態が続いていました。

カナダが完全な独立国家となったのは、1982年にイギリスから憲法改廃権を認められ、カナダ憲法が成立してからです。

 

カナダの人口は何人?

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カナダの人口は

  • 約3619万人

です。

(2016年4月現在「World Economic Outlook Databases」より)

 

2006年のカナダの人口は約3253万人でしたので、

  • 10年間で約370万人増加した

ことになります。

 

同資料によれば、2021年のカナダの人口は約3785万人になると予想されています。

今後数年は微増傾向が続くことになります。

 

出生率は平均的な水準、移民受け入れも積極的

2013年のカナダの

  • 出生率:1.61

となっています。

(WORLD BANK(世界銀行)「Data Indicators」より)

 

先進各国の出生率は

  • アメリカ:1.87
  • ドイツ:1.38
  • 日本:1.43

ですので、先進国の中では平均的な水準といえます。

 

カナダは移民の受け入れに積極的で、

  • 毎年20万人前後の移民

を海外から受け入れています。

 

移民の出生率は高い傾向にあるので、移民がカナダの人口増加を支えているという構図になっています。

 

カナダの人口が多い都市ランキングは?

カナダの都市の人口ランキングは

  1. トロント
  2. モントリオール
  3. バンクーバー

です。

 

トロント

トロントはオンタリオ州の州都で、約600万人の人口を抱えています。

カナダ最大の経済都市として有名です。

 

モントリオール

モントリオールはケベック州最大の都市で、約400万人の人口を抱えています。

住民の約7割がフランス語を第一言語としているという特徴があります。

 

バンクーバー

バンクーバーはブリティッシュコロンビア州最大の都市で、約250万人の人口を抱えています。

民族や言語が多様ということでも有名です。

 

カナダの宗教は?

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日本貿易振興機構(JETRO)によると、カナダで最も信仰されているのは

  • キリスト教

です。

約80%のカナダ人が信仰しています。

 

割合は

  • カトリック:約44%
  • プロテスタント:約30%

です。

 

その他の宗教

少数ではありますが、

  • イスラム教
  • ユダヤ教
  • ヒンドゥー教
  • シーク教
  • 仏教

などを信仰している人もいます。

また、約17%が無宗教です。

 

多様な宗教・人種に寛容

カナダは「人種のるつぼ」と呼ばれるほど

  • 多民族国家

で有名な国です。

 

そのため、カナダは他の国に比べて多民族や他宗教に寛容だといわれています。

 

多様な宗教が混在していても宗教間の争いがあまり起こらないのは、カナダが多様な宗教観を否定しない国であることが理由の一つです。

 

カナダのGDPは?

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2015年のカナダの名目GDPは

  • 約1兆5523億ドル:世界第10位

です。

(IMF「World Economic Outlook Databases」より)

 

アメリカ大陸では、

  1. アメリカ:約17兆9470億ドル
  2. ブラジル:約1兆7726億ドル

に次ぐ3位となっています。

 

世界トップ5、アメリカ大陸トップ5は以下の表のようになっています(データはすべて2015年)。

 

【世界トップ5】

順位 国名 名目GDP
1位 アメリカ 17兆9470億ドル
2位 中国 10兆9828億ドル
3位 日本 4兆1232億ドル
4位 ドイツ 3兆3576億ドル
5位 イギリス 2兆8493億ドル

 

【アメリカ大陸トップ5】

順位 国名 名目GDP
1位 アメリカ 17兆9470億ドル
2位 ブラジル 1兆7726億ドル
3位 カナダ 1兆5523億ドル
4位 メキシコ 1兆1443億ドル
5位 アルゼンチン 5856億ドル

 

 

カナダの1人あたりGDPは?

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2015年のカナダの1人あたりGDPは

  • 4万3331ドル

です。

(IMF「World Economic Outlook Databases」より)

 

世界第17位となっています。

 

同じ北米の国である

  • アメリカ:5万5805ドル/世界6位

です。

 

ランキング上位には北欧諸国を中心とするヨーロッパ諸国が多くランクインしています。

  1. ルクセンブルク:10万1994ドル
  2. スイス:8万675ドル
  3. カタール:7万6576ドル
  4. ノルウェー:7万4822ドル

となっています。

アメリカ大陸では、上位30位までに入るのはアメリカとカナダだけです。

 

北米地域と南米地域に貧富の格差が生じていることがわかります。

カナダの平均年収は?

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2014年のカナダの平均年収は

  • 4万8164ドル

です。

 

2014年のドルの平均値である約106円で日本円に直すと、カナダの平均年収は約510万5000円ということになります。

 

最も平均年収が高いのは

  1. ルクセンブルク:6万1511ドル(約652万円)
  2. アメリカ:5万7139ドル(約605万6000円)
  3. スイス:5万7082ドル(約605万円)

となっています。

 

2014年の日本の平均年収は

  • 415万円

です。

(国税庁「平成26年民間給与実態統計調査結果」より)

 

カナダの平均年収は日本に比べて約100万円高いことになります。

 

人口増加は移民政策の成果

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カナダの出生率は高くありませんが、移民政策の成果で人口は増加しています。

 

カナダの人口は

  • 2100年には5088万人になる

と予想されています。

(UNPD(国連人口部)「World Population Prospects, the 2012 Revision」より)

 

いまよりも約1500万人も伸びることになるので、国力や地価があがっていくことが想定されます。

GDPは世界10位と経済規模も大きく、平均年収も高い水準を保っています。

 

特筆するべきは、他宗教国家にも関わらず宗教間対立が少ないことです。

 

伝統的に移民を受け入れてきたフランスや、2015年にシリア難民を受け入れることを決めたドイツは

「異なる民族、宗教の人がいてもうまく生活する方法」

をカナダから学ぶべきといえます。

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