ベンチャー&スタートアップ×営業に特化した転職支援サービス「Venture Sales」代表石塚卓也氏へインタビュー

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。ライターが記事を作成する行為は「無から有を生み出す行為」であり、無のときにはなかった価値を提供する意味のある行為と感じている。「膨大な知識量と独自の視点で世の中の潮流を見極めるコンテンツメイカー」を目指して活動中。

この記事はベンチャー&スタートアップ×営業に特化した転職支援サービス「Venture Sales(以下ベンチャーセールス)」を運営している株式会社ナッツの代表取締役石塚卓也氏のインタビュー記事です。

ご自身の転職活動において「専門性が低い人が担当で結局転職をしなかった」経験があり、ご友人にもまったく同じ経験をした人が続出したことを原体験に、ご自身で転職サービスを立ち上げた26歳の若き経営者から直接お話をお聞きしました。

 

石塚卓也(いしづか たくや)氏

ベンチャー&スタートアップ×営業に特化した転職支援サービス「Venture Sales」を運営。上智大学理工学部卒。高校時代にサッカーで全国制覇、大学でリーグ優勝を経験。マレーシアやアメリカでの海外営業、日系海外進出支援ベンチャーを経て、2018年8月、株式会社ナッツ(Nats & Co., Inc.)を設立。

サービスを始めたきっかけは転職活動で感じた「モヤモヤ」

BA編集部:ベンチャーセールスを始めたきっかけを教えてください。

このサービスを始めたきっかけは、私の転職体験です。

新卒で入った会社で1年程働いた後に転職しようと思い、大手の人材紹介サービスにいくつか登録したのですが、満足のいく転職活動ができませんでした。

私が当時勤務していた会社はIT企業ではなかったのですが、これからはITの時代だろうと思い、「IT企業に転職したい」という希望を持っていました。

ただ、転職エージェントの担当者から紹介される案件が、いまいちピンとこない。なぜピンと来ないのかもよくわからなくて、当時はとてもモヤモヤしました。

そもそも、大手転職エージェントのご担当の御方は元銀行員で、IT企業のことをよくわかっていなかったのです。

  • IT企業未経験の転職候補者(私)に
  • IT企業未経験のご担当者(転職エージェント)が
  • IT企業の求人案件を紹介する

いま考えると、構造そのものがモヤモヤの原因でした。私は結局、このモヤモヤを解消できぬまま、転職そのものを辞めて独立をしてしまいました。

 

BA編集部:「なんとなく違うな」という違和感で転職自体を辞めて独立されたんですね。

元銀行員の御方でもIT企業にめちゃくちゃ詳しければ、付加価値は高いと思います。ただ、大手転職エージェントの場合、求職者の相談に乗る人と企業側の担当をする人が別々なことが一般的です。

なので求職者の相談に乗る人のなかには、企業の生の声を全然知らず、企業担当者から得た二次的、三次的な情報を求職者に流しているだけの人もいるのです。

転職活動中の私はこの構造的欠陥に気づけませんでしたが、独立して半年ほど経った頃のある出来事によって、気づくことができました。

友人の転職相談に乗っていたのですが、私の友人もまったく同じ悩みを抱えていたのです。

  • 自分は未経験業種に転職したい
  • 転職支援サービスの担当者もその業界が未経験業種
  • 担当者は自分から情報を取得しにいく積極性がある人ではなかった
  • 進められる案件はまったくピンとこないが、その理由がわからない

自分もそうだったし、自分の友人もそうだった。
ということは、同世代で悩んでいる人は他にもいるのではないか。

「この構造は誰かが変えなければならない」と思い立ち、2019年の5月に我々のサービス「ベンチャーセールス」を立ち上げました。

同じ経験をしたことがある人が多いからなのかわかりませんが、立ち上げて3ヶ月で100人ほどからご相談があり、すでに数名の内定が出ている状況です。

 

「自由であること」を望む人にオススメのサービス

BA編集部:ベンチャーセールスはどういう人にオススメのサービスですか?

サービス名の通り、ベンチャー企業に営業職として転職したい人向けのサービスです。

サービスを構想している時に色々な人の話を聞きましたが、ある共通したニーズに気づきました。

「自由であること」です。

経済的な自由を望む人もいます。ただそれよりも「自由に働きたい」という人のほうが圧倒的に多い。出社時間の自由、場所に縛られない自由、取引先やパートナーを選べる自由、組織に所属しない自由など、キャリアや働き方の観点で自由を望む人がほとんどでした。

であれば、自由に働ける職業、5年10年後に自由を獲得することから逆算して選ぶべき職業をテーマにサービスをしよう。それがベンチャー企業×営業職です。

ベンチャー企業のなかでも、IT系、スタートアップ系に特化した求人案件を取り扱っています。

 

私はいつも「これから伸びるマーケット」を意識したほうが良いという話をします。例えばSaaS市場。BOXILの「SaaS業界レポート2018」によれば日本国内のSaaS市場は年間約15%の勢いで成長しており、2021年には2016年の約2倍の約5,800億円になると予想されています。

一方で、経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査」によると、日本におけるIT人材は2015年時点で17万人不足している。それが2030年時点では60~80万人が不足する状態になるようです。

