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【新聞から読み解く今】コミュニケーションに常につきまとう誤解を生む可能性(2018/10/1)

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。ライターが記事を作成する行為は「無から有を生み出す行為」であり、無のときにはなかった価値を提供する意味のある行為と感じている。「膨大な知識量と独自の視点で世の中の潮流を見極めるコンテンツメイカー」を目指して活動中。

日本では、遺伝子組み換えの原料を使った食品には、例えば「大豆(遺伝子組み換え)」のような表記が義務付けられています。

ところが、実は遺伝子組み換えの原料の含有率が5%以内であれば、「遺伝子組み換えでない」という表記が使えるそう。

この表記は「遺伝子組み換えの原料が全く含まれていない」という誤解を生むとして、消費者庁などが表示基準の厳格化を検討しているようです。

 

遺伝子組み換え作物を生産しているアメリカなどから原料を輸入している場合、食品に遺伝子組み換えの原料が全く混入されていない状態にすることは難しいとされています。

ただ実際、「遺伝子組み換えでない」という表記があっても、遺伝子組み換えの原料が含まれる可能性がある、と知っている人は少ないのではないでしょうか。

 

このように、言葉には表現方法によって誤解を生む可能性があります。

例えば上司から「この書類コピーお願いね」と言われたとします。

この「お願いね」が曲者で、ただ書類をコピーすればいいだけなのか、ホッチキスで留めるべきなのか、この言葉だけではわかりません。

上司はホッチキスで留めてほしかったのに、それをせずに持っていくと「期待した仕事ができていない」と思われてしまいます。

 

もちろん、言葉は正しく使う必要がありますが、時にはこのようにミスコミュニケーションが生まれてしまうこともあります。

「言葉には誤解を生む可能性がある」という事を頭の片隅に置きつつ、「この言葉はどういう意味で使われているのだろう」と考えることが大切なのです。

 

参考

遺伝子組み換え表示、身構える食品 基準厳格化、コスト・『安心』板挟み」(2018/9/28)、日本経済新聞

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