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【新聞から読み解く今】サンクコストよりも目を向けるべきところがある(2018/12/05)

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。ライターが記事を作成する行為は「無から有を生み出す行為」であり、無のときにはなかった価値を提供する意味のある行為と感じている。「膨大な知識量と独自の視点で世の中の潮流を見極めるコンテンツメイカー」を目指して活動中。

私が学生時代アルバイトしていたカフェでは、夏になるとかき氷を提供するのが毎年の決まりです。このかき氷が人気で、ピークの時間帯にはたくさんのオーダーが入ります。

ただ、かき氷にはいくつか種類があり、たくさんのオーダーが一度に入ると、間違って違う種類のかき氷を作ってしまうことがあります。

気づいたタイミングで作り直せばいいのですが、途中まで作ってしまってもったいないので、だいたい最後まで作ってしまいます。

 

これはいわゆるサンクコスト(これまでに費やしたもう戻ってこないコスト)の影響です。この場合、途中まで作ってしまったかき氷に費やした時間がサンクコストになります。

本来であれば、間違いに気づいた時点でかき氷を作り直すべきですが、サンクコストが気になってしまった結果、最後まで作るというアクションをしてしまったのです。

 

サンクコストと言えば、「日本の原発事業、岐路に トルコで断念へ 案件、英の計画のみ」という新聞記事がありました。私は、これもサンクコストの話のように思います。

この記事では、再生エネルギーの伸長や原発の評価の変遷によって、原発事業そのものが縮小傾向となっていること、日本の原発輸出が岐路に立っていることなどが書かれています。

その是非に関する議論を一旦無視してサンクコストについてのみ考えると、私は、日本も原発輸出を断念して別の手段を探る選択肢もあるのではないかと思います。

 

日本勢はこれまでインフラ輸出の目玉として原発の輸出を進めてきた背景があり、そこに費やしてきたコストを無駄にはできないというサンクコストを感じているように思います。

 

一方で、技術そのものが全くエネルギー産業に活かせないとは思いません。

応用できる技術もあると思いますので、そういった面は応用しつつ、別領域で存在感を示す選択もあるのではないでしょうか。

 

私は、たくさんのかき氷を作ったおかげで器に商品を乗せる際の全体のバランスにまで気が向くようになり、パフェなど他の商品の出来栄えも良くなりました。

サンクコストに目を向けるよりも、培ってきた技術と新しい技術との両面に目を向けて、より妥当な選択肢は何かを考えていく手段もあるように思います。

 

参考

日本の原発事業、岐路に トルコで断念へ 案件、英の計画のみ」(2018/12/05)、日本経済新聞

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