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システムエンジニアとは?なるためには?資格は必要?仕事内容は?文系でもなれる?

システムエンジニア(SE)とは?

システムエンジニアとは、システムやソフトウェアを設計し、開発を行うエンジニアのことです。クライアントとの打ち合わせなどを通じてニーズを把握し、プログラマーなどとコミュニケーションを取りながら設計や開発を進めていきます。

システムエンジニア(System Engineer)の頭文字をとって「SE」と呼ばれることもあります。ただ日本で言うシステムエンジニアは和製英語で、国際的には日本と同じ意味の用語としては通じません。

システムやソフトウェア開発の責任者であり、映画で言うところの監督にあたります。

 

社内システムエンジニア

社内システムエンジニアとは、自社システムの運用や開発を担当するシステムエンジニアのことです。自社ビジネスをシステム面からサポートしていきます。

社内のパソコンの設定やシステム管理などを担当し、社内のシステム面での問題を解決するのが仕事です。

通常のシステムエンジニアは社外にクライアントがいるのに対して、社内システムエンジニアは社内にクライアントがいるイメージです。

 

システムエンジニアの仕事内容は?

システムエンジニアの仕事は、クライアントの要求からどのような方法で問題を解決するべきか考え、大まかな設計を行うことです。

ソフトウェア開発の際には複数のプログラマーが共同で働くことも多いため、予算や人員、進捗管理などのマネジメント業務も必要となります。

 

システム開発の多くはウォーターフォール型と呼ばれる工程で行います。作業工程を順番に進めていく開発手法です。

ウォーターフォール型で開発を進める場合、以下の手順で進行していきます。

ウォーターフォール型

  1. 要求分析
  2. 要件定義
  3. 基本設計
  4. 詳細設計
  5. テスト

 

1.要求分析

要求分析とは、クライアントに必要なシステムをヒアリングすることです。

クライアントは経営や業務に関する課題は認識していますが、ITをどのように使って解決すればいいのかは分かっていないことが多いです。

そのため、システムエンジニアがクライアントにヒアリングをすることで、解決する方法を見つけ出します。

要求分析は、クライアントから課題を聞き出すフェーズです。この要求分析をしっかりと出来ているかどうかが、この後のシステム開発に大きく影響します。

 

2.要件定義

要件定義とは、 要求分析によって把握したクライアントの課題を解決するためにどのようなシステムが必要か考えることです。

クライアントは課題をどのように解決できるか分かりません。その為、クライアントの要望に対して具体的なシステムの構成を考える必要があります。

この時、システムに必要な開発期間や費用を算出してクライアントに提示します。予算や納期も含めると、クライアントのすべての要求を実現することは難しく、ここでお互いにWin-Winとなるようにすり合わせを行います。

 

3.基本設計

基本設計とは、要件定義でどのような機能を持つシステムの開発が必要か決まった後、システムの骨組みを作る作業のことです。

表示方法や操作方法など、システム開発の土台部分を設計します。

実際にクライアントに納品するシステムの概要はここで決まります。そのため、クライアントからの要望を確認しながら設計を進めていきます。

 

4.詳細設計

詳細設計とは、開発するプログラマーに渡すための仕様書を作成し、詳細な設計を行うことです。

システムの各機能を詳細化し、実際にどのようにしてプログラムを動作させるか決めていきます。プログラマーはこの詳細設計書を使ってシステムを開発します。その為、プログラマーに伝わりやすいように作成することが大切です。

プログラマーや他のシステムエンジニアとも話をして、プログラミング言語やアルゴリズムなども詳しく決めていきます。

 

5.テスト

テストとは、完成したシステムが実際に正しく作動するか確かめることです。プログラマーによってシステムが完成した後に行います。

クライアントによっては、システムエラーが致命的な場合もあるので、確実に確かめていく必要があります。想定できる範囲内で細かく動作チェックしていくことが重要です。

システム単体でのテストや、本番環境でのテストなど、テストの方法は様々です。

最初に決めた要件定義や基本設計と照らし合わせながら、クライアントのニーズをしっかりと満たしているか確認します。

 

システムエンジニアの開発手法の変化

これまでは「要求分析」「要件定義」「基本設計」「詳細設計」「テスト」の順番に作業を進めていくウォーターフォール型の開発手法が一般的でした。

この手法は、プロジェクトを詳細に計画しながら開発を行うため、進捗管理が行いやすい、というメリットがあります。

一方で、開発の後半で変更が生じた場合、修正するのに大きな負荷がかかる、というデメリットがありました。

 

近年IT業界で注目を集めているのが、アジャイル開発と呼ばれる手法です。これは、厳密な要件定義を行わず、「設計→実装→テスト」を繰り返していくことでシステムの完成度を高めていく開発手法です。

詳細な設計を行わないため、ウォーターフォール型に比べてシステム開発の柔軟性やスピード感に優れています。一方で、進捗管理は難しくなります。

ソフトウェア開発業界は近年、開発競争が激しくなり、納期短縮は競合との差別化のために重要な要素となっています。主にベンチャー企業やWeb系の開発現場でアジャイル開発を採用している企業が多いです。

この開発手法の特徴として、システムエンジニアとプログラマーの仕事の分け方が曖昧なことがあげられます。アジャイル開発が主流となれば、システムエンジニアとプログラマーの境目はなくなっていくかも知れません。

 

システムエンジニアとプログラマーの違いは?

