生き方

【新聞から読み解く今】「心遣いの輪」を広げて女性が働きやすい環境を作る(2018/08/31)

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。ライターが記事を作成する行為は「無から有を生み出す行為」であり、無のときにはなかった価値を提供する意味のある行為と感じている。「膨大な知識量と独自の視点で世の中の潮流を見極めるコンテンツメイカー」を目指して活動中。

総務省の調査によると、育児をしている女性の就業率は30歳~34歳の年齢層では62%で、同じ年齢層の就業率の平均と比較して10ポイント以上低くなっているそうです。

以前から、女性が結婚や出産、育児を機に離職してしまう問題が指摘されてきました。女性の就業率をグラフにすると、20代後半から30代にかけて就業率が減少し、M字のように見えることから、M字カーブ現象と呼ばれています。

このような状態を改善するためにはどうすればいいのでしょうか。

 

M字カーブ現象の解消は、日本が抱える人手不足問題の改善策の1つという意味でも、働きたい人が働ける環境の実現という意味でも大切です。

ただ、政府は育児や就業支援について様々な施策を打ち出していますが、未だに育児をしている女性の就業率は改善されていません。

制度があっても、女性の離職に歯止めがかかっていないのはなぜか。理由の1つに、社会全体の空気感があるように思います。

長時間労働できない、自分たちよりも休んでいる、女性は家庭に入るべき。

こういった考えや、それに無意識に同調してしまう空気感が、育児と仕事を両立させようとしている女性を追い込み、制度の利用よりも離職を選択する原因の1つになっているのではないでしょうか。

 

このような状況で、できることは何でしょうか。

育児の理解を深め、どのようなサポートをしてあげられるか考えること。育児や仕事を応援する空気を作ること。これは、今日から始めることができます。

一緒に働く女性が不快な思いや不自由な思いをすることなく働けるように、職場での「心遣いの輪」を広げていくことが、働きやすい環境を作る手助けになるのではないでしょうか。

出典:平成29年就業構造基本調査 結果の概要

 

参考

女性の復職 選択肢広く学び直し充実・有給インターン キャリア向上を後押し」(2018/08/30)、日本経済新聞