日本国債とは?歴史や格付け、流通量は?

この記事の結論は「日本国債は日本が発行する借用証書。12世紀から存在し、日本では1869年に初めて発行された。現在日本国債の格付けは主要国の中で13位、アジアでは4位」です。日本国債は日本の財政を支えていますが、返済は膨らんでいきます。この記事では、日本国債やその歴史、格付け、流通量についてまとめました。

 

国債とは?

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国債は「国庫債券」の略で、国が発行する債権のことです。

「国庫」とは国に属する財産のことで、現金だけでなく有価証券や不動産なども含まれます。「債権」とは国や地方公共団体、企業、国際機関、外国の政府などが資金調達のための借金をしたときに発行する「借用証書(有価証券)」のことです。

地方自治体が発行する債券が「地方債」、企業が発行する債券が「社債」、国が発行する債券が「国債」となります。税金ではまかないきれない部分を借金で補うのが、一般的な国債の使われ方です。

 

国債の歴史は?

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「A History of Interest Rates(金利の歴史)」という書籍によると、国債の起源は12世紀にまでさかのぼるとされています。

イタリアの都市国家であったベネチアは、東方貿易による繁栄を背景に、市民からの強制借入という形で貸付債券を発行しました。これが国債の始まりです。ただ当時の国債は、国王が変わったタイミングで白紙になるなど、多くの問題をかかえていました。

その後国債は、国の信用力を表す指標として機能するようになり、ナポレオンの時代には国債発行力が戦争の行く末に影響するようにまでなりました。

金融情報サイト「定期預金の金利の比較」によれば、日本で最初に国債が発行されたのは明治維新直後の1869年です。当時の国債の主な目的は鉄道の建設費用を調達することでした。

当時日本は開国したばかりで国際的信用がありませんでした。そこで当時経済的に強国であったイギリスのポンドを買い、ポンドで国債を発行することで海外をターゲットに資金集めをしたのです。

太平洋戦争のときに日本政府は「戦時国債」の発行を行います。これは個人向け国債ですが強制的に購入させられるもので、戦費を徴収するためのしくみの一つでした。

バブル景気により一時的に国債の発行は停止しますが、1994年には発行が再開され、その後現在に至るまで発行され続けています。

 

日本国債の格付けは?

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国債の信用力の高さは「ソブリン格付け」によってランク付けされます。

株式会社日本格付研究所JRCによると、ソブリン格付けとは中央政府の発行する債券・債務にかかわる返済能力と返済意思の高さを評価したものです。国債がどの程度信用できるかを示すもので、国際マーケットに大きな影響力を持ちます。

ソブリン格付けは主要格付け会社のムーディーズやスタンダード&プアーズ(S&P)、フィッチ・レーティングスなどによって評価されます。

2016年6月4日現在、日本の格付けは主要国の中で13位です。香港を含めれば、日本国債はアジアの中で香港、中国、韓国に次ぐ4番目に信頼できる国債と評価されています。

日本よりも上位に格付けされている国は、北欧諸国やヨーロッパ諸国、アメリカなどです。同順位にはスロバキアがランクインしています。

主要国の中で最も信頼力が低い国債はギリシャ国債です。2009年から始まったギリシャ危機は記憶に新しいですね。

 

日本国債の流通量は?

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財務省「平成28年度国債発行計画」によると、2016年度の国債発行総額は162兆2028億円を予想しています。新規国債は34兆4320億円です。

財務省によると、2014年度末の国債も含めた日本の公債残高は約780兆円にのぼると見込まれています。これは税収約16年分に相当します。これらはすべて若者世代に回される借金なのです。

 

日本国債の返済残高は膨大

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国債の歴史は古く、そのルーツは中世ヨーロッパにまでさかのぼります。日本にも明治維新直後に導入され、経済発展の支えとなりました。今では日本は経済大国となり、国債の国際的信用も獲得しています。

一方で、国債も含めた公債残高は増える一方です。総務省公式ホームページ「平成27年度一般会計予算」によれば、日本の歳出のおよそ25%にあたる約23兆5000億円は借金返済を意味する国債費が占めています。

少子高齢化によって歳入が減少していくといわれる日本では、国債が財政を支えているのです。

 

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