第一生命の歴史、事業内容、売上や利益、株価の推移は?

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第一生命は総資産36兆円、売上高7兆円を誇る日本の生命保険業界で第二位の会社です。日本初の相互会社として誕生し、2010年には株式会社として上場も果たしている企業です。「一生涯のパートナー」というシンプルかつ本質をついたコーポレートキャッチが印象的な第一生命は、生命保険業として総資産、業績ともに日本トップクラスの企業です。この記事では、第一生命の歴史や事業内容、売上や利益、株価の推移についてご紹介します。

第一生命の歴史は?

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第一生命は1902年、創業者の矢野恒太氏によって設立された企業です。

日本で初めての相互会社として設立をされました。

矢野氏は医師で、当時はまだベンチャー企業であった日本生命の社医としてキャリアをスタートしました。

3年間勤務した後に自分で保険会社を起業すると決意。

保険、統計、経済の研究に没頭した後に導かれた理想の保険会社の形態が「相互主義」だったのです。

矢野氏は相互主義の保険会社を作るために政財界のコネクションを作ったり、後の安田生命の設計に携わったりとあらゆる手段を講じます。

最終的には農商務省に入省し、自ら日本の法律を変え、相互会社を作れるベースを築き上げたのです。

第一生命が相互会社として誕生した背景には、創業者矢野氏の執念があったのです。

 

第一生命の概要、事業内容は?

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現在は株式会社になっている第一生命は日比谷本店を千代田区有楽町、主要拠点を豊洲に構えています。

2015年9月末現在、全国に84の支社があり従業員は54864人。

国内13社、海外に96社の子会社があるグローバルカンパニーです。

事業内容は大きく生命保険業と資産運用業に分かれます。

生命保険業には国内と海外、リーテイル(個人)とホールセール(法人)に分かれます。

他の生命保険会社が日本国内中心なのに対して、第一生命はM&Aを中心として海外にも積極展開しているのが特徴的です。

 

第一生命の売上や利益は?


2015年3月期の第一生命の売上高は前年比20%増の7兆2522億円です。

そのうち約75%を占める保険料等収入は5兆4327億円、20%を占める資産運用収益は1兆4440億円です。

保険料等収入はかんぽ生命に次いで業界2位です。

2015年3月期で、長くトップを走っていた日本生命の保険料等収入を抜きました。

経常利益は4068億円です。

売上高経常利益率は5.6%なので他の業界や同業界内トップ層と比べて良い数値とはいえませんが、事業の構造上、費用の大部分は保険の支払いに充てられているので、契約者に還元している率が高いともいえます。

資産運用業では、総資産36兆3701億円を運用して収益をあげるいます。

2015年3月期の運用収益率は3.9%なので、日本生命より約1%高い利率で運用ができています。

 

第一生命の株価の推移は?

2010年4月の上場直後は1600円代だった株価は、2015年7月末で2500円を超えました。

ただ、2016年1月からの世界情勢不安を受けて、2016年4月末現在の株価は1350〜1400円程です。

資産運用会社の側面もあるので景気に連動して株価が上下することは仕方がない点もあります。

次の決算で発表される業績で事業会社としての成績に注目してみてください。

 

生命保険業界のグローバルカンパニー

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第一生命は業界トップクラスの保険料収入がありながら海外企業のM&Aに積極的な企業です。

資産運用の成績もライバルに比べて良好です。

規模が大きい金融業なので、世界情勢不安や不景気にダイレクトに影響を受けやすいのは事実ですが、堅調に推移している保険料等収入は本業の実力値なので、ここが増加トレンドであればこの規模の会社が傾くことはほとんどありません。

保険業を海外展開している会社で働きたいという方は、説明会などでより詳細の情報収集をすることをオススメします。

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