仕事、就職のキッカケは?シンガポールで働く日本人のキャリア①

この記事はインタビュー記事です。今回は、学生時代からイスラム教に心酔し自らも改宗、現在はシンガポールで働く川畑 亜瑠真さんのキャリアをご紹介します。川畑さんは1986年生まれの30歳。埼玉県立川越高校を卒業後、名古屋大学農学部を経て京都大学大学院でイスラム教を学びました。「人と違うことがしたかった」と語る川畑さんは20代をどのように過ごしたのでしょうか。

シンガポールで働く日本人、仕事内容は?

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BraveAnswer(以下BA)編集部: 現在のお仕事を教えてください。

現在は「WAttention」というメディアを運営する会社のシンガポールオフィスで働いています。

WAttentionは海外の方向けに日本の魅力を伝えるメディアです。現在はフリーマガジンとリアルイベントの2つの事業があります。フリーマガジンは訪日外国人向けメディアとして日本で受け取れる「WAttention Tokyo」と、世界11カ国で展開し、現地語で日本の魅力を知れる「WAttention」の2種類あります。Watteintionを展開している国はシンガポール、東京、台湾、タイ、香港、マレーシア、インドネシア、アメリカ、フランス、インド、メキシコです。私はもう一つの事業であるリアルイベント事業担当としてシンガポールで働いています。

 

BA編集部: 川畑さんが担当しているリアルイベント事業はどんなことをするのですか?

日本の魅力をシンガポールの人に直接伝える場を作るのが私の仕事です。私の会社は「WAttentionプラザ」という名前の常設スペースをシンガポール最大級のショッピングモール内に持っています。そこに日本企業の出展を募り、日本の食文化やファッション、伝統工芸などをシンガポールに伝えています。日本企業がイベントをきっかけにビジネスをグローバル展開するサポートも併せてしています。

シンガポールで働くのは、いまの会社で2社目です。1社目はシンガポールを拠点に、日本の飲食店をベトナムや台湾に輸出する事業をしている会社に入りました。日本の食文化は、日本が世界に誇るコンテンツの一つだと思っているので、自分がやりたいことにピッタリでした。ただ、日本の飲食業の輸出ビジネスはすでにレッドオーシャンなので、利益を出すのが難しかったです。いまの仕事ではコンテンツを食文化だけに制限せず、日本の魅力だと思うものはマガジンでもイベントでも発信していけるのがいいですね。

 

シンガポールで働く日本人、就職のキッカケは?

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BA編集部: どうしてシンガポールで就職したのですか?

理由は2つあります。1つは「人と違うことがしたかった」という理由です。大学は名古屋大学の農学部に入ったのですが、王道コースはマスターに進み、ドクターまで学んで、そのまま研究を続けて教授を目指すか、研究職として就職することです。カゴメとか味の素とか、人気の企業に進む人が多いです。そういう生き方や就職を否定するつもりはまったくないのですが、私は人と違うことがしたかった。自分が好きなことをしたかったし、興味の赴くままにやることを選ぶような将来が良かった。就職活動で、真っ黒のリクルートスーツを着て街を歩くのも嫌だなあって思っていました(笑)。
もう1つは「ASEANに興味をもっていた」ということ。学生時代にバックパッカーをしていました。当時お金がなかったのでなるべく安くいける航空券を探してて出会ったのがASEANです。シンガポールやタイ、マレーシアなんかを周っていました。現地人と仲良くなったり、現地人の生活に触れるようになったりしていたらいつのまにかASEANの魅力にハマっていましたね。この頃からなんとなく、将来は海外で働くんだろうなと思っていました。

 

BA編集部: シンガポールでの就職先はどのように探したのですか?

シンガポールで働いて2社目ですが、2つとも日本の企業で働いています。現地に行かないとシンガポールでの職探しはできないのではないかとよく質問されますが、そんなことはありません。1社目の面接は渋谷でやりましたし。もちろん通常の採用試験とおなじで、採用側のニーズと求職者側のスキルや人間性がマッチしていることが求められますが、20代であれば実績よりもどれだけ行動力があるか、フットワークが軽いかという点の方が大事だと思いますよ。

日本のコンテンツを世界に発信する伝道師

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「人と違うことがしたい」という考えがキャリアの根底にある川畑さん。研究者として大手人気企業に就職する道もあったなかで「自分が好きなことを、興味の赴くままに」働いている、生きているのが印象的です。川畑さんのもう一つのこだわりは「ASEAN」と「日本」です。これまでの海外での仕事は「ASEAN」に向けて「日本」のコンテンツを世界に発信する仕事を選ばれています。次回のインタビュー記事では、その背景にある学生時代のお話やイスラム教にハマってみずからもイスラム教徒に改宗した話をご紹介します。

特集 〜シンガポールで働く日本人のキャリア〜
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