時間の使い方|ワークタイム以外がキャリアに差をつける

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。2017年4月入社の新卒1年目。

【光陰矢の如し】
月日の経つのがとても早いこと。月日の経つのはあっという間で二度と戻ってこないから、無為に送るべきではないという戒めを含んでいる。出典:故事ことわざ辞典

働き方改革によって残業が規制され、オフィスにいられない時間が増えてきました。その浮いた時間をどう使うかに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

 

働き方改革は時間の使い方改革である

日本の人口は2040年に現在の人口から約1500万人減少すると言われています。就活も現在は売り手市場。企業が人手不足に苦しんでいることがわかります。

政府や企業は、労働人口の減少への対策として、働き方改革によって生産性を向上させることで、少ない人手で回る状態を作り上げようとしています。

 

働き方改革によって生産性が向上すると、必要な労働時間は短くなります。残業時間や実働時間が減ればその分、自由に使える時間が生まれます。

1日2時間の自由な時間が生み出されたとすると、1ヶ月の出勤日数が20日の場合、1年で480時間が新たに生まれます。

つまり働き方改革は、私達にとって、自由な時間を生み出す政策と言うことができます。

 

ただ、これまでなかった時間が新たに生み出されるわけですから、これまでと同じような使い方をしても有効には使えません。

生み出された自由な時間を「暇な時間」と捉えてしまうと、その時間にやることはすべて「暇つぶし」になってしまいます。

 

その時間に新たに何かをやるのか、それともこれまでやっていたことに更に時間をかけるのか。

時間の使い方を変えるという意味では、働き方改革は、時間の使い方改革と言うことができます。

 

人は減り、生産性は上がる

生産性は既に向上の兆しを見せています。

例えばZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイは、1日6時間労働を採用しています。これは徹底して生産性を向上させた結果実現できた働き方です。

その他にもYahooが週休3日制を導入したり、リモートワークを導入する企業が増加したりと、各企業は着実に生産性向上の施策を進めています。

プレミアムフライデーの推奨や残業時間の規制なども、労働環境の改善による生産性の向上を目的とした政策です。

 

経団連の調査によれば、2014年から2016年にかけて、年間総労働時間、平均時間外労働時間ともに減少しました。

今後さらなる労働環境の改善や業務の効率化などによって、生産性が向上し、労働時間はより減少していくことが考えられます。

そうなれば、労働者の自由な時間はさらに増加するといえます。

 

増える「フラリーマン」は夢中を知らず。

フラリーマン。

仕事を終えてからまっすぐ帰宅せずに、フラフラと寄り道をしてから帰宅するビジネスパーソンを指す呼び方です。

平日18時以降に出現し、主にカフェや書店、家電量販店などをふらつきます。

 

フラリーマンのほとんどが、働き方改革によって残業時間が減った結果、手に入れた自由な時間を、上手く使えないのではないでしょうか。

確かに、これまでその時間は働いていたわけですから、突然「この時間は自由です」と言われても困るのかもしれません。

急にできた自由な時間を上手く使えず、夜の街をさまようビジネスパーソン。これがフラリーマンの正体です。

 

なぜ自由な時間を使うことが出来ないのでしょうか?

それは、何か夢中になることがないからです。

広辞苑によれば、「自由」には「心のままであること。思う通り。」という意味があります。つまり自由な時間は「自分の思うとおりに、心のままに使うことが出来る時間」です。

夢中になる何かを持っていれば、心のままにその時間を使いたいはずです。夢中をもっていないから、自由な時間が暇つぶしになるのです。

同じく広辞苑によれば、「暇つぶし」とは「時間を無駄に費やすこと。あり余る時間を過ごすためにすること」です。

たった1度きりしかない人生。果たして本当に時間はあり余っているのでしょうか。

 

「夢中なものを持つ」とはつまり、「”自分が何をしたいのか”を把握すること」です。その夢中を元に、「自分は◯◯をしたい。だから空いた時間を◯◯に使う。」という判断をするのが、有意義な時間の使い方だと思います。

もし何か夢中になることがないのなら、それはおそらく、世の中を知らないからです。自分が何に夢中になれるかは、たくさんの情報を仕入れない限り分かりません。

もし夢中になれるものがないのなら、まずは世の中を知るところから始めるべきなのではないでしょうか。

 

自由な時間で世の中を知る

私の場合は、余裕ができた時間を使って、新聞を読むようにしています。

 

