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比較する前にしておくべき大切なこと

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。2017年4月入社の新卒1年目。

外国人ははっきり物事をいう。日本人は言いたいことがわからない。

よく言われる、日本人と外国人の違いです。外国人は自分の考えをはっきりと主張するのに対して、日本人は本心を隠して相手に合わせるなど、なかなか考えていることをはっきり言わない傾向にある、ということを示しています。

これは英語と日本語の構文にも現れているのではないでしょうか。

英語は、主語の直後に述語がきます。ある意見に対して賛成なら”I agree.”。まず最初に自分の意思表示をします。賛成の理由はその後です。

一方で日本語は、述語が最後にきます。「〜だから、賛成です。」。賛成という意思表示は最後。このような構文になっているから、外国人ははっきり物事を言う、日本人は言いたいことがわからない、と言われてしまっている気がします。

ただ、意思表示が最後にあるからと言って一概に悪いと決めつけてはならないと思います。

日本語は意思表示が最後に来るので、話している途中でも言いたいことを方向転換することが出来ます。話していて、相手の気持ちを読み取りながら柔軟に発言の方向性を変えることができるのです。

これは、相手のことを思いやりながら話すことができる、と捉えることも出来ます。そう考えると、日本語は「おもてなし」を大切にする私たちに合っている言葉だな、と思えてきます。

つまり日本語は、私達の文化を反映しているのです。それを良しとするか悪しとするかは個人の考え方次第です。

「木漏れ日」という言葉があります。木々の葉の隙間から漏れてくる日の光を表現した言葉です。この「木漏れ日」という言葉は、1語で英語に翻訳できない言葉として知られています。英語には「木漏れ日」に該当する単語が存在しないのです。

日本で「木漏れ日」と言う言葉が生まれたのは、日本人が古くから和歌などで「わびさび」を重んじてきてた文化的背景があるのではないかと個人的には考えています。

つまり日本語は、私達の歴史や文化を投影したものという事ができます。

ちなみに、1単語で英語に言い換えられない言葉があるのは日本語だけではありません。ドイツ語の「Waldeinsamkeit(森の中に1人でいる気分)」、イタリア語の「Culaccino(テーブルに付いた冷たいグラスの跡)」、スペイン語の「Sobremesa(食事をした後に、食事相手とお喋りをする時間)」なども、1単語で言い換えられない言葉と言われています。

なんとなくその国のイメージと合うような言葉ばかりですよね。言葉というのはその国の文化やイメージを反映しているのではないでしょうか。

一面的な部分だけを比較をして良し悪しをつけるのは、一方的なやり方だと思います。

英語ははっきりと物事を主張できる言葉。日本語は何を言いたいのか最後までわからない、わかりにくい言葉。そう決めつけていては、日本語の良さはわかりません。

大切なのは、比較をすることではなく、それぞれを深く知って理解を深めることです。そうすれば、一面的な部分だけで比較をすることなどきっと出来ません。

ちなみに、日本語の中で最も多くの読み方がある字は「生」、最も少ない、すなわち1つしか読み方がない字は「死」だそうです。日本語って、知れば知るほど深いですね。

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