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ファストフード店でパソコンを開くビジネスパーソンはドイツでは評価されない

1994年生まれ。埼玉県立川越高校、法政大学文学部卒。2017年4月入社の新卒1年目。

オフィスから家までの帰り道に、ガラス張りで外からでも中が見えるハンバーガー屋さんがあります。

ある日の仕事帰り、そのハンバーガー屋さんを何の気なしに覗いてみると、ビジネスパーソンが2人並んでパソコンを開いていました。外はもう暗かったので、明かりの付いているハンバーガー屋さんの店内はよく見えました。

18時はとっくに過ぎているので、勤務中というわけではなさそうです。

おそらく仕事をしているのでしょうが、勤務外だと思いますので、給料が発生しているわけではなさそうです。会社では働いていないので、おそらく残業代も出ない状態で働いているのでしょう。

「あぁ、これがサービス残業というものなのか。」なんとなく日本の現実を見たように思いました。

OECDの統計によると、2016年の日本の1年間の労働時間は1,713時間です。1ヶ月の労働日数を20日、労働時間を8時間として計算すると、「8時間×20日×12ヶ月=1920時間」となります。

つまり、単純計算では日本人の平均労働時間は「1ヶ月20日で8時間労働」の場合よりも少ないことになります。OECDの統計によれば、日本の1年間の平均労働時間の長さはOECDに加盟する世界の主要国の中で22番目です。OECD加盟国は35カ国ですので、統計上は、日本人は意外と労働時間が短いように見えています。

ただ、連合(日本労働組合総連合会)の「労働時間に関する調査」によると、サービス残業の時間は一般社員で月18.6時間、課長クラス以上では月28.0時間という結果が出ています。

あいだを取って月平均23時間サービス残業をしたと仮定すると、1年間で276時間です。2016年の日本の平均労働時間にサービス残業時間を加えると1989時間となります。

先ほどのOECDの統計結果に基づけば、年間1989時間という数字は、メキシコ、コスタリカ、韓国、ギリシャについで5番目に労働時間が長いことになります。日本人はよく働きすぎと言われますが、それはサービス残業の多さのせいなのではないでしょうか。

同統計によれば、主要国の中で労働時間が最も短い国はドイツで、1年間で1,363時間しか働いていません。サービス残業も加えた日本の労働時間と比べると、626時間も少ないことになります。約26日分、ほぼ1ヶ月もの差があります。

また、同じくOECDによると、1人あたりGDPも労働生産性も日本よりドイツのほうが高いという統計があります。統計上は、日本よりもドイツのほうが労働時間が短く、より大きな成果を出していることになるのです。

ドイツの企業では、「フレックスタイム制」や「労働時間貯蓄制度」など、企業によって働き方に関する様々な制度を取り入れています。ただ制度以外にも、日本の企業と違う点があります。

それは、ドイツの企業では「短い時間内で大きな成果を上げる」社員が最も評価され、残業をする社員は評価されない、ということです。

日本ではなんとなく「たくさん働いている=頑張っている=評価される」という空気があるように思いますが、実は労働時間が長いのは仕事効率が悪いだけかもしれません。

最も評価できるのは、同じ仕事量を人よりも短い時間でこなせる人です。それを忘れず、少しでも効率的に仕事ができるように考えながら仕事をしたいものですね。

 

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