プログラマーは開発フェーズに携わる仕事です。システムエンジニアが用意した仕様書を元に、システム開発を行っていきます。

システムエンジニアが設計などの上流工程を行うのに対して、プログラマーはプログラムのコーディングなどの下流工程を行います。

システムの設計書には必要最低限の内容しか記載されていないため、求められる作業をどのようなコードで実現するかはプログラマーの腕次第となります。

 

システムエンジニアに必要な3つの能力

システムエンジニアは、様々な職場で働いています。

企業の中で自社の情報システムや業務システムの構築・運用を担当している人もいれば、SIer(エスアイヤー)と呼ばれる、システムの企画や保守、管理などの総合的に行う企業で働いている人もいます。

そこで必要になるのは、技術力だけではありません。

システムエンジニアに必要な能力は、大きく以下の3つに分けられます。

システムエンジニアに必要な3つの能力

  1. コミュニケーション能力
  2. 技術的能力
  3. マネジメント能力

 

1.コミュニケーション能力

システムエンジニアにはコミュニケーション能力が欠かせません。

システムエンジニアの仕事に要求分析や要求定義があるように、クライアントから直接話を聞いてニーズを的確に汲み取り、抱える問題の解決策をわかりやすく説明する必要があります。

要件定義でクライアントの課題を正確に把握できないと、その後の開発がスムーズに進まないので、非常に重要なスキルです。

この能力の差で、開発の速度まで変わってしまうこともあります。

 

2.技術的能力

システムエンジニアの仕事は多岐にわたります。専門知識やスキルがない状態では、正確にタスクを行う事ができません。

特に重要なのが、クライアントにシステムの提案や説明をする時です。

クライアントの何には、ITやシステムに関して深い知識がない人も多くいます。仕事の課題は見つかっているものの、どうやってシステムで解決できるかわからないのです。

そのような状態のクライアントを相手に、どのようなシステムを使って課題を解決出来るか、イメージを沸かせてあげることが、その後の開発工程につなげる上で大切です。

そのためには、ITに関する深い知識と技術力が必要になるのです。

 

3.マネジメント能力

プロジェクトの工数管理も、システムエンジニアの仕事の1つです。部下への仕事の割り振りや進捗管理、仕事の調整まで、システムエンジニアが担当します。ときには進捗のフォローアップや、メンバーに過度に負担がかかることを防ぐことも必要です。

顧客に納品する期日は決まっているので、納期を過ぎてしまうことはプロとしてやってはいけないことです。進捗管理を徹底して行わないと、少しの遅れがプロジェクト全体に影響してしまいます。

また、プロジェクトが長引くとそれだけ人件費も必要になります。

プロジェクトの遅延はクライアントにも自社にもデメリットですので、マネジメント能力は非常に重要な能力です。

 

システムエンジニアに必要な資格

システム園児になるために必要な資格はありません。ただ、資格を取ることで資格手当をもらえることがあります。

また、フリーランスの場合は自分で仕事を獲得する必要がありますので、資格を持っている方が自分の能力をアピールすることが出来ます。

スキルアップとしても有効ですので、勉強のきっかけとして資格取得を目指すのもおすすめです。

 

システムエンジニアとして持っておきたい資格は「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」の2つです。どちらも国家資格阿野で、持っていればスキルの証明として役立ちます。

 

基本情報は、コンピューター化学基礎やコンピューターシステム、セキュリティから標準化まで、幅広い分野から出題されます。

エンジニアの登竜門とも言うべき資格で、エンジニアを志すなら取得しておきたい資格です。本格的にシステムエンジニアを目指すならまずは基本情報技術者試験をパスしておこくことをおすすめします。

 

応用情報は、基本情報を取得した人が更なるスキルアップを目指して取得する試験です。基本知識だけでなく応用知識や経営に関する知識まで問われます。

基本情報と比べると難しいですが取得していると大きなアピールポイントになります。

 

基本情報技術者試験におすすめの講座はこちら

 

システムエンジニアの資格について、詳しくは「システムエンジニアになるために資格は必要?種類は?おすすめは?」にまとめましたので、併せてご覧ください。

 

システムエンジニアに向いている人は?

システムエンジニアに向いている人の条件としてまず上げられるのが、「ITに関心がある人」です。

IT技術は常に進化しています。そのため、ITに関心を持ち、常に新しい情報や技術を身につけられる人は、システムエンジニアに向いているといえます。

 

また、「コミュニケーションが得意な人」も、システムエンジニアに向いています。

仕事についてまとめたときにも記したいように、システムエンジニアはクライアントやメンバーとたくさんのコミュニケーションをとる必要があります。

ときには交渉や調整が求められるため、コミュニケーションが上手というのも大事な要素の1つです。

 

システムエンジニアのキャリアパスは?

