福沢諭吉「学問のすすめ」に学ぶ!現代にも通じる6つの実学

この記事の結論は「福沢諭吉は学問のすすめのなかで、現代にも通じる6つの実学をすすめている。6つの実学は読書、観察、推理、議論、作文、演説である」です。一万円札に描かれているので、福沢諭吉を知っている人は多いですよね。ただ、著書である「学問のすすめ」を読んだことがある人は、多くはないのではないでしょうか。この記事では福沢諭吉「学問のすすめ」で学ぶことをすすめられている6つの実学についてまとめました。参考文献:「学問のすゝめ」(福沢諭吉 岩波書店)、「現代語訳 学問のすすめ」(斎藤孝訳 ちくま新書)

 

福沢諭吉が学問のすすめで伝えたかったこととは?

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学問のすすめといえば「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」から始まる一節が有名です。

「人には生まれながらによる身分の差はない、みんな平等である」という意味ですが、この後には「それなのに世の中には賢い人も愚かな人もいる。金持ちも貧乏人もいる。社会的地位が高い人も低い人もいる。その雲泥ともいえる差は、どうしてできるのだろうか?」という問題提起が続きます。

福沢諭吉はその差は「学ぶか、学ばないか」だとしています。具体的に学ぶべきは「実際に生かせる学問」、つまり実学であるとし、以下の6つの実学をすすめています。

福沢諭吉の唱える6つの実学

  • 読書をする
  • 観察をする
  • 推理をする
  • 議論をする
  • 文章を書く
  • 演説をする

 

読書をする

推奨している6つの実学のうち、読書は学問の手段として紹介され、その重要性は何度も強調されています。ただ、読書をしただけでは不充分であるともしています。

読書で学んだことを実際に行動に移してこそ価値があるというのが福沢諭吉の考え方です。現代でも読書の重要性は至るところで説かれています。1,000〜2,000円の投資で、著書が人生を通じて得たことを学べると考えると、ROIが高い投資といえますね。

現代には本以外にも雑誌や新聞、マンガやWebメディアなど、学ぶ媒体も増えています。

 

観察をする

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物事をよく観察することは、現代でも重要なインプット方法のひとつですね。

観察によって差に気づいたり、変化をいち早く掴んだりすることができます。同じ事象を見続ける「定点観測」も観察に含まれる手法です。

ビジネスに置き換えると「財務諸表分析」「リサーチ」「ビックデータ解析」などが観察に含まれます。実際に現場を訪れたり、顧客にインタビューをすることも観察です。

 

推理をする

読書や観察を通じて得た情報を基に自分なりの考えをつくるのが3つ目の実学、「推理をする」です。

学問のすすめではリーゾニング(reasoning)という言葉で紹介し、「物事の道理を推究して自分の説をつくること」としています。読書や観察といった「インプット」を通じて情報を集め、インプットから自分なりの考えを導くのが「推理」です。

ビジネスシーンで行われている「仮説立案」とまったく同じ意味です。

 

議論をする

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読書、観察、推理を通じて自分なりの考えを作ることができたら、議論をしましょう。

福沢諭吉は「人に自分の考えを伝え、知見を交換する」行為を議論と定義しています。

一人で集めた情報、一人で考えたことに人の視点や意見を加えることで、自分の考えはさらに洗練されていくのです。福沢諭吉の説を基に考えると、議論の前提には「自分の考え」が必要です。自分の考えがなかったり、曖昧だったりする人は議論ができないということになります。

 

文章を書く

自分の考えを推理し、議論によって洗練させたら、自分の考えを誰かに伝える実学が必要になります。

福沢諭吉は、自分の考えを伝えるために重要な実学として、文章を書くことも学ぶべきとしています。

現代のビジネスに置き換えると、メールを書いたり企画書を書いたりするのが、この実学です。日本語以外の言語の書き方を学ぶのも、自分の考えを誰かに伝えるのが目的なのです。

 

演説をする

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6つ目の実学として、人に自分の考えを説明する「演説」がすすめられています。ビジネスシーンでいうところの「プレゼンテーション」です。

大きな会場で大人数にする「演説」もあれば一人に対して伝える「演説」もあります。現代には、テレビ会議や動画共有サイトなど、福沢諭吉の頃にはなかった演説方法が増えていますね。

 

現代にも通じる実学を身に付けよう

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この記事を読んで6つの実学を体系的に理解した方にオススメのアクションアイテムは

読書、観察をたくさん行い、自分の考えを作る力(=推理力)を高める」です。

議論、文章や演説などのアウトプットの前提には推理によって「自分なりの考えをもつ」必要があると福沢諭吉は説いています。読書、観察、推理のサイクルをたくさん回すことにより精度の高い自分の考えを作り、様々な人との議論、文章や演説でのアウトプットに繋げてください。

「学問のすすめ」は140年ほど前に書かれているにも関わらず、現代にも役立つ実学が体系的に書かれています。日本を代表する思想家がすすめる6つの実学を駆使して、「学ぶ側」になってくださいね。

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