私と同世代の20代は、新聞の購読者数が10%以下です。

インターネットが発達した現代では、新聞よりネットニュースのほうがより早く情報を入手で、スマホの方が手軽に見ることが出来る、という意見もあります。

ただ私は、紙媒体で新聞を読むことはとても大切だと感じています。

 

インターネットには様々な情報が溢れていますが、多くは二次情報以上のものですし、フェイクニュースも紛れています。

どの情報が本当で、どの情報が大切なのか、ひと目では分かりません。

その点新聞は、その日までに起こった大切なニュースを、重要なものは大きく1面に掲載してくれています。自分で情報のすみ分けを行う必要が無いのです。

ネットニュースよりも新聞のほうが遥かに効率よく重要な情報を入手することが出来ます。

 

私は新聞を通して、世の中で何が起こっているのかを把握し、そこに自分の意見を持つようにしています。

そうすることで、新聞から得た情報を体系的に知識として蓄積し、世の中の潮流を見極め、未来を予想し、自分が何に関心を持っているか、知ることが出来るのです。

情報は、ただ集めるだけでは使い物になりません。表面的には物知りに見えますが、中身は何も理解していません。

情報に対して自分で考え、意見をもつこと。これが、情報を知識として自分の中に蓄積する方法です。

 

知識とは何か。

私は知識を、自分の言葉で説明できる情報だと捉えています。

これはつまり、情報を自分でコントロールし、必要なときに使うことが出来るということです。自分の支配下において初めて、情報は知識として昇華され、使うことが出来るのです。

 

毎日のこの取り組み。これは私の血肉となっているはずです。

 

自由な時間をこう使う

私の場合は、自分の時間を新聞を読むために使っていますが、他にも様々な使い方が考えられます。

 

例えば、書店に立ち寄ってみる。

書店はその時に流行っている本を店頭に並べます。書店に入ってどんな本がアピールされているか見ることで、流行を知ることが出来ます。

これは「その時必要な情報を整理された状態で仕入れる」という意味では、新聞を読むことと似ています。

 

カフェにいくのなら、読書や勉強に時間を使うのがおすすめです。漫然とスマホをいじっているだけでは何も得るものがありませんが、目的をもってカフェにいくのなら意味があります。

おすすめは、オフィス街にあるWi-Fiのあるカフェ。仕事帰りにいくと、読書や勉強をしているビジネスパーソンがたくさんいて、刺激を得ることが出来ます。

 

忙しい人でも、上手く時間を使って自分の時間を作り出している人はたくさんいます。

例えばブッシュ元アメリカ大統領。

アメリカ合衆国の大統領にはやるべきことが山ほどあることくらい、誰しも想像できるだろう。一日を終える頃になっても、電話会談をすべき外国の首脳陣はまだまだいるし、読まなくてはならないCIAの説明資料もまだまだある。選挙運動資金の献金者のご機嫌取り、負傷した退役軍人の見舞い、有権者の決起集会。やるべきことはいくらでもある。そして任期終了までに残された時間は、刻々と過ぎていく。ブッシュ大統領は限られた日数の中で、後世に残る遺産を築いた。それでもなお、年間95冊の本を読めるだけの時間を”見つけて”いたのである。

(出典:ケビン・クルーズ、パンローリング株式会社『1440分の使い方―成功者たちの時間管理15の秘訣」、2017年)

多忙なアメリカ大統領が年間100冊近い本を読めるのですから、大統領よりも自由な時間がある私たちはそれ以上のことが出来るはずです。

 

まっさらな24時間をどう使う?

AIやロボットのよる労働の代替が進んでいけば、私達が働く時間はどんどん短くなっていきます。もし仮に、私達が全く働く必要がない社会が実現したら、朝起きてから夜寝るまですべてが自由な時間です。

もし今この瞬間、働く必要がなくなったら、何がしたいですか?

満足いくまで寝て、お腹いっぱい美味しいものを食べて、お酒を飲んでカラオケに行って、遊び尽くして。

一通りやりたい事をやり尽くした上で、それでもやりたいと思えることが、自分が本当にやりたい事、夢中なことなのだと思います。

 

イギリスの小説家、アーノルド・ベネットは、以下のような言葉を残しています。

「朝目覚める。すると不思議なことに、あなたの財布にはまっさらな24時間がぎっしりと詰まっているのだ。そして、それがすべてあなたのものなのだ。」

あなたはまっさらな24時間をどう使いますか?

あわせて読みたい

カテゴリー