20代におすすめの転職エージェント全15選!選び方は?そもそも使ったほうが良い?転職サイトとの違いは...
2016.4.3
2016.4.3
リーダーというとピラミッド型組織の頂点に位置する人をイメージする人が多いのではないでしょうか。歴史上の組織体系においては、トップに君臨する人がすべてを決めていたので「リーダー=ピラミッド型組織の頂点」という認識をする人が多いです。
ただ理想的な組織は、すべての人がリーダーシップを持っている組織です。
たとえばサッカーチームの場合、チームマネジメントや戦術、選手交代にリーダーシップを持つのは監督です。ただ、試合に勝つためには他にも様々なタスクがあります。
試合中に起こる問題への対処やレフリーとのコミュニケーションなどは試合に出場しているキャプテンがリーダーシップをとるべき仕事です。一瞬一瞬で状況が変わるなかでのプレー判断は、選手それぞれがリーダーシップを持つ必要があります。
試合開始前の相手のデータ収集や分析をするリーダーはテクニカルスタッフですし、選手の体調管理はフィジカルコーチやトレーナー、シェフがそれぞれの領域でリーダーシップをとるべきタスクです。
これらを監督が細かく指示を出すのではなく、それぞれの領域を預かるプロたちが主体的にリーダーシップを発揮して行うのが、強い組織です。
つまり、リーダーシップはすべての人に求められる能力なのです。
リーダーシップを持って仕事に取り組む人は、成果を出せば出すほど、どんどん新しい仕事が任せれていきます。
伊賀さんは同著で「リーダーに必要なスキルは4つある」としています。1つ目が目標を掲げることです。目標に必要な要素は「わかりやすい言葉で定義されていること」「魅力的でメンバーを鼓舞できること」としています。
2015年ラグビーワールドカップで日本代表を率いたエディー・ジョーンズ監督は
「世界トップ10」
という目標を掲げました。
いきなり「優勝」という目標を掲げては現実味がありませんし、「1トライを決める」という目標では簡単すぎて目標として機能しません。「健闘をする」という目標も定義が曖昧です。
関連記事の通り、なんとか達成できるくらいの「ストレッチ目標」を設定することが目標設定のポイントになります。
掲げた目標達成に向けて、先頭を走るのもリーダーの重要な役割です。
誰もやっていないことをすると批判を受けたり、不安になったりすることもありますよね。それでも自分が先頭を走る勇気を持ち、チームを先導する覚悟を持つのもリーダーに必要なスキルの1つです。
誰も質問をしない会議で率先して質問をすることや、緊張感のある商談で自分の意見を伝えることなども、先頭を走っている状態といえます。
伊賀さんは同著で
「リーダーとは決めることができる人。」出典:採用基準
としています。
正解がわからない中でも議論を打ち切る判断をし、「このように進行します」と方向性を決めるのがリーダーに必要な役割です。ビジネスシーンにおいて、100%正解の決断などほとんどありません。100%正解なのであれば判断に迷わず、決断をする必要がないからです。
メリットやリスクを考慮しながら、自分の領域における決断にリーダーシップをとってください。上司や同僚に相談するにしても「私はこういう根拠からこう考えました。あなたの意見を聞かせてください」と自分の意見を伝えてから相談をするのがリーダーのスタンスです。
「どうすればいいでしょうか」「わからないので教えてください」は、リーダーが使う言葉ではないのです。
目標を掲げて先頭を走り、様々な意思決定をしていても周囲や部下へのコミュニケーションをおろそかにするのはリーダーとはいえません。
伝えるとは、相手が行動を起こすことです。「メールを送る」「電話で指示する」「呼び出して指導する」というのはただの自分の行動で、相手に伝わったかどうかが明確ではありません。つまり「伝える」行動とはいえません。
顧客、上司、同僚、部下、外部パートナー、家族や友人に至るまで、それぞれの行動を起こしたかを確認するまでが「伝える」です。「伝える」行動をし続けるのがリーダーの役割の1つなのです。
この記事を呼んでリーダーシップを身に付けたいと思った方にオススメのアクションアイテムは
「自分が任されている領域の仕事でリーダーシップをとる」です。
リーダーシップは社長や管理職だけが発揮できる特権ではありません。新入社員であってもアルバイトであっても、自分が任されている領域でリーダーシップをとった仕事をすることができます。
「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。」小林一三(阪急・東宝グループ創始者)
という言葉の通り、自分が任されている仕事で価値を出すのが、次の仕事を得られるチャンスに繋がります。そのカギを握るのがリーダーシップなのです。
周囲に遠慮せず、今回の記事で紹介した4つのスキルを身に付けられるよう、日々の仕事に打ち込んでくださいね。