第二新卒の転職は不満の言語化から始まる

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。ライターが記事を作成する行為は「無から有を生み出す行為」であり、無のときにはなかった価値を提供する意味のある行為と感じている。「膨大な知識量と独自の視点で世の中の潮流を見極めるコンテンツメイカー」を目指して活動中。
上司に怒られたり、会社の雰囲気が合わなかったり、残業が多くワークライフバランスが崩れてしまっていたり。第二新卒が転職する理由は様々ありますが、その不満は、本当に転職で解決できるのでしょうか?もし単純に「転職=不満の解消」と考えているのであれば、一度立ち止まって考え直す必要があります。この記事では、現職に不満を抱える第二新卒が転職を決断する前に考えてほしいことについてまとめました。

現職に不満を抱えている人が転職前に考えるべき4ステップ

この記事を見たということは、きっとあなたは現職になにか不満を抱いていますね?だからこそ、「転職」という選択肢を考えてこの記事にたどり着いたはずです。

確かに転職は現職の不満を解決する手段の1つですが、手順を間違えると希望する転職をすることができない可能性があります。

転職を決断する前に立ち止まって、今一度自分の不満について考え直してみましょう。

 

1.不満の言語化がキャリアを考える第一歩

あなたは、どんなことに不満を抱いていますか?もし「今の会社が嫌だから転職したい」と感じてるのであれば、まずは「今の会社の何が嫌なのだろう?」を明確化することが必要です。

現職にはどんな不満がありますか?例えば以下のようなものでしょうか。

  • 会社の雰囲気が自分に合わない
  • 上司や同僚との人間関係が良くない
  • 残業時間が多い
  • 仕事内容がやりたいと思っていた仕事と違った
  • 給与や福利厚生など待遇が不満
  • 営業数字に追われるのが嫌
  • 通勤が辛い

漠然と不満を感じているだけでは、具体的な次のアクションに繋げることはできません。まずは自分の心の中を整理することが、不満を解消する第一歩です。

 

2.根源的な不満を洗い出す

不満を言語化したら、根源的な不満を洗い出していきます。

多くの場合、メリットとデメリットは表裏一体です。例えば「通勤が辛い」というデメリットは「通勤時間を使って読書ができる」というメリットになり得ます。

不満を感じている状態は、デメリットの面にしか目が向いていない状態です。デメリットだけでなくメリットにも目を向けることで、自分が本当に感じている不満、つまり根源的な不満を洗い出すことができます。メリットも確認した上で、それでもデメリットが大きいと感じるものが、根源的な不満です。

もしここで、感じている不満をメリットに転換できるのであれば、まだ転職のタイミングではない可能性があります。不満を厳選した上で、どうしても解決したい不満がある場合に、転職を検討してみてください。

 

3.不満に優先順位をつける

解決したい不満があって転職を検討する場合、現職への不満を洗い出したら、次はその根源的な不満全てに優先順をつけていきます。

優先順位をつけることで、自分が何に最も不満を感じているのか、何を解決すれば満足度の高い転職をすることができるのか、知ることができます。

優先順位の高い不満を解消できる転職をすることで、より理想に近づく転職をすることができます。

 

4.それぞれの不満の満足できる状態を考える

先ほど優先順位をつけた不満について深掘りして、どんな条件なら満足できるのか考えていきます。例えば先程の例なら

  • 会社の雰囲気が自分に合わない→どんな雰囲気がいい?
  • 上司や同僚との人間関係が良くない→どのくらいの距離感がベスト?
  • 残業時間が多い→どれくらいなら許せる?
  • 仕事内容がやりたいと思っていた仕事と違った→どんな仕事内容ならOK?
  • 給与や福利厚生など待遇が不満→いくらあれば満足?どんな福利厚生があればいい?
  • 営業数字に追われるのが嫌→どんな働き方がしたい?
  • 通勤が辛い→どれくらいの距離なら満足?

