20代におすすめの転職エージェント全15選!選び方は?そもそも使ったほうが良い?転職サイトとの違いは...
2019.11.8
2019.11.8
働き方改革が進んでいます。
厚生労働省によれば、働き方改革には「柔軟な働き方がしやすい環境整備」が含まれており、リモートワークなどの柔軟な働き方が浸透するにつれて、多様な働き方を軸としたサービスも登場してきています。
リモートワークとは、オフィスに出社せずに会社以外の場所で働く次世代型の働き方です。在宅勤務やテレワークなど、働き方によって様々な呼び名があります。
このような流れの中で、最先端の働き方を提供する株式会社キャスター(東京都渋谷区)に取材を行いました。株式会社キャスターは全社員がリモートワークという組織を実現しています。
世の中の流れを汲み取った上で一歩先を行くサービスを展開する株式会社キャスターは、いったいどのような働き方やサービスを提供しているのでしょうか。
実際にキャスターで働く佐藤由美子さんと、キャスターのサービスを利用している株式会社PR Table(東京都港区)の金子峻司さんにお話を伺いました。
出典:厚生労働省「働き方改革実行計画(概要)」
株式会社キャスターは、「リモートワークを当たり前にする」をミッションに、「労働革命で、人をもっと自由に」をビジョンに掲げています。
創業のきっかけは、代表である中川祥太氏が前職のイー・ガーディアン社(アウトソーシングなどのサービスを提供)に勤めているときに感じた、リモートワーカーの就労環境への問題意識です。
リモートワークの就労環境改善と普及を目的とした他社との連携がメディアに取り上げられるなど、キャスターの取り組みは注目を集めています。
社員は業務委託も含めておよそ300人で、冒頭でもご紹介したように、全員がリモートワーカーです。関東圏内に住んでいる人は約30%。残り70%は地方に住んでいます。
関東在住でも東京本社に出勤できる距離に住んでいる社員は10名程度です。
リアルの場でのオフィスはごく小規模で、出勤義務はなく、社員はほとんど来ることがありません。納会など全体で集まる必要がある際には、遠隔で会議ができるカンファレンスツールを利用して仮想空間で行っています。
(年末の納会の様子)
社員を採用する際もリモートです。応募者の資料データをオンラインで共有し、面接もオンライン上で行います。そのため、地方からわざわざ本社がある東京まで出てくることなく会社にジョインすることが可能です。
フルタイムの場合は社員、スポット業務の場合は業務委託での採用となりますが、一定の条件を満たせば働き手の必要に応じて雇用形態をフレキシブルに変更することが出来ます。
採用から納会、業務に至るまですべてオンラインで行い、リモートワーカーの就労環境を最優先に考えた働き方を提供しているのが、株式会社キャスターの最大の特徴です。
就労に関係するすべてをオンラインに移すことで効率化を図り、様々なコストを削減しながら働き手に新しい就労環境を提供しています。
今回お話を伺った佐藤由美子さんは、福島県にお住いで、2016年4月にキャスターにジョインしました。
佐藤さんは株式会社キャスターが提供する企業向けオンラインアシスタントサービス「CasterBiz(キャスタービズ)」を担当されています。
「CasterBiz」は主に秘書業務や経理業務、人事業務、Web運用業務など、クライアントのバックオフィスに関する業務をオンラインで受託・提供するサービスです。
(取材もリモートで行いました)
クライアントから業務を受託して、各リモートワーカーに業務を振り分ける窓口として、クライアントとリモートワーカーの橋渡しをしています。
クライアントは複数受け持っており、それぞれのクライアントからのご要望に対して適切な対応を出来るよう心がけています。
クライアントからのご要望に対して、「ご依頼いただいた業務はどれくらいの時間が必要なので、納期はいつになる」という情報を事前に共有し、作業工数のすり合わせを行っています。
前職は事務職でした。
前職で働いていた頃、事務をこなしながら空き時間で出来る副業はないか探していたところ、キャスターの求人を見つけたのがきっかけです。
キャスターは副業OKですので、始めのうちは事務職とキャスターの業務を両立することを検討していました。
最初はリモートでの業務に不安を感じていましたが、事務職での経験を活かすことが出来る、ということもわかり、最終的には、事務職を退職してキャスターに転職することを決めました。