需要が拡大し、人材供給が追いつかない業界でキャリアを積めば、そのキャリアは希少性に繋がります。希少な人材であればあるほど、自由度が利くようになるだろうという文脈が1つ。

営業職に絞ったのも、自分の原体験によります。新卒で入った会社には1年程しかいませんでしたが、そこで営業力を磨いたことによって、25歳で独立することができました。独立することがすべてとは思いませんが「独立できる」という選択肢を持てるのは「自由であること」に有効だと考えています。

 

キャリアにおいて「自由であること」を望む人が多い。
IT・スタートアップ×営業は「自由であること」と相性の良いキャリアの選択肢。

というわけで、「ベンチャーセールス」は「自由であること」を望む人にオススメのサービスです。私が26歳なので、現状は25~27歳の同世代の人からの相談が多いですが、企業からのニーズは30代も多いので、30代の人にもオススメできるサービスです。

 

BA編集部:ベンチャーセールスを他の転職エージェントと比較した際の優位性は?

他の転職エージェントサービスと比較をした際、ベンチャーセールスの強みは主に3つあります。

1つ目は「20代のキャリアの悩みへの共感」です。

15卒以降の求職者は、新卒での就職時は好景気売り手市場だったので多くの選択肢から就職先を選べた人とよくお会いします。比較的カンタンに就職できたので、入社後に悩んでいる人が非常に多いです。私自身は1年留年をして、キャリアについて思い悩んだりよく考えた経験があるので、そのあたりのテーマに共感してくださる求職者の人は多いですね。

2つ目は「知識や経験がある領域の紹介しかしない」ことです。

私自身の転職体験において、「求職者と接する人が企業のことを知らない状態」でサービスが提供されている点に構造的欠陥を感じたので、該当領域の知識や経験を持った担当者が企業を紹介することにはこだわりを持っています。

ベンチャーセールスには、

  • 色々な営業の経験者(1社1サービスの経験ではない)
  • 副業や自分の事業など仕事を2つ以上持っている
  • スタートアッププロダクトやIT/web系サービスの営業経験者
  • 自分が転職経験者

のアドバイザーしかいません。私の考えを理解し、賛同してくれたメンバーがアドバイザーとして入ってくれています。仲間にはかなりこだわっていますね。

3つ目は「転職以外の選択肢の支援」をすることです。転職支援サービスはそのビジネスモデル上、転職が決まったら報酬が発生する仕組みになっています。ですので転職支援業者の中には、期日を不必要に短く切ったりして、転職をさせる方向で圧力をかけてくる業者もあります。

当社は転職以外にも、定期的に開催している有料の勉強会や副業の支援も選択肢として持っています。「転職をさせなければビジネスにならない」という状況を意図的に回避することで求職者の御方が納得いくまで転職以外の選択肢を検討できるよう仕組みを構築しています。

 

BA編集部:3つの強みで求職者をサポートするということですね。

そうですね。

企業や業界にあまり詳しくないアドバイザーにあたってしまった場合、求職者はその企業や業界についての詳しい情報を手に入れることができません。我々は、ご紹介する企業の配属部門担当に直接会って話を聞いているので、会社のことをよく知っています。

キャリアについて共に考えながら、直接手に入れた情報を提供する。
今後のキャリアを考えて、必要なら転職以外の選択肢もご提案する。

このようにして私達は求職者をサポートしています。

 

挑戦しようとしている人の転職を支援したい

BA編集部:最後の質問ですが、石塚さん自身、どのような人の転職を支援したいですか?

挑戦しようとしている人の転職を支援したいです。挑戦には失敗するリスクが付き物です。そのリスクについてどうしたら回避したり最小化できるか、という相談に乗ることが得意ですし、私自身も挑戦者なので、その過程で学んだことを惜しみなく共有することができます。

挑戦する準備が整っていない人は、いまは転職エージェントに会う以外の行動をしたほうが良いと思います。プライベートの環境を整えたり、勉強をしたり体調を整えたり、挑戦的なキャリアよりも優先するべきものは他にもたくさんあります。

すべての人が挑戦できる状況でないことを知っているからこそ、挑戦できる状況の人にはリスクテイクして欲しいと思っていますし、そういう人を全力で支援するのが私たちの役割だと考えております。

 

編集後記:転職ができなかったからこそ生まれたサービス

石塚さんにお話を伺って、転職エージェントによっては求職者が望むような転職ができない構造を持っていることがわかりました。

もし転職エージェントに登録をしていて、なかなか自分が望むような企業に出会えなかったり、欲しい情報が手に入れられていなかったりしたら、それはこの構造が原因かもしれません。

 

ご自身がその構造的要因で転職しなかった経験から、石塚さんは知識や経験がない領域での提案はしないサービス構造を設計しました。

更には、転職支援サービスでありながら転職以外の選択肢も多く用意しており、転職最優先ではなく、長期的なキャリアを考えた上で必要な選択を検討できる仕組みを作り上げています。

石塚さんご自身が転職活動を経験し、そして転職ができなかったからこそ、求職者のことを理解し、求職者に必要なサービスを提供する。それがベンチャーセールスというサービスなのです。

もし今、転職活動をしていて「モヤモヤ」を感じている人は、ぜひ1度ベンチャーセールスに相談に行くことをおすすめします。

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