生き方

【新聞から読み解く今】巨大企業と共存する方法は大企業の生き残り戦略に通じる(2018/08/24)

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。ライターが記事を作成する行為は「無から有を生み出す行為」であり、無のときにはなかった価値を提供する意味のある行為と感じている。「膨大な知識量と独自の視点で世の中の潮流を見極めるコンテンツメイカー」を目指して活動中。

日本にも進出しているアメリカのコストコは、売り場面積1平方メートルあたりの商品数がたったの0.3種類だそうです。コンビニ大手のローソンの売り場面積1平方メートルあたりの商品数は約30種類とのことで、およそ100倍の差があります。

これだけ売り場面積に対しての商品数に差があるにもかかわらず、コストコの総資産回転率(資産がどれだけ効率よく売上に結びついているかを測る指標)は3.7倍で、日本の主要上場小売業の平均値である1.1倍と比較して大きく差をつけています。

なぜコストコは、効率よく売上を上げることができているのでしょうか。

 

ポイントは、コストコが売れている商品だけを大量に仕入れて、価格を抑えて短期間で売り切る戦略を徹底していることにあります。狙いを絞って販売することで、効率的に商品を販売することができます。

たとえば、これは「特定の商品に特化する」という手法と言い換えられます。久米繊維工業という企業は国産Tシャツメーカーの草分け的存在で、高価で高品質のTシャツに特化して販売をしています。

最近、「◯◯専門店」など、特定のものに特化したお店やサービスが増えているように思います。筆者も最近「ハーブ専門店」でハーブティーを購入しました。

対象を絞って特化すると、それを求めている人だけに対象を絞ることができるので、より効率的に商品を販売することができるようになります。

 

アマゾン・エフェクトという言葉がありますが、小売業界において、アマゾンの影響力は非常に大きくなっています。その中で、強みを見つけ、それに特化することによって、コストコや久米繊維工業はアマゾンとも共存しているのです。

相手が自分より大きな存在である場合、1つの領域に特化して戦うフィールドを制限するのが有効な手段の1つなのではないでしょうか。

これは個人にも当てはまることだと思います。「これだけは社内の誰にも負けない」というスキルを1つ持っていれば、それを武器に仕事をすることができます。

まずは1つ、領域を絞って、武器として使えるまで磨きをかけることが、大きな企業や組織で生き残る戦略の1つなのだと思います。

 

参考

強い企業 世界に学ぶ(下) 「少品種大量販売」極める 米、群抜く資産効率」(2018/08/23)、日本経済新聞

1万円Tシャツ、なぜ売れる 久米繊維工業」(2018/08/22)、日本経済新聞

 

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