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【新聞から読み解く今】たとえ「ほんやくコンニャク」ができても言葉は学ばなければならない(2018/10/30)

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。ライターが記事を作成する行為は「無から有を生み出す行為」であり、無のときにはなかった価値を提供する意味のある行為と感じている。「膨大な知識量と独自の視点で世の中の潮流を見極めるコンテンツメイカー」を目指して活動中。

何年か前に、イギリス在住のエル・フランシス・サンダースという人物が書いた「11 Untranslatable Words From Other Cultures(異文化の翻訳できない11の言葉)」という記事が話題になりましたが、その記事の中に、「Komorebi(木漏れ日)」が紹介されていました。

実は木漏れ日に該当する英語は、単語にも熟語にも存在しないと言われています。

 

記事では木漏れ日の他にも、

  • Waldeinsamkeit(ドイツ語):森の中でひとりぼっちでいる気分
  • Culaccino(イタリア語):テーブルについた冷たいグラスの跡
  • Sobremesa(スペイン語):食事を一緒にした相手と話し足りなくて、食後に話し込む時間

などが紹介されていました。どれもその国のイメージに沿った言葉のように感じます。

ちなみに、広辞苑によれば木漏れ日とは「枝葉の間から漏れてくる日光」のこと。木漏れ日も、自然との関わりが深い日本という国のイメージに沿った言葉ではないでしょうか。

 

AI翻訳の分野では最近大きな進展があったそうで、AIが言葉の意味を学習することで、より制度の高い翻訳を短い時間でできるようになったとのことでした。

ドラえもんの秘密道具に「ほんやくコンニャク」という道具がありますが、話した言葉がタイムラグ無しで翻訳される世界は近いのかもしれません。

 

AI翻訳の発展によって言葉の壁がなくなると、世界はよりグローバル化が進んでいくかもしれません。

ただどんなにAI翻訳が進んでも、相手の国の文化的背景などをきちんと理解していないと、言葉をきちんと理解するのは難しいのではないでしょうか。

私たちが想像する「桜」と、アメリカ人が想像する”cherry blossom”はきっと違います。私たちが想像する「森の中でひとりぼっちでいる気分」と、ドイツ人が感じる”Waldeinsamkeit”もきっと違うでしょう。

 

言葉は文化です。私たちは他の国の言葉を理解しようとする時、その国の文化も知らなければなりません。

私自身、言葉を扱う仕事をしている者として、自分の国の言葉である日本語を理解し、日本のことをもっと知らなければならないと感じます。

 

参考

AI翻訳、対訳いらず 米フェイスブックやスペイン・バスク大 文章学ばせる新技術」(2018/10/29)、日本経済新聞

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