用語解説

プロスペクト理論とは?|例、克服方法まとめ

プロスペクト理論とは「利益を得られる場面ではリスク回避を優先し、損失をこうむる場面では損失を回避する」という心理論です。ダニエル・カーネマンが2002年にノーベル経済学賞を受賞した理論です。FXなどビジネスの様々な場面で重要な基準となりえるプロスペクト理論をご存知ですか?今回はプロスペクト理論の意味や事例、克服法をご紹介します。

プロスペクト理論とは?

shutterstock_295088459

いつもご覧いただきましてありがとうございます。BraveAnswer編集部です。

プロスペクトとは日本語で

  • 「予測」
  • 「見込み」

を表す言葉です。

 

プロスペクト理論とは

人は利益を得られる場面ではリスク回避を優先し、損失をこうむる場面では損失を回避する傾向がある

という心理学の理論です。

 

FXなどを行っている方の中には、聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

 

この理論には

選択をする際、判断材料の一つである期待値の効力が薄くなる

という特徴があります。

 

プロスペクト理論の例には、どのようなものがあるのかをまとめました。

 

プロスペクト理論の事例「リスク回避」

shutterstock_223351414

2つの選択肢を提示します。

  • A:確実に9万円もらえる
  • B:コインを投げて表がでたら20万円もらえるが、裏が出たら1円ももらえない

どちらの選択肢がいいかと聞くと、ほとんどの人がAを選択します。

 

この場合、Aのほうが確実性があるのでメリットがあるように感じます。

 

ただ、期待値を計算するとBのほうがAよりも高いのです。

ここでいう期待値とは、ある試行を行ったとき、その結果として得られる数値の平均値のことです。

 

「期待値」よりも「リスク回避」

この事例の場合、Aは100%の確率で9万円がもらえるので、期待値は9万円です。

Bは50%の確率で20万円がもらえるので、期待値は10万円になります。

  • A:期待値: 9万円
  • B:期待値: 10万円

合理的に判断すれば、期待値の高いBを選びます。

 

ただ、ほとんどの人がAを選ぶのです。

 

これは

  • 「利益を得られない」というリスクを回避

しようとしているのがその理由です。

 

プロスペクト理論の典型例といえます。

 

プロスペクト理論の事例「損失回避」

shutterstock_381312418

人に別の2つの選択肢を提示します。

  • C:確実に9万円を没収される
  • D:コインを投げて表が出たら20万円没収されるが、裏が出たら1円も没収されない

この場合、先ほどの事例とは反対に、Dを選ぶ人のほうが多くなります。

 

期待値を計算すると、Dのほうが損をする確率が高いことがわかります。

  • C:期待値: -9万円
  • D:期待値: -10万円

ただ現実は、Dが選ばれることが多くなるのです。

 

これは

  • 「確実に損益を出す」という損失を回避

しようとするものです。

 

リスク、損失回避を優先

上記した2つの事例は

  • 「利益を得られる場面ではリスク回避」
  • 「損失をこうむる場面では損失回避」

を求めるという例です。

 

このとき期待値は最重要なものではなくなってしまいます

 

これがプロスペクト理論です。

 

 

プロスペクト理論の克服方法

shutterstock_366897845

プロスペクト理論では、無意識のうちに

  • 「得をしない」
    あるいは
  • 「損をする」

選択をしてしまいます。

 

これを克服するためには、プロスペクト理論そのものを理解することがファーストステップです。

 

克服はプロスペクト理論を知ることから始める

「プロスペクト理論がある」ということを理解することで、選択するときに理論の存在を意識するようになります。

そして、克服する方法が生まれるのです。

 

プロスペクト理論には克服方法が2つあります。以下に、2つの克服方法をまとめました。

プロスペクト理論の2つの克服方法

  • 期待値を計算する
  • ルールを決める

 

プロスペクト理論の克服方法1「期待値を計算する」

プロスペクト理論を意識していれば、選択をする段階で一度立ち止まることができます。

選択する際、期待値を計算してみましょう。

 

無意識に選ぼうとしていた選択肢が、合理的に判断して正しいかどうか見分けることができます。

感情と選択を切り離して考えることがポイントです。

 

プロスペクト理論の克服方法2「ルールを決める」

どう感じるかとは関係なく、最初から選択のルールを決めてしまうのもオススメです。

ある条件を設定し、それを満たしたかどうかで機械的に判断しましょう。

 

はじめからルールを作れば、プロスペクト理論によって判断を迷うことがなくなるのです。

 

FXなど様々な場面で使える

shutterstock_363642020

この記事を読み、プロスペクト理論に惑わされない意思決定をしたい方へオススメのアクションアイテムは

  • 2つの克服方法を用いて、判断に感情を含めない

ようにすることです。

 

プロスペクト理論が働く要因の一つに「判断をする際に感情が影響する」というものが挙げられます。

判断を合理的に行うためには、感情を排除する必要があります。

上記した2つの克服方法は、感情を含めずに状況判断を行っているので合理的な選択ができるのです。

 

ただ、人間なので、すべての判断をデジタルに行う必要はありません。

FXなど様々な場面で期待値が重要な判断基準になります。

 

プロスペクト理論を知ることは、判断基準を増やすという面でも重要です。

特にビジネスシーンにおいては合理的な判断を行って、より有益な選択をしてくださいね。

 

「学び」を広げる

ちょっとしたことでも、経験したり、知識を得ることで「学び」を広げることはより人生を自由にしてくれます。

もちろん「学び」を広げることに早い遅いもありません。

何かを経験して興味を持ったこと。壁にぶつかって必要だとわかったこと。そう感じた時点で「学び」はスタートしています。

 

インターネットの普及により「学び」をサポートしてくれる環境は整ってきています。BraveAnswer編集部が調査しただけでも、これだけの学びをサポートしてくれるサービスが存在します。

Udemy 世界最大級のオンライン学習サイト
フォーサイト 本物の教育は、一流の講師から
ゼミネット インターネットによるブロードバンド講義配信
AVIVA パソコン・ITの資格とスキルに強い
たのまな ビジネスから趣味まで楽しく学ぶをコンセプトに

もちろん、「学び」広げ方は資格や教室に通うだけではありません。

自分の人生がより豊かになるために今自分に対して何ができるか。広い意味で自分に投資してみてはいかがでしょうか。

 

あわせて読みたい

カテゴリー