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イライラの伝染に対処することで1日がポジティブに変わる

1984年生まれ。東京都在住。慶應義塾大学環境情報学部卒業。映画、音楽、読書をこよなく愛す編集者。ビジネスについて勉強中。

毎日電車で通勤していると、たまに思いもよらぬことに出くわすことがあります。

先日はこんなことがありました。

 

満員電車の中で、受験生と思われる高校生が英単語帳を抱え、邪魔にならないように腕を折り曲げながら勉強していました。

私は満員電車で勉強しようという気力がないので、目に入ってくる高校生の姿に感心をしていました。

 

次の瞬間、のぶとい男性の大きな声が聞こえました。

「満員電車なんだから本なんて読むなよ!」

その高校生のすぐ後ろの中年の男性が、高校生にむけて注意していたのです。あまりに大きい声に、私も一瞬何起こったのかわからずびっくりしてしまいました。

隣り合った二人の間で、何があったのかはわかりませんが、注意するには強い語気であるという印象を受けました。

 

よく見ると注意をした中年男性の反対の横には、スマホを覗いている人もいる上に、その中年男性自身が大きい荷物を持っていました。

中年男性の意見も、もっともと言えるし、何か癇に障ったのだろうとは思いますが、その高校生だけに落ち度があるようにも思えず、なぜか私が少し残念な気持ちになってしまいました。

 

感情は周りに伝染していきます。喜びや楽しさ、悲しさなど人間同士が共感できるのはミラーニューロンという神経細胞によるものだということが科学的にもわかってきています。

つまり、今回の場合は負の感情の伝染です。私は、電車の中年男性から始まった一連の負の感情に伝染したわけです。

 

負の感情の伝染は電車に限らずあらゆるところに潜んでいます。

お昼に入った店の店員のちょっとしたイライラに知らず知らずに感染して、無意識のイライラが午後の仕事に影響を及ぼすというようなこともあるのです。

イライラして仕事が進まない原因が誰かからの感情の伝染だとしたら、なんともいえないですよね。

では、どうすればいいのでしょうか。

 

ポジティブ心理学者のショーン・エイカー氏は、負の感情の伝染対策にもっとも有効的とされるのが、自己肯定感を持つことだとしています。

イライラしてしまっている場合は一度立ち止まり、イライラの原因を考えてみましょう。自分の中に原因がない場合は他人からの伝染です。客観的に現在の状況を見て、「事態が順調なこと」「何か起きても自分は対処できる」ことを思い出すのです。

自己肯定感は適度な運動で得られることもわかっています。ひとつのエクササイズを達成するごとに多幸感をもたらすエンドロフィンが分泌されて、脳が記憶するのだそうです。

 

また、同氏はポジティブな感情をあらかじめ入れておくことで負の感情の伝染を予防できるとも言っています。身近な人への感謝の気持ちやポジティブな体験などを1日の初めに考えるのです。

満員電車の中でも、美味しかったご飯のこと、彼女とのデートのことでもなんでもいいので情動的に上がることを考えてみるといいかもしれません。エイカー氏の言葉を借りると嫌煙家が喫煙スペースを避けるように他者のストレスから身を守ることができるのです。

外にでて1日の間に他者のストレスに出会わないことはほぼないので、知っているといないでは大きな違いになるはずです。

 

満員電車も皆が多かれ少なかれストレスを感じる場所です。だからこそ、ポジティブシンキングが有効です。

  • みんなぎゅうぎゅう詰めで同じような思いをしているからお互い様だ
  • 自分も大きい荷物を持って行く時もあるからお互い様だ
  • 満員電車の無駄な時間を少しでも有効に使おうとしてるんだな

など嫌なことが起きてもポジティブに考えようと思えばいくらでも考えつきます。

満員電車でのイライラ伝染や自分自身のイライラで、せっかくの貴重な1日の一部を台無しにしてしまうのはなんともったいないことでしょう。我慢するのではなく、少し立ち止まってポジティブに考えるのです。

 

これは、電車だけの話ではありません。私たちの社会にも同じことが言えます。多くの人が同じ容器の中に共に暮らしているのが社会ですので、皆が自分の常識どおりの行動をとるとは限りません。その意味では社会は満員電車と同じようなものだといえます。

だからこそ、何かアクシデントがあった時には、負の感情ではなく、一度立ち止まりポジティブな考えを持つことが大きな意味を持ってきます。なぜなら、その感情は世界を周り回って私たちの人生にも伝染するからです。

 

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