生き方

「ずらす」といいことがある

1984年生まれ。東京都在住。慶應義塾大学環境情報学部卒業。編集者。SSW。サウンドクリエイター。編集と並行して、歌もの/アートインスタレーションサウンド/ダンスミュージック等の音楽制作活動を行う。

電車通勤で唯一勘弁していただきたいのは満員電車です。

 

ぎゅうぎゅうで、もう入れないというところからさらに何段階か押し込まれてる光景もよく見かけます。

駅の補助員が電車から体が半分以上はみ出ている人を、ラグビーのスクラムのように電車の中に押し込む。そして押し込まれているその人も諦めない。

この社会における遅刻の意味が大きいことを思い知らされます。

 

毎日このような思いをしていると「あーこれでは消耗してしまうなぁ」と思い、先日いつもより早起きして1時間早い(AM7:00くらい)電車に乗ってみることにしました。

ずばり快適です。

これはいろいろといいことがあるのではないかと思ったので、ひとつ挙げてみたいと思います。

 

それは、乗っている人たちにも余裕が感じられることです。先日の「イライラの伝染に対処することで1日がポジティブに変わる」に詳しく書いてありますが、ミラーニューロンという脳細胞によって感情は伝染することがわかっています。

満員電車を避けるでけで、心の余裕を共有出来る可能性が高まるのです。

 

人はパーソナルスペース(縄張り)というものを持っています。他人が近づくと落ち着かなくなる個人的な空間のことです。満員電車はいわば、パーソナルスペースを侵害し合う環境です。つまり、お互いを警戒し合う心理状態になりやすいといえます。満員電車避けるだけで、このような心理状態を回避できるのです。

 

これは、意外と効果が大きいことかもしれません。

 

ビジネスの世界でもポピュラーになってきている「コーチング」の世界では、自己効力感(エフィカシー:自分を肯定する気持ち)を上げることがひとつの課題です。

自己効力感は、心理学者のアルバート・バンデューラが提唱した概念で、「ある目標を達成する能力が自分にはあるという認知」です。自己効力感を上げることで、積極的に「できる理由」を考えるようになり、結果的に高いパフォーマンスで目標を達成できるようになるのです。

そして、自己効力感を上げる方法のひとつが自己評価を下げる人間を周囲に置かないことです。

 

毎朝の満員電車でお互いを警戒し合う心理を共有することと、毎朝少し余裕のある気持ちを共有することではどちらが自己効力感を上げるでしょうか。

もちろん後者でしょう。

満員電車を避けることは、その人の自己効力感を下げる可能性を低くします。結果としてパフォーマンス向上につながる可能性が高いのです。

 

 

「時間をずらす」ということひとつをとっても、他人と違う行動をとることは、他人とは違う視点を与えてくれます。

多くの人が当たり前に行っていることから時間や視点や行動など何かを「ずらす」だけで、今まで見えなかった価値がいろいろと見えてくるのではないでしょうか。

 

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