システムエンジニアには、プログラマーを経てなることが多いです。システムエンジニアのサポートをするSEアシスタントとしてキャリアを始める人もいますが、プログラマーの知識を持っている方が業務がやりやすいこともあり、プログラマースタートの方が主流です。

システムエンジニアの後のキャリアプランは大きく2つあります。1つ目は、スペシャリストとしてそのままエンジニアを続け、蓄積した知識や経験を活かして現場で重宝されるシステムエンジニアになるプラン。2つ目は、プロジェンクとマネージャーやITコンサルタントになるプランです。

ITコンサルタントは、要件定義からIT戦略の策定なども行う職業です。クライアントに対して戦略立案まで行うので、システムエンジニアよりも仕事の幅が広いといえます。

 

システムエンジニアは、転職が多い職種でもあります。日本で近年認められつつある、転職を繰り返すことでキャリアアップを狙うことができる職種です。

上手く転職ができれば年収アップも狙うことが出来ます。

 

システムエンジニアが転職するならWORKPORTがおすすめです。以前BraveAnswer編集部がWORKPORTを取材した記事がありますので、併せてご覧ください。

 

システムエンジニアの転職について、詳しくは「システムエンジニア、転職のメリットは?転職方法は?」にまとめましたので、併せてご覧ください。

 

システムエンジニアの働き方は?

システムエンジニアには、基本的に「正社員」「派遣」「フリーランス」の3つの働き方があります。

正社員

企業の所属していると、先輩にわからないことを教えてもらえたり、収入が一定だったり、仕事が亡くならなかったりと、多くのメリットがあります。

システムエンジニアとしてキャリアをスタートさせるためには、安定してキャリアアップしやすい選択です。

 

派遣

派遣は、勤務先の企業と直接契約せず、派遣元と雇用契約を結んでいる、という働き方です。フリーランスとは異なり、会社が保険や年金の半額負担をしてくれます。

 

フリーランス

フリーランスは、企業に所属せず、自分で仕事を探していく働き方です。自分がやりたいプロジェクトに参加できたり、時間や場所を自由に選べたりできる、というメリットがあります。高収入を狙える点も大きなメリットと言えます。

 

システムエンジニアの年収は?

システムエンジニアの年収は、スキルや経験、業界によって異なります。システムエンジニアは専門性の高い職種とされているため、他の職種に比べてやや高めの年収であることが多いです。

正社員の場合の年収は、20代で350万円、30代で500万円、40代で550万円とされています。フリーランスの場合は、スキルによって幅が広いものの、平均年収は700万円〜800万円程度です。

正社員でも、優秀であれば20代で年収800万円を超えるケースもあり、個人差が大きく出る職種と言えます。

システムエンジニアの年収について、詳しくは「システムエンジニアの平均年収は?高いのはなぜ?1000万円稼げる?」にまとめていますので、併せてご覧ください。

 

システムエンジニアになるためには?

システムエンジニアは実力が重要な職種なので、基本的に学歴は関係ありません。ただ大学や大学院で、電気工学や情報工学などを先行していると有利です。

一方で社内教育が充実している企業も多く、文系や短大、専門学校の出身のエンジニアにも活躍するチャンスは十分あります。

 

システムエンジニアに未経験の文系でもなれる?

現場では、文系出身のシステムエンジニアも活躍しています。文系だからシステムエンジニアになれないということはありません。

ただ、考え方やアルゴリズムと行った数学的な考え方が多いので、専門知識は必要になります。それらを取得できれば、システムエンジニアになることは十分可能です。

また、文系出身者は理系出身者に比べてコミュニケーション能力が高い傾向にあります。ここまでに説明してきたように、システムエンジニアにはコミュニケーション能力が必要です。

文系出身のエンジニアとしては、コミュニケーション能力を1つのアピールポイントにすることが出来ます。

 

文系でシステムエンジニアを目指すなら、まずはプログラミングを学ぶことが大切です。Tech Boostは、エンジニアに特化したキャリアサービスを展開しているBranding Engineerが展開しているサービスです。

プログラミングを学べるだけでなく、キャリア形成もサポートしてくれます。まずは無料カウンセリングに行ってみることをおすすめします。

 

システムエンジニアの将来

IT化が進む現代社会では、どのような仕事をするにもITの力が必要です。そのため、システムエンジニアの活躍の場は幅広くあります。

実際、高いスキルや知識を持ったシステムエンジニアの需要は高まっており、採用募集を行っている企業も多いです。今後もニーズが高い状態は続くと予想されています。

 

また、新しい技術ができればそれに伴って新しい活躍の場も生まれます。

今後システムエンジニアが新たに活躍できる分野は、IoTとビッグデータ、そしてAIです。これらの分野はまだ新しい領域なのでスキルを持ったエンジニアが不足しています。

これらのスキルを身に着けておけば、今後さらなる活躍も期待できます。

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