生き方

色を意識する

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。ライターが記事を作成する行為は「無から有を生み出す行為」であり、無のときにはなかった価値を提供する意味のある行為と感じている。「膨大な知識量と独自の視点で世の中の潮流を見極めるコンテンツメイカー」を目指して活動中。

世の中はたくさんの色で溢れています。

青い空、白い雲、緑の木々に黄色やオレンジの花、茶色い土。自然界だけでもたくさんの色があります。それに車や建物、洋服など、人間が作り出したものが加われば、本当にたくさんの色が見えてくるのではないでしょうか。

周りを見渡してみてください。一体何色の色に囲まれていますか?数え切れないほどたくさんの色に囲まれていることがわかるでしょう。

実際、色は私達の生活に深く入り込んでいます。

「白黒つける」といえば「物事をはっきりさせること」、「腹黒い」といえば心の底でよくない企みをしている様子。私達が普段使う言葉にも色は入り込んでいます。

日常生活で色を気にする場面はあまりないかもしれませんが、私たちは常に色に囲まれているのです。

色にはどんな印象をもっていますか。

例えば赤。なんとなくパワフルなイメージや情熱的なイメージをもっているのではないでしょうか。反対に青は、冷静でクールな印象を持っている人が多いのではないかと思います。

色が人に与えるイメージを研究する学問を「色彩心理学」と呼ぶそうです。また、最初に色とイメージや感情の関係について詳しく論じたのは、小説「若きウェルテルの悩み」などを記したドイツの文豪ゲーテだといわれています。

ゲーテが色彩について記した書籍「色彩論」は1810年に出されているので、色についての研究は200年以上続いていることになります。私達の日常に溶け込んでいる「色」は、私達が生まれる前から研究されてきているのです。

2016年のアメリカ大統領選挙で、トランプ氏が大統領になりました。

アメリカでは、民主党のカラーを青、共和党のカラーを赤とする習わしがあります。選挙期間中は、民主党候補であるヒラリー・クリントン氏の陣営のポスターは青で統一され、共和党候補であるドナルド・トランプ氏は赤いネクタイをつけて選挙戦を戦っていました。

ただ2016年9月に行われたトランプ氏とヒラリー・クリントン氏のテレビ討論会では、この候補者2人はこれまでとは反対の色を身に着けていたのです。トランプ氏は青いネクタイ、クリントン氏は赤い服を着用しました。

これは、これまでの暴言などが取り上げられていたトランプ氏が落ち着いた印象の青を、健康面での不安が取り沙汰されていたクリントン氏は健康や温かみをイメージする赤を、それぞれ意図して選んだのではないかと言われています。

大統領選挙にも、色を意識した戦略が隠れています。色を上手に使えば、自分の意図する印象を与えることができるのです。

赤や青以外にも、色には様々な印象やイメージがあります。

白は清潔な印象で実際よりも軽いイメージや始まりを感じさせる色、灰色は上品なイメージで落ち着いた印象を与える、などといわれています。

自分の好みの色ばかりを身にまとうのではなく、周囲にどのような印象を与えるのかも意識して色を使い分けてみてはいかがでしょうか。

かくいう私も持ち物は基本的に白と黒と青しかないので、色を意識した買い物をしてみようと思います。

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