私の場合は自宅で業務を行っているので、出社する必要がなく、移動コストがなくなりました。企業勤めだった頃と比べて時間に余裕ができたので、ゆっくり過ごす時間に当てています。
交通費以外にも、お昼のためにお弁当を作ったり外食したりする必要がなくなったり、出社のために服を着こなす必要がなくなったりしたので、経済的なコストも削減することが出来ました。
また、担当業務以外の仕事をする必要がなくなったのも大きいです。企業に勤めていた頃は、自分が担当している業務以外にも、お客様へのお茶出しや社内清掃、接待など、多くの仕事をしなければなりませんでした。
今はそのような仕事をする必要がなくなったので、自分の業務に集中できるようになりました。
ONとOFFの切り替えです。自宅で作業しているため、仕事とプライベートの区切りをつけるのが大変でした。
キャスターの場合は、チャットワークで始業や終業、休憩などをすべて報告します。業務報告に合わせて気持ちを切り替えることで、ONとOFFの切り替えを行っています。
移動や業務以外の雑務のコストがなくなったことで、仕事、生活の両面で、よりコアな部分に自分の時間を使えるようになったことが分かりました。
キャスターは、内部の業務についても自社開発のツールを使って効率化を図るなど、仕事にまつわるコストを徹底的に抑えることにこだわっている印象を持ちました。
このこだわりが、リモートワーカーの新しい働き方を実現しているポイントになっているようです。
では、そんな「CasterBiz」を実際に利用している企業はどのようなメリットを感じているのでしょうか。
株式会社PR Tableは、「CasterBiz」を利用している企業の1つです。
「ミスマッチのない社会を実現する」をビジョンに、「より多くの会社のストーリーが生まれ、より多くのステークホルダーに伝わる仕組みをつくる」をミッションに掲げています。
ストーリーテリングを用いて企業のPRをサポートするプラットフォームを提供しています。
今回は、株式会社PR Tableの金子峻司さんにお話を伺いました。
(お話を伺った金子峻司さん)
自社で運営する、企業のPRをサポートするストーリーテリングサービス「PR Table」の、お客様の企業ページの制作の一部をお願いしています。
コンテンツの製作など、クリエイティブな部分は社内で行っていますが、お客様とやり取りして掲載写真を提供していただく交渉などの周辺業務や、企業情報の整理などを「CasterBiz」におまかせしております。
私たちは社員が13名ですので、どうしてもリソース不足になってしまいがちです。限られたリソースで業務をこなしていくために「CasterBiz」を利用しています。
着手したい業務があるにも関わらず、リソース不足で手を付けられていなかったものもありましたが、外出しできる部分は「CasterBiz」にお願いすることでリソースを確保し、プロジェクトを進めることが出来ました。
リソース不足による機会損失をなくし、社員にしか出来ないことを社員が出来る環境を整えることができた、というのが利用して一番よかったことです。
はい。内部で人を雇うことももちろん可能ですが、どうしても退職など計算できない部分がこれから出てくることも想定しておかねばなりません。
「CasterBiz」の場合、そういったリスクを考えずに、安定的に質の担保されたサービスを提供していただけるので、利用を続ける価値を感じています。
料金体系も時間ベースでの契約なので、とても分かりやすいです。
秘書業務も依頼していますね。
私自身も経理の一部をお願いしています。会食のお店の予約や航空券の手配もお願いすることができます。
自分ではちょっと難しい作業から細かいブッキングまで、チャットでの依頼で完結できるので、とても助かっています。
リモートワークのメリットは、移動をなくすことで効率をあげられることです。
キャスターは「CasterBiz」を提供することによって、リモートワークのメリットは最大限活かしつつ、クライアントと働き手双方のコストを削減し、よりコアな部分を個人が集中して行える環境を作り出しました。
クライアントだけでなく、働き手にも効率化した就労環境を与える仕組みは、より人生に夢中になる社会づくりにとって意義のあることなのではないでしょうか。
最先端の働き方を提供する株式会社キャスターの今後の活躍に今後も注目です。