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2017.12.13
2017.12.13
暮れも近づいてまいりました。
私は落語が好きでよく聞くのですが、この季節にはやはり「芝浜」を聞きたくなります。
「芝浜」は古典落語の中でも、人情噺の名作です。大晦日に向けて話が展開してくので、暮れが近づいてくると思い出してしまうのです。
しかし、よくよく考えてみると「芝浜」は商売の話でもあります。ビジネスマインドにも通じるものがあると思うので、少し考えてみることにします。
魚屋の勝は、腕はいいけれど酒飲みの怠け者でいつまでたってもうだつが上がりません。その日も奥さんに起こされて嫌々眠い目をこすり、仕事に出かけます。そこで勝は大金が入った財布を拾います。
勝はここぞとばかりに仕事をやめにして、そのお金でどんちゃん騒ぎ。そして泥酔。
目が覚めると、奥さんは「こんなに呑んで支払いはどうするの」とおかんむり。勝は「金ならあるよ」と大金の入った財布を探しますが見つかりません。
大金が入った財布を拾ったのは夢だったのです。
そこから勝は心を入れ替えて一生懸命働き大成功を収めます。そして話は3年後の大晦日に向かっていくのです。
長々とあらすじを書きましたが、要はうだつのあがらない勝が心を入れ替えて仕事に集中し大成功を収める話です。
「芝浜」を見てもわかるように成功に必要な要素のひとつとして「きっかけ」があります。
勝の場合は「大金を拾ったという夢まで見て、奥さんを悲しませてしまった」ことが大きな「きっかけ」になって仕事に集中できるようになります。
本当はもっとやればできるとわかっているけれども、今の世界から抜け出すきっかけが見つからない時というのは誰しもが経験しているのではないでしょうか。
「芝浜」の場合は、奥さんがきっかけを作ってくれました。
では、あなたのきっかけはどこから来るのでしょうか。
実は、きっかけは意外と簡単に作ることができます。
しかも、きっかけを作るのに必要とされがちな「意志」や「熱意」を使わずに。
それは「条件付による計画」です。
(コロンビア大学ビジネススクールのモチベーション・サイエンス・センター共同ディレクターのハイディ・グラント・ハルバーソン氏が提唱している方法。)
「条件付による計画」では、意思の力で物事を進めていくのではなく、計画にあらかじめ条件をつけておくことで意思を使わずに物事を進めていこうという方法です。
具体的には、タスクの計画を立てるときに、タスクのするべき内容だけでなく、「いつ」「どこで」ということまで決めるということです。
「2時になったら、今していることを中断して、〇〇のタスクに取り掛かろう」
など条件をつけることで、意志を使う労力を減らすことができるのです。
生活の中のほんの些細なことでいいのです。
「朝起きたら、5分間だけ筋トレしよう」でもいいです。
ポイントは「時間」と「場所」です。
これだったら、何となくできそうな気がしますよね?
何かしたいことがある、こうすればいいとわかっているけれど「きっかけ」がつかめないというときは、「条件つきの計画」を立てて些細なことから始めてみてはいかがでしょうか。
「芝浜」の勝のように人生を変えるということは、大きなきっかけが必要かもしれません。
ただ、何事も小さなことからコツコツと。意思を使わずにでもできることもあることを覚えておいてください。