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【新聞から読み解く今】物事は表裏一体。既成概念に惑わされずに事実を捉えるべし(2018/09/25)

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。ライターが記事を作成する行為は「無から有を生み出す行為」であり、無のときにはなかった価値を提供する意味のある行為と感じている。「膨大な知識量と独自の視点で世の中の潮流を見極めるコンテンツメイカー」を目指して活動中。

近年の個人情報に関する問題から、データの安全性を求める声が高まっています。

企業による個人データの利用を規制すべき、という論調もある中で、データの安全性の問題を技術の力で解決しようとする企業が出てきました。

 

イスラエルのスタートアップ企業「D-ID」は、AIが画像データから人物を特定することを防ぐ技術を開発しました。

AIは、人では見分けがつかないような画像でも同一人物か否か判断することができます。

この事実を応用し、画像データにAIにしかわからない変化を加えることで、見た目が同じ2つの画像を並べても、AIの分析では違う画像と認識するようになるそう。

「人では区別がつかないものをAIなら区別がつけられる」と聞くと、AIが人よりも優れていることを示す事実のように思えますが、D−IDはこの事実を「データ保護においてはメリットである」と捉えることで、このような技術を開発することができたのです。

 

多くの場合、メリットとデメリットは表裏一体です。

例えば、電車通勤に1時間かかっているとします。

これを「暇な時間が1時間ある」と捉えるのか「インプットの時間が1時間ある」と捉えるのかで印象が変わります。ただどちらの発想をしても、事実は同じ「通勤に1時間かかる」で変わってはいないのです。

「インプットの時間が1時間ある」と捉えれば、読書をするなど、時間を有効に使えますよね。

 

表裏一体の物事のどちらに注目するのかで、行動は変わります。

「これはメリット」「これはデメリット」という既成概念に流されず、事実を正確に捉えた上で、どう活かすかを考えることが大切なのです。

 

参考

個人情報独占、技術で防ぐ スタートアップが開発 IT巨人の膨張に対抗」(2018/09/21)、日本経済新聞

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