生き方

【新聞から読み解く今】コーヒーの国際価格下落は世界が繋がっている証拠(2018/08/23)

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。ライターが記事を作成する行為は「無から有を生み出す行為」であり、無のときにはなかった価値を提供する意味のある行為と感じている。「膨大な知識量と独自の視点で世の中の潮流を見極めるコンテンツメイカー」を目指して活動中。

コーヒーの国際価格が下落しているようです。1ポンドあたり97.25セントとなり、およそ12年ぶりに100セントの大台を割り込んだようです。

コーヒーを飲む人も多いと思いますが、なぜこのタイミングでコーヒーの国際価格が下落したのでしょうか。

 

その要因となっているのが、トルコの通貨「リラ」の下落にあります。

トルコで拘束されているアメリカ人牧師の問題をきっかけとして、8/10にトランプ大統領はトルコに対して関税をかけることを発表しました。これに伴ってトルコリラの大幅な下落が起こりました。

これが、回り回ってコーヒーの国際価格にまで影響を与えたのです。それは以下のような連鎖が要因の1つと考えられます。

  1. トルコリラ下落
  2. 新興国への経済不安が高まる
  3. 新興国の1つであるブラジルの通貨「レアル」が下落
  4. 国内通貨の価値が下落するとその国の輸出が有利になる
  5. ブラジルはコーヒーの主産地なので、コーヒーの輸出が増えると予想される
  6. コーヒーの供給量が増えるので、価格は下落すると予想される

このような連鎖から、投資家が「ブラジルレアルが下落したのでコーヒーの国際価格が下落するはず」と予想し、コーヒー先物市場に売りが入りました。

 

トルコとブラジル。地図で見れば遠く離れた国同士ですが、トルコリラの下落がブラジルレアルに波及し、コーヒーの国際価格に影響を及ぼしています。

つまり、物理的距離に関係なく、世界は繋がっているのです。もちろん日本も、たくさんの国に影響を与えていますし、たくさんの国に影響されています。

世の中を見るときには、1つの出来事を点で見るのではなく、大きな繋がりの中で起こった出来事だということを念頭に置いて、広い視野をもって判断する必要があるのです。

 

参考

コーヒー国際価格下落 輸出増観測、投機筋売り」(2018/08/22)、日本経済新聞

東証、2万2000円割れで約1カ月ぶり安値 トルコリラ急落で世界で株安連鎖」(2018/08/13)、産経新聞

 

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