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2018.8.27
2018.8.27
不二家の洋菓子事業の業績が回復に向かいそうです。2003年3月期から赤字が続いていましたが、2021年12月期に黒字転換する見通しとのこと。
不採算店舗の削減によって、コストを削減し、黒字転換を見込んでいます。
大ざっぱに分けると、赤字から黒字に転換するためには、
の2つの方法があります。不二家は不採算店舗の削減を行っているので、このうち2.を選択したことになります。
不二家は今後、コンビニやスーパー向けの洋菓子販売に軸足を移すようで、店舗数の縮小は今後も続きそうです。
この動きは、ハーゲンダッツの施策と被るところがあります。
ハーゲンダッツは1984年に実店舗を日本にオープンしましたが、その後ブランドが消費者に浸透したと判断し、2013年までに全ての実店舗の運営から撤退しました。
ハーゲンダッツの純利益は、2013年から2017年までの5年間に約1.5倍になっています。
不二家も「カントリーマアム」や「ホームパイ」などの主力商品は消費者に浸透していると考えられるので、ハーゲンダッツと同じように今後、利益を拡大させていく可能性があります。
ただ、実店舗の撤退にはデメリットもあるように思います。不二家が実店舗から撤退するということは、町中から不二家のマスコットキャラクターであるペコちゃんがいなくなる、ということです。
このまま実店舗からの撤退が進むと、「ペコちゃんのいるお店でケーキを買う」という体験ができなくなります。
実店舗削減はコスト削減のためという経営上の判断ですが、何かを変える際に、数字では表せない影響にも思いを馳せたいです。
聖書に「人はパンのみにて生くるものにあらず」という言葉が出てきますが、企業は利益のみにて成長するにあらず、と思っています。
「不二家 洋菓子、19期ぶり黒字に 21年12月見通し」(2018/08/24)、日本経済新聞
「ハーゲンダッツ、店舗ゼロに 小売向けアイスに専念」(2013/04/19)、日本経済新聞