生き方

ワークライフバランスは追求するほど格差が広がるという現実

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。ライターが記事を作成する行為は「無から有を生み出す行為」であり、無のときにはなかった価値を提供する意味のある行為と感じている。「膨大な知識量と独自の視点で世の中の潮流を見極めるコンテンツメイカー」を目指して活動中。

先日、コンピュータ関連企業の日本HPが「#1時間勤務」というハッシュタグをつけて動画を公開しました。

動画では、女性が公園で娘と遊びながらタブレットを使って画面越しにミーティングをしています。その日は娘の誕生日で、公園で娘と自転車の練習をする約束をしていました。娘と公園にいながら、1時間だけミーティングをする。そんな、時間も場所も問わない働き方を提案する動画でした。

ワークライフバランスという言葉がよく聞かれるようになりました。ワークライフバランスとは、政府が推奨する取組の1つです。内閣府ホームページには、ワークライフバランスについて以下のように書かれています。

…現実の社会には、安定した仕事に就けず、経済的に自立することができない、仕事に追われ、心身の疲労から健康を害しかねない、仕事と子育てや老親の介護との両立に悩むなど、仕事と生活の間で問題を抱える人が多く見られます。…それを解決する取組が、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の実現です。仕事と生活の調和の実現は、国民の皆さん一人ひとりが望む生き方ができる社会の実現にとって必要不可欠です…出典:内閣府ホームページ

また、ワークライフバランスの実現した社会については「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」としています。

 

仕事で活躍しながらプライベートも自分が望む生活を送ることができる社会こそがワークライフバランスを実現した社会であり、そのための1つの手段として「1時間勤務」が提案されたのではないか、と思います。

最近はフレックス制を導入したり、リモートワークを行う企業も増えてきています。そういう意味では、1時間勤務が当たり前になる世界もそう遠くはないのかもしれません。

もしこのままリモートワークのような働き方が主流になっていけば、今の「大企業だからすごい」という風潮はなくなっていくように思います。

出勤しなくても働けるということは、企業に属さなくても働く事ができるということです。フリーランスのような働き方が一般的になり、企業は今とは違った形になっていくのではないでしょうか。

例えば、企業はプロジェクトの立ち上げだけを行い、実行するのはプロジェクトに適した人材として集められたフリーランス。もしそうなれば、今後は大企業のネームバリューよりも個人の実力がモノを言う時代になります。すごいのは大企業ではなく個人。「大企業=すごい」というわけではない。そんな世の中になっていくかもしれません。

ワークライフバランスを実現しようとすれば、個人の実力をつけなければ戦えない世の中になる。そうなれば、今以上に様々な面で格差が広がるのではないかと思います。

実力があれば、自由な働き方をしながらもしっかりとお金をもらい、プライベートも確保できる。実力がなければ、プライベートの時間を犠牲にしてでもたくさん働かなければお金がもらえない。

ワークライフバランスは自分が望む生活をおくるために実現するべき社会であるはずなのに、実力がない人はワークライフバランスの実現によって自分の時間を削らなくてはならなくなります。

今所属している企業で手に入れたスキルは、他の企業に行ったときにどこまで通用しますか。今後自分の市場価値を高めるためには、1つの企業に40年勤めるのではなく、どの企業に行っても通用するスキルを身につけることのほうが必要になるかもしれませんよ。

 

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