このように、不満に対して一つ一つ向き合い、何が達成されれば満足できるのか考えてみましょう。

満足できる状態を考えることで、不満が解消される条件がより鮮明になります。

例えば「通勤が辛い」という不満を解消する方法は、「近くに住んで電車に乗る時間を減らす」かもしれませんし「始発駅から乗って座って通勤する」かもしれません。

満足できる状態を想像すると、より理想に近い不満の解消法を見つけることができるのです。

 

第二新卒が理想の転職を実現するために

条件出しこそ転職を成功させる鍵

なぜここまでして、徹底的に不満の言語化と満足できる条件を考える必要があるのでしょうか。それは、満足のいく条件を洗い出すことが、転職を成功させる鍵だからです。

実際、全ての不満を解決できる転職は多くありません。何から優先的に解決していきたいのか明確にすることで、より自分の理想に近づく転職をすることができます。

もしこの条件出しがうまくできなければ、自分にフィットする条件を求めて何度も転職することになってしまいます。いわゆるジョブホッパーと呼ばれる状態です。

 

また、転職エージェントは良くも悪くも、条件に当てはまる求人をすばやくピックアップしてくれます。この条件出しを事前にしっかりとしておかないと、優先順位に関係なく不満に感じる条件を転職エージェントに提示してしまい、本当に感じている不満にコミットしない求人がピックアップされてしまう可能性があります。

転職しただけで世界が変わるわけではありません。しっかりと条件出しをして、それに沿った転職をした時に自分の望む状態を手に入れることができるのです。

 

転職エージェントの利用がおすすめ

転職を考えるのであれば、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントは無料で転職サポートをしてくれすサービスで、求人探しから面接の日程の段取り、転職のアドバイス等、幅広いサポートをしてくれます。

第二新卒は初めての転職の場合が多いと思いますので、転職のプロである転職エージェントに頼ることをおすすめします。

第二新卒におすすめの転職エージェントは関連記事にまとめていますので、併せてご覧ください。

 

第二新卒で自分に合う転職先の探し方

不満と解決したい状態に優先順位をつけられたら、どのような転職先がいいか考えてみましょう。

おすすめは、基礎をしっかりと鍛えられる企業です。

20代のうちに基礎をしっかりと身につけることが、今後のキャリアを考える上で大切です。数学で考えてみても、足し算や引き算ができない人がいきなり方程式は解けませんよね。長いキャリアで見れば第二新卒は序盤。基礎を身につけるタイミングなのです。

 

もしあなたが上司からよく怒られてしまっているのであれば、それは基礎ができていない可能性があります。

上司が怒るのは、成果が期待値を下回ったときです。つまり、基礎的な部分が上司の期待に応えられていないから怒られてしまうのです。

よく怒られてしまう人は特に、しっかりと基礎固めをすることを考えてみましょう。

 

企業や業界を幅広く探す

転職先を探す際には、固定観念に縛られず、新卒就活の時に見ていなかった職種や業界も含めて見ていくことをおすすめします。もしかしたら意外な企業が、自分の不満を解決してくれるかもしれません。

社会人経験を経ているので、学生のときには見えてこなかった企業の魅力に気づくこともあります。中小企業や老舗企業、規模は小さいものの世界シェアレベルの商品を持っている企業など、対象企業を広げていくと見えてこなかった企業が見えてきます。

ただ経験が少ないため、転職による年収アップやキャリアアップは難しいことを念頭においておきましょう。過剰に期待すると、その他の悩みを解決できない可能性があります。

基本的なビジネススキルがあれば、年収等が大きく落ちることもありませんが、上を見すぎるのは危険です。

 

企業を見つける方法として、転職フェアなどのイベントに参加するのもおすすめです。転職イベントは、転職サイトを運営する企業が主催して開催する場合が多いです。

これまで見つけられなかった企業を見つける機会ですので、1度は足を運んでみましょう。

 

第二新卒で転職するタイミングは?

