生き方

ビニール傘も折り畳み傘も目的は1つしかない

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。ライターが記事を作成する行為は「無から有を生み出す行為」であり、無のときにはなかった価値を提供する意味のある行為と感じている。「膨大な知識量と独自の視点で世の中の潮流を見極めるコンテンツメイカー」を目指して活動中。

雨、好きですか?

アサヒグループホールディングスが行った「雨の日が好きか嫌いか」についてのアンケート調査では、回答者の80%近くが「嫌い」「あまり好きではない」と答えています。

服や鞄が濡れたり、傘をもっていかなければならなかったり、洗濯物が乾かなかったり、癖っ毛がひどくなったり。雨の日にはネガティブな印象を持っている人が多いようです。

できれば誰だって濡れたくはないですよね。だからこそ雨の日には傘をさすわけです。

ちなみにみなさんは、普通の傘やビニール傘派ですか?それとも折り畳み傘派ですか?

雨の日に通りすがりの人たちを見ていると、普通の傘と折り畳み傘と、だいたい半々くらいな気がします。雨が強い日や家を出るタイミングで雨が降っている日は普通の傘、家を出るときには雨が降っていない時には折り畳み傘、と使い分けている人も多いと思います。

傘と折り畳み傘。目的はどちらも「濡れないため」ですよね。どちらも同じ目的を達成するためのツールであるにも関わらず、なぜ傘には、大きくて畳めない傘と小さいけれど畳める傘の2種類があるのでしょうか。

それは当然、折り畳み傘は持ち運びに便利だからですよね。確かに大きな傘は、多少風が吹いても鞄や服が濡れることはないかもしれませんが、大きいので電車などでは邪魔な存在となってしまいます。

傘も折り畳み傘も、どちらも目的は「濡れないため」。それでも2種類の傘があるのは、応えているニーズが違うからです。目的は同じでも、ニーズに合わせて形が変わっていったといえます。

これはサービスが進化していく上でとても大切な視点だと思います。

例えば、「遠くの人に情報を伝えたい」という目的があったとします。一番最初は、自分で直接会いに行くしか方法がなかったはずです。それが、文字の発明によって手紙となり、電話の発明により声で伝えられるようになり、テレビの発明で映像を使って伝えられるようになりました。

目的は1回も変わっていません。「遠くの人に情報を伝えたい」です。それでも、ニーズに合わせて方法はどんどん進化しています。正確に伝えたい、声で直接伝えたい、動きも交えて伝えたい。大きな目的は変わらず、ニーズだけが変化しています。

今ではインターネットやSNSの発達によって、環境さえ整えば誰でもマスに対して情報を伝えることができるようになりました。

傘を買う人は、傘がほしいのではなく雨で濡れないことが目的です。Twitterを使う人は、Twitterが欲しいのではなく自分の情報をフォロワーや不特定多数の相手に伝えたいのです。

解決したい目的が変わらなくても、ニーズが変わればそれに合わせて物事も変化します。目的を達成するための方法、つまり問題解決の方法は1つではありません。

まずは、本当に達成したい目的は何かを見つけ出すこと。次に、それを達成するための方法を1つ見つけ出すこと。最後に、目的を達成するにあたって他にどんなニーズがあるのか探すこと。

これが、新しいものを生み出すために必要な過程なのではないでしょうか。

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