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【新聞から読み解く今】「アレやっといて」に潜む罠(2018/09/03)

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。ライターが記事を作成する行為は「無から有を生み出す行為」であり、無のときにはなかった価値を提供する意味のある行為と感じている。「膨大な知識量と独自の視点で世の中の潮流を見極めるコンテンツメイカー」を目指して活動中。

電通が、購入履歴などの個人データを預かって企業に提供する「個人データ銀行」に参入するようです。

個人データ銀行は、個人が企業に対して提供可能な情報を選び、提供した企業からお金やサービスを受け取る仕組みです。

この個人データ銀行をきちんと利用するためには、利用者が自分の個人データがどう扱われるかについて、合意したかどうかがポイントです。

例えば、Facebookの利用規約は1万6000字を超えるそうですが、長文の利用規約に全て目を通す人はほとんどいないでしょう。ただチェックボックスにクリックしただけの、形式的な合意に意味はありません。

何をもって合意したと判断するのかは、実は難しい問題なのです。

 

この問題は、日常でも起こり得ます。

上司が部下にタスクを振る場面。

「アレやっといて」と言われて、「はい」と答えた時点で、上司は「アレ」を部下が引き受けた(=合意した)と思います。

しかし、2人の「アレ」が一致しなければ、実際のタスクの内容は合意されていません。

 

上司からの指示を「利用規約」、部下の返答を「チェックボックスのクリック」と考えるとわかりやすいかもしれません。

上司もキチンと読ませる「利用規約」を示すべきだし、部下もわからない状態で「チェックボックスにクリック」してはいけません。

早速私も上司に「アレってなんですか?」と問いかけることから始めます。

 

参考

電通が『個人データ銀行』 企業の販促に活用」(2018/08/31)、日本経済新聞

フェイスブック規約に落とし穴  個人情報の利用同意、ほぼ自動更新」(2018/04/10)、日本経済新聞

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