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【新聞から読み解く今】あなたは付加価値をどこに付けますか?(2018/10/02)

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。ライターが記事を作成する行為は「無から有を生み出す行為」であり、無のときにはなかった価値を提供する意味のある行為と感じている。「膨大な知識量と独自の視点で世の中の潮流を見極めるコンテンツメイカー」を目指して活動中。

論文は、研究者が研究成果を公表して世の中に発信するツールとして機能しています。

これまで研究者は、論文を公表する場として学術雑誌を活用してきました。ところが最近、学術雑誌に論文を投稿しない動きがあるようです。

 

AI分野のオンライン学術雑誌として2019年に創刊予定の「マシンインテリジェンス」は、世界のAI研究者に論文の投稿を呼びかけています。

しかし、およそ3000人のAI研究者が、マシンインテリジェンスへの投稿を拒否する姿勢を明らかにしました。

 

学術雑誌は購読料を支払った読者のみが論文を読むことができますが、中には特定の分野の論文を独占し、購読料の値上げを繰り返すものもあります。

これに反発した研究者が打ち出したのが、学術雑誌への論文の投稿拒否、というわけです。

特にAI分野は、論文を無料で投稿・閲覧できるサイトがあります。ただ論文を読むだけなら、学術雑誌を購入する必要はありません。

学術雑誌は、どこに付加価値をつけるのか考えないと、論文の無料投稿・閲覧サイトに立場を取られてしまいます。

例えば、「論文をわかりやすく解説する」「対立する論文や類似する論文を併記する」などが考えられますね。

 

このように、どこに付加価値をつけるのか考える姿勢は、ビジネスシーンでも役立つ考え方です。

例えばお客様にお茶出しする時。

テーブルに置いてあるPCや資料の位置を見てお茶を置く場所を変えることで、打ち合わせの邪魔をせず、お客様の手が誤って当たらない位置にお茶を置くことができます。

これも付加価値です。

 

どんな小さい仕事にも、付加価値をつけることができます。

お茶出しのような仕事は付加価値をつけにくいと思いますが、そのような仕事で付加価値をつけることができれば「気が利くね」と思ってもらえます。

いつでも、どこで付加価値をつけるかを考えることが大切なのです。

 

参考

論文は誰のものか(上)大手学術誌に投稿拒否 研究者ら論文独占に対抗 AI専門3000人署名」(2018/10/01)、日本経済新聞

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