生き方

【新聞から読み解く今】「日本人も移民である」という見方(2018/08/17)

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。ライターが記事を作成する行為は「無から有を生み出す行為」であり、無のときにはなかった価値を提供する意味のある行為と感じている。「膨大な知識量と独自の視点で世の中の潮流を見極めるコンテンツメイカー」を目指して活動中。

オーストラリアの人口が2500万人を突破したそうです。総務省統計局の調査によれば、2019年10月時点での日本の人口は約1億2614万人ですので、日本の5分の1程度ということになります。出典:総務省統計局「人口推計 人口推計(令和元年(2019年)5月確定値,令和元年(2019年)10月概算値) また、東京都によれば、東京都の今年10月の人口は1394.2万人程度でした。出典:東京都の統計(令和元年9月1日現在)オーストラリアという国の人口は、東京都という地方自治体の2倍程度の人口ということになります。

オーストラリアの人口増加の要因が移民の受け入れという点は、人口減少が進む日本にとっては無視できない事実です。

 

オーストラリアという国家は、元々移民によって作られました。先住民であるアボリジニは、約6万年前から住んでいたと言われています。ヨーロッパ社会によってオーストラリアが「発見」されたのは16世紀のこと。さらに1851年に金鉱が発見されて以降、ヨーロッパからの入植者が増加して現在へと至っています。

そのような国の成り立ちをしているので、日本よりは移民という存在に寛容なのかもしれません。

 

こう考えると、「移民によってできた国ではない日本が、新たな移民を受け入れるのは難しいのではないか」と考えてしまいがちです。

ただ、学説は様々あるものの、人類は日本で生まれて世界に散らばっていたわけではなさそうです(アフリカで最初の人類が誕生した説が有名ですね)。となると、はるか昔、どこかのタイミングで日本人の祖先が日本に渡ってきたことになります。つまり究極、私達全員が移民という見方もできます。

江戸っ子の定義には「三代続いて江戸に住んでいること」など諸説ありますが、日本人である我々も、祖先がかつて移民としてこの日本にやってきて、やがて日本人となっていったとも考えられます。

 

移民問題はどこか他人事のように捉えてしまいがちですが、日本の歴史、日本人はどこから来たのかに思いを馳せると、ぐっと身近なことになるように思えます。

 

参考

豪人口 2500万人突破 移民受け入れ 不満の声も」(2018/08/17)、日本経済新聞