ブログ

ジャイアンと銭形警部の意外な共通点

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。2017年4月入社の新卒1年目。

何でも言い方次第だな、と思うことがあります。

「自主休講」という言葉をご存知でしょうか。自主休講とは文字通り「自分の意思で授業を休講にすること」です。つまり授業をサボることですね。大学生がよく使う言葉です。

自主休講は授業をサボることですが、それでも大学生は「授業をサボる」と言わずに自主休講という言葉を使います。面倒くさくていかない場合も自主休講。バイトで休むときも自主休講。

休講という言葉を使うことで、授業をなかったことにしているように思います。休講なら仕方ないと自分の行動を正当化し、罪悪感を払拭しているのではないでしょうか。

言い方次第で「授業をサボる」という状態から「授業がない状態」に変えてしまう大学生の言い回しには脱帽です。

この「言い方次第で印象を変える」という方法はいろいろなものに使われていると思います。

例えば、名作ルパン三世の「カリオストロの城」という映画で、銭形警部が「いや、やつはとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です。」と言うシーンがあります。

本来「盗む」という行為は「人のものを奪う」という意味で、いいイメージのある言葉ではありません。

それが「心を盗む」という言い回しをすることで、ほっこりとした印象に変わるのです。まさに「言い方次第」です。

また、捉え方次第でイメージが変わるものもあります。

例えばドラえもんに登場するジャイアンは、のび太に対して「お前のものは俺のもの」と言ってのび太のおもちゃなどをとってしまいます。

ただアニメ版のドラえもんには、この言葉をいいイメージで捉えた回が放送されたことがあるのです。

それは2011年に放送された「のび太のハチャメチャ入学式」という回。のび太が小学校の入学式のときにランドセルをなくしてしまいます。それをジャイアンが見つけ出し、のび太がジャイアンにお礼を言うとジャイアンが「お前のものは俺のもの」と返すのです。

つまりこの有名な「お前のものは俺のもの」という言葉は、「お前の不幸は俺の不幸でもある」という捉え方もできるわけです。ジャイアンが急にいいヤツに思えてきますよね。

ただ普段はきっと「お前のものは俺のものだから俺が勝手に使っても問題ない」という使い方をしているでしょう。つまりジャイアンのこの言葉は、捉え方次第でイメージが変わるものなのです。

言葉は使い方や捉え方によって意味が変わります。もしかしたら日常的に使っている言葉も、本人の意図と他の人が受け取るイメージが違うことがあるかもしれません。

大切なのは、「言葉は人を癒やすことも傷つけることもできる」ということを知っていることではないでしょうか。

映画「心が叫びたがってるんだ」で、以下のようなセリフが出てきます。

言葉は傷つけるんだから。絶対にもう取り戻せないんだから。後悔したって、もう絶対に取り戻せないんだから。

言葉は鋭利な刃物になります。ただ同時に、心を暖かく包み込むことも出来ます。

銭形警部もジャイアンも、言葉の言い回しで私達をホッコリさせてくれました。銭形警部とジャイアンの意外な共通点です。

 

何でも言い方次第。ポジティブで綺麗な言葉遣いをしていきたいものです。

あわせて読みたい

カテゴリー