オピニオン

そのやる気を仕組み化しよう

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。2017年4月入社の新卒1年目。

皆さん。こんにちは。

年末年始はいかが過ごされましたでしょうか。

私の場合は、実家に帰省して地元の友人達と旧交を温め、久々に家族でゆっくり団欒しました。普段できないことができて満足しています。

新年になり、心新たに2018年の目標を定めた人も多いと思います。私は今年、昨年挫折した「日記をつける」を再び目標としました。毎晩寝る前にその日の出来事を振り返って文字起こし。これが目標です。

ただ昨年の場合は、開始3日目で早くも挫折してしまいました。まさに三日坊主です。

今年はなんとかまだ続けていますが、お酒を飲んで帰る日や仕事で疲れて帰る日などもこれからあるでしょう。自分で立てた目標ですが、続けられるか不安です。なんだか今年も挫折しそうな気がしています。

 

私のように、プライベートに限らずビジネスにおいても新年に何かしら目標を立てた人は多いのではないでしょうか。ただ目標は立てただけでは意味がありません。実行することに意味があります。

それでも、途中で挫折してしまうこともありますよね。昨年の私のように三日坊主にならないためには、どのようにすればいいのでしょうか。

そもそも三日坊主になってしまうのはなぜでしょうか。それは、やる目的がはっきりとしていないからです。

昨年私が新年早々に日記を挫折してしまったのも、「なんとなくやってみようかな」という安易な気持ちで始めてしまったのが原因です。

日記をつけるという習慣が「朝起きたら朝ごはんを食べる。なぜなら1日のエネルギーを補給しなければならないからである」というレベルまでに目的をはっきりさせられていれば、きっと1年間挫折せずに日記を続けることが出来たでしょう。

やる目的がはっきりしていないから、途中で挫折したときに「明日やればいいか」となり、習慣にならず、続かなくなってしまうのです。

三日坊主にならたいためには習慣化が必要ですが、習慣化するためには目的をはっきりさせることが必要なのです。

 

ところで、そもそも習慣とは何でしょうか。

三省堂『大辞林』によれば、習慣とは以下のように定義されています。

習慣

  1. 長い間繰り返し行われていて、そうすることが決まりのようになっている事柄。また、繰り返し行うこと。
  2. ならわし。しきたり。風習。慣習。
  3. 学習により後天的に獲得され、繰り返し行われた結果、比較的固定化するに至った反応様式。

この中で私達が目指すべき習慣の定義は3番です。つまり、何回も繰り返し行うことによって後天的に身に着けた行動。毎日日記を書くのも、朝起きたら朝ごはんを食べるのも、何回も繰り返すことによって固定化されていくものです。

何かを習慣化するためには、結局のところ何回も繰り返す必要があることがわかります。

何かを習慣化するという行為にはいくつかのメリットがあります。

例えば「自分に自信がつく」。

継続して何かを続けられたということそのものが、積み重ねとして自信に繋がります。「毎日欠かさず365日読書を続けた」としたら、それは大きな自信になると思います。たとえ1日に10分でも、毎日続けたという積み重ねが自信につながるでしょう。

「ほぼ確実に成果が出る」というメリットもあります。

例えば「半年で5キロ痩せる」という目標を立てたとします。そのために「毎晩30分間自宅付近をジョギングする」という習慣を半年間継続すれば、5キロ痩せられたかどうかは別としても「半年間継続した」という実績がなくなることはありません。そして、効果は人それぞれだと思いますが、体質改善などの成果に繋がっていると思います。

このように、習慣化には様々なメリットがあるのです。

実は社会的に成功者として見られている人の中には独自の習慣を持っている人もいます。

例えば、お笑いだけでなく俳優や映画監督などマルチに活躍されている北野武さんは、30年以上にわたってトイレ掃除を続けたといいます。自宅だけでなく、ロケ先などのトイレも掃除していたというのですから驚きです。

ここからは私の予想ですが、おそらく北野武さんはトイレ掃除という「人が嫌がってやらないことを自らすすんでやる」ことで、人が何にどんな気持ちを抱くのかわかるようになり、芸風や作風に活かしていったのではないでしょうか。

トイレ掃除で人の気持ちや何をしてほしいか汲み取る力を身に着けたからこそ、今の北野武さんがあるのだと思います。また、これだけ大物になったにも関わらず偉そうな感じがしないのも、長年のトイレ掃除があったからなのかもしれません。

 

イチロー選手は高校生の頃、毎日欠かさず10分間の素振りを続けたそうです。たった10分間ですが、3年間続ければ182.5時間分。

それもおそらくただの素振りではないでしょう。きっと素振り1回毎に改善をしたり、どんな球が来るか想定しながら素振りしていたのだと思います。

それだけの素振りの数が、日米通算4000安打以上という大記録を打ち立てたイチロー選手の根幹なのかもしれません。

 

戦国武将の織田信長は、毎朝4時に起床して、馬で2里(約8キロメートル)の道のりを往復するという習慣があったと言われています。行きの1里で戦術を考え、帰りの1里でどの戦術を使うか決断したそう。

これは戦国時代だけでなく、現代のビジネスパーソンにも応用できる習慣なのではないでしょうか。往復の乗馬は現代で言えば電車。電車内をいかに有効に使えるかがポイントです。