第二新卒は新卒1年目から3年目を指すのが一般的ですが、就職後すぐに転職することはあまりおすすめできません。

残業時間が異常に多かったり、セクハラ・パワハラが横行していたりと、明らかにブラック企業だった場合は別ですが、一般的な企業で就職後すぐに転職すると、転職先の採用担当者はいいイメージを持ちません。

  • ストレス耐性がない
  • 最低限のビジネススキルも身につけられていない可能性がある

といった印象を与える可能性があります。

 

また、1年働くと冬のボーナスが貰え、雇用保険の基本手当(失業給付)の受給条件も満たすので、1年以上働くことは金銭的に得、という意味合いもあります。

 

転職時期は?

第二新卒が転職活動をしやすいのは、4月入社が可能な1月〜3月と、9月〜10月入社が可能な7月〜9月と言われています。企業の期末は、定年や転勤、異動、内定辞退等が発生しやすく、人手不足になりがちだからです。

もしあまりにも現職に残るのが厳しい、という状況でなければ、転職のタイミングについても考えてみてください。

 

第二新卒の転職を企業はこう感じる

企業は第二新卒に対して、

  • 新卒よりも基本的ビジネスマナーを身に着けている
  • フレッシュで固定観念に支配されていない
  • 前職に染まりきっていない人材ため育成しやすい

という印象を持つことが多いです。そのため、近年採用ニーズが増えています。

 

リスクに感じる場合も

ただ短期間の離職者であることに変わりはなく、再び短期間で離職するのではないか、といった一定のリスクを感じている場合も多いです。

だからこそ、先程述べたように、新卒入社後すぐの転職は避けたほうが無難です。

 

また、ポテンシャル採用であるために高度なスキルを求めることは少ないですが、仕事に対するプロフェッショナルな姿勢は求めています。

  • ミーティングに遅刻する
  • 連絡が急に取れなくなる
  • 全くメモを取らない

といった行動は、スキルの有無とは関係がありません。もしこのような行動をしてしまっていたら、今すぐ直し、仕事に対しては真摯に取り組むようにしてください。

第二新卒はお試し期間ではありません。仕事が嫌だったらやめてもある程度仕事がある、と思っていると、採用されなくなってしまいます。

 

前職をやめた経緯について、オブラートに包んだり嘘をついたりしている人もいますが、人事は人を見るプロですので、嘘はいずれバレます。

転職エージェントに対しても、採用担当者に対しても、嘘はつかないようにしましょう。

 

第二新卒の転職市場の動向

企業は第二新卒に対してどのように感じているか、前項でまとめましたが、実際のところ、第二新卒に対するニーズは拡大しています。

今は新卒採用の慢性的な人不足で、求人倍率は高止まりしています。そのため、採用予定人数を確保するのが難しくなってきており、第二新卒に採用ニーズが拡大している背景があります。

 

また、第二新卒の求人は景気に左右される面もあります。2000年代初頭に就職氷河期と呼ばれる時代があり、それ以降第二新卒の求人は景気が良くなる増え、悪くなると減る傾向にあります。

厚生労働省「一般職業紹介状況」によれば、リーマンショック直後の2009年の有効求人倍率は0.47倍でした。

有効求人倍率とは、求職者に対する求人数の比率のことですので、有効求人倍率が1倍の時、1人の求職者に対して1つの求人がある状態となり、下回れば求職者が多い状態、上回れば求人数が多い状態となります。

2018年5月の有効求人倍率は1.60倍ですので、10年余りで、求人数が不足している状態から、求人数が多い状態に持ち直したことになります。

 

第二新卒は、人手不足と景気回復の面から、求人が多く、転職しやすい状況と言えます。

 

第二新卒の転職では不満と向き合うことが大切

現職に不満を抱えていても、短絡的に転職しようと考えると、望む状態を手に入れることができない可能性があります。転職をしてしまう前に、自分の不満と向き合って、どの不満を解決できれば満足か考えることが大切です。

転職する際には、職種や業界を絞らずに、幅広く探すことを意識してみてください。思わぬところで、自分の悩みを解決してくれる企業に出会えるかもしれません。

今は売り手市場ですので、求職者にとっては有利な状況です。ぜひ、自分の望む状態を手に入れてください。

 

転職に必要な準備については関連記事にまとめていますので、併せてご覧ください。

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