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エンジン音がなくなって初めて気づいた、うるさいことの重要性

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。ライターが記事を作成する行為は「無から有を生み出す行為」であり、無のときにはなかった価値を提供する意味のある行為と感じている。「膨大な知識量と独自の視点で世の中の潮流を見極めるコンテンツメイカー」を目指して活動中。

コンビニに寄って飲みものを買うときなど、何か小さな買い物をするときに毎回お財布を出すのが面倒くさかったので、先日suicaに1万円を入れて毎回電子マネーで支払いをするようにしてみました。

するとこれが快適。

お財布を出して小銭を確認し、一枚ずつ取り出していくあの時間。小銭が足りなかったときの微妙に気まずい空気。時間がかかっているときの後ろに並んでいる人の早くしろよ感。

これら全てを感じることがなくなったのです。

もちろん、suicaの残高には気を配る必要がありますが、それでも圧倒的に快適です。

最近は仮想通貨などもありますが、実物のお金は今後なくなっていく流れでしょうし、実際になくなってもそこまで困らないかもしれません。

一方で、なくなって初めて問題が起こったものもあります。

車のエンジン音です。

たまに車を改造していて、やたら爆音で走る車やバイクに遭遇することがありますが、あれはうるさいだけです。ただ、エンジン音がまったくないのも問題だと思います。

プリウスなどのハイブリッドカーが普及し、これから電気自動車が普及しようとしています。エンジン音が響かない車が台頭してきているのです。

プリウスは本当に静かで、狭い道路で後ろからプリウスが近づいてきても気付かないことも度々あります。そのためプリウスには、車両接近通報装置というプリウスが近づいていることを知らせる音を発する装置がついているくらいです。

プリウスは、うるさいから迷惑と思われていたエンジン音をなくしたことで、車が近づいても気付かない、という新たな問題を生んでしまったのです。

エンジン音は、実は車の存在を知らせる役割も果たしていたと言えます。

 

技術の発展などによって、これまで使われていた技術や不便だったものがどんどんなくなっていきます。もちろんそれで世の中は便利になっていくでしょう。ただ実は、なくなることで古い技術や不便なものが思わぬ機能を果たしていたことがわかることもあるのです。

エンジンの弊害と思われていたエンジン音が、実は車の存在を教える機能があったように。

他にも、こちらの記事に書きましたが、券売機を導入した結果、和の空気を失ってしまったお寺に行ったことがあります。券売機の導入によって発券は簡単になったかもしれませんが、券売機というハイテクな存在が和の空気を乱しているように感じました。

手渡しで参拝料をやり取りしていたアナログ感をなくしたことで、実は手渡しが和の空気の一端を担っていたことがわかったのです。

 

今後、電子マネーや仮想通貨が主流となる時代が来るかもしれません。ただそこで改めて、現金のメリットに気付くこともあるのではないでしょうか。

何かを辞めたりなくしたりするには、新しいことを導入するのと同じように慎重にならなければいけないのかもしれません。

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