戦国三英傑と言われた織田信長の強さの秘密はこの習慣にあったのかもしれませんね。

何かを習慣化することにはメリットがあり、成功者の中には独自の習慣を持っている人がいる。そこまではわかりました。ただ肝心の、「三日坊主にならないための方法」はまだ分かっていません。

どのようにすれば三日坊主を回避して習慣化をすることができるのでしょうか。

 

何かを習慣化させるためには、できる環境を整えることが大切です。環境を整えることができれば、習慣化できるようになるはずです。

例えば、「半年で5キロ痩せる」という目標のために「毎晩30分間自宅付近をジョギングする」を習慣化したいとします。この時障害になるのが「夜自宅に帰ってきたあとにテレビを見ているせいで時間を確保できていないこと」だとしたら、テレビを見るのをやめればジョギングの時間を確保することが出来ます。

テレビのリモコンを目につかない場所にしまっておくなどすれば、帰ってすぐテレビをつけることはなくなりますよね。

このように、習慣化の障害となっているものを見つけ出して排除していけば、習慣化のための環境を整える事ができます。

 

ただ「何かをやらない」と決めることが逆効果になってしまう場合があります。ケリー・マクゴニガル著『スタンフォードの自分を変える教室』によれば、これを「皮肉なリバウンド効果」と呼びます。

同書で紹介されている実験に以下のようなものがありました。

アメリカのとある大学で、心理学実験室に集まった17名の学生に対して「これから5分間、シロクマのことを考えないようにしてください。」という指示がありました。学生は一生懸命シロクマのことを考えないようにしましたが、17名の学生はシロクマのことが頭から離れなくなってしまったのです。

(『スタンフォードの自分を変える教室』より実験内容を要約)

つまり先ほどの例で言えば、「家に帰ってテレビを見ない」と考えれば考えるほど、テレビのことが頭から離れなくなってしまうということになります。

それではどうすればいいのか。

同じく『スタンフォードの自分を変える教室』によれば、「〜をやらない」という目標を「〜をやる」という目標の置き換えれば問題を解決できます。

「家に帰ってテレビを見ない」であれば、例えば「帰宅後はジョギングの着替えが置いてある自室に直行する」に変えるということです。

自室に直行することでテレビを見なくなり、ジョギングの時間を確保することができるので、毎晩帰宅後のジョギングが習慣となる。結果として半年後に5キロのダイエットに成功する。

このように、習慣化の邪魔になるものを洗い出して「やらない」目標から「やる」目標にすり替えることで、習慣化につなげ、最終的な目標を達成することが出来ます。

つまり、習慣化の邪魔を排除することで、三日坊主を防ぐことができるのです。

それでは、もし何らかの事情でどうしても習慣が継続できなかった場合はどうすればいいのでしょうか。

実際にどうしても実行できないタイミングはあると思います。毎日ランニングと言っても、例えば旅行や出張に行っている間も継続するというのは中々難しいですよね。

一度継続が途切れてしまい、もうだめだと感じて継続を辞めてしまった経験、ありませんか?継続していたものが途切れてしまうと再開は難しいものです。

その原因は自己批判にあります。

1年は365日あるのに、そのうちのたった1日継続できなかっただけで「自分はもうだめだ」と感じてしまう。結果そのまま継続をやめてしまう。

習慣化するための方法をここまで書いておきながら矛盾するようですが、もし万が一何らかの原因で継続が途切れてしまったとしたら、開き直ることが大切です。

たった1日でこれまでの積み重ねが変わることはない。明日からまた頑張ろう。

そうやって失敗を認めて開き直ることで、自己批判を回避し、翌日以降の意欲につなげることが出来ます。

 

ただもちろん、継続できるに越したことはありません。おすすめは、継続できない日があったら、代わりに簡単にできる何かを用意しておくことです。

例えばダイエットが目的なら、ジョギングが出来ない日は腕立て伏せを10回やる。これなら、ジョギングの継続は出来なくてもダイエットという目的に沿った行動ができています。

ポイントは、継続できない日を想定して、わずかでも「やった」と思えることあらかじめ設定しておくこと。これなら、「目的に沿った何か」はできますよね。

作家の辻仁成さんは、どんなにお酒で酔っ払った日でも文章を1つ書いてから寝るといいます。継続しているものは1日やらないと元に戻すのに3日かかると言われることもありますので、できることならわずかでも目的に沿った行動をできるといいのではないでしょうか。

 

もし継続できない日があったとしても「できなかった自分はなんてダメな奴なんだ」と自己批判をせず、開き直って翌日以降も継続することが大切なのです。

 

 

昨年はまさに3日で挫折してしまった三日坊主の私の目標である日記ですが、今思えばなんとなく始めた日記が続くわけがありません。

今年の目標は、記事冒頭で「日記をつける」としましたが、これではまた挫折してしまいます。なぜなら、日記をつけることの目的が存在せず、日記そのものが目的となってしまっているからです。

そこで改めて「ビジネスパーソンとして成長するために1日の振り返りを行うことで毎日改善点を見つけて克服する」という目的を設定しました。

しっかりと目的を設定できていないことに気づいてよかった。危うく昨年の二の舞いになるところでした。

 

新年早々三日坊主にならないように、目標設定をしっかりと行い、目標達成に向けて頑張っていきましょう。

大切なのは「なぜそれをやるのか」目的をはっきりさせることです。

これで私も三日坊主とおさらばして、ビジネスパーソンとして一つ上のステージへと上がってみせます。

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