ブログ

【新聞から読み解く今】意思疎通の先にあるパス(2018/12/12)

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。ライターが記事を作成する行為は「無から有を生み出す行為」であり、無のときにはなかった価値を提供する意味のある行為と感じている。「膨大な知識量と独自の視点で世の中の潮流を見極めるコンテンツメイカー」を目指して活動中。

私は学生時代、日々サッカーに明け暮れていました。

サッカーはゴールを決めた瞬間の快感がたまらないスポーツ。ただ実は、ボールを奪う瞬間やドリブル突破した瞬間、シュートブロックした瞬間など、快感を感じる瞬間は人によって違ったりします。

私の場合は、完璧にパスを通せた瞬間。走り込む味方にドンピシャでパスを通せた時の快感は、なんとも形容し難いものです。

この完璧なパスを通すためには、パスの出し手と受け手の意思疎通ができていなければなりません。

受け手がどんなパスを求めているのかを瞬時に察知し、受け手のイメージ通りのパスを供給するのがパスの出し手の腕の見せ所です。

 

もちろん、意思疎通が大切なのはサッカーに限りません。

何を求めているのか、何が求められているのか、すり合わせが必要なシーンはたくさんあります。

 

アメリカの大統領、トランプ氏は先日、大統領首席補佐官のジョン・ケリー氏を更迭することを決めました。

ケリー氏がトランプ氏とその家族に直言することを仕事の一部として捉えていたことが、トランプ氏が不満を感じる原因になったと言われています。トランプ氏はそのような仕事は要求していなかったわけです。

その是非はさておき、これは、トランプ氏が求めるものと、ケリー氏が求められていると考えていたものがずれていたことがその一因と言えます。

サッカーに例えれば、トランプ氏が求めるパスと、ケリー氏が出したいパスのイメージが異なっていたのです。

 

一方でこの、要求する側とされる側で認識を合わせる構図は、ともすると「言われたことだけやっていればいい」という状態になりやすいように思います。

どんなパスを出してほしいと要求する上司やクライアントに対して、要求通りのパスを出すのは、100点満点のパスです。

100点ではなく、110点のパスをするためにはどうすればいいのか、考えることが大切だと思います。この100点を超えた部分が、自分にしか発揮できない価値となるのではないでしょうか。

 

昨シーズンJ1のヴィッセル神戸に加入した元スペイン代表のイニエスタ選手は、見ている方もびっくりの創造性豊かなパスを供給します。

私も現役時代はあんなパスを夢見ていましたが、今は仕事であんなパスを出せるように精進しています。

 

参考

『トランプ家第一』 米政権を左右 首席補佐官交代へ、物言う側近排除」(2018/12/11)、日本経済新聞

 


カテゴリー