オピニオン

「できる理由」を見つけよう

1983年生まれ東京都在住。青山学院中等部・高等部卒。
慶應義塾大学総合政策学部にて、国際政治学を専攻。
卒業論文で学部優秀論文賞(SFC AWARD)受賞。
2006年住友商事に入社し、海外駐在を含めた実務経験から
様々なビジネスの知見を得る。
現在、歴史を軸にしたコンテンツ作成者として活躍中。
冷徹な分析力で現代社会とビジネスを診断する。

人生の可能性

あなたは高校生の頃に描いていた夢を覚えていますか?そして、その頃描いた自分になれているでしょうか。

多くの人が本当にやりたいと思ったことをあきらめた経験がある思います。様々な経験を経て自分の持っている可能性を狭めてはいないでしょうか。

 

公園で遊ぶ子どもをみてください。できる・できないにかかわらず何でもチャレンジしようと周囲をヒヤヒヤさせます。「できない」という発想自体がないからです。子どもたちに将来の夢を聞けば、明るく、ときに突拍子のないことを語り始めてくれるでしょう。多くの可能性を秘めているのです。

 

AppleのCEOだったスティーブ・ジョブズは、ペプシ・コーラ社のジョン・スカリー(ペプシ・コーラ社がコカ・コーラ社を追い抜くきっかけを作った人物)に問いかけました。

「君は残りの人生も砂糖水を売ることに費やしたいか、それとも世界を変えるチャンスが欲しいか?」

ジョブズの言葉を聞いて、自分の未来の可能性に気づいたスカリーはAppleで世界を変えようという決断をしたのです。当時、ジョブズ26歳、スカリー42歳の時でした。

 

スカリーに自分の可能性を気づかせたはなんだったのでしょう。スカリーはジョブズの「若い」情熱に心を動かされたのではないでしょうか。

 

「若さ」とは?

そもそも、若さとはなんでしょうか。

私の考える「若さ」は

  • 柔軟な発想
  • 行動力

を持っている状態を指すと考えています。

そして、「若さ」は絶対的なものではなく相対的なものでもあると思っています。

Facebookのマーク・ザッカーバーグは、世界でも有数の企業の社長でありながら、社内に自分の個室を持っていません。社内にいる自分よりも若い社員も含めて年齢・役職に関係なくオープンな議論が進むようにと考えているからです。

今なお、世間的には若い起業家とされているザッカーバーグですが、さらに若い声に耳を傾けているのです。

 

ザッカーバーグは、年齢・役職に関係なく多様な意見を聞くことにより「柔軟な発想」を得て、それを行動に移し、Facebookの発展につなげているのです。

Facebookの現在の利用者数は10億人を超えています。

 

年齢を重ねても若さを保っている人はいる

スティーブ・ジョブズがiPhoneで、世界を変えたのは誰も異論がないことでしょう。

彼は「手のひらにインターネットを」という言葉通り、もっと簡単にインターネットにアクセスしたいという信念を大事にし続けた結果、iPhoneの開発に成功したのです。

iPhoneが世に出たのは2007年、ジョブズが51歳の時です。

 

ジョブズがiPhoneの開発をしている時、周囲からは「こんなものは売れない。Geek(ITオタク)しか買わない」と言われていました。

しかし、ジョブズは自分の感覚を信じて開発を続け、iPhoneの大ヒットを成し遂げました。ジョブズは、周囲からの「そんな開発、無理だ、無駄だ」という声に耳をかさず、できる理由・方法を考え続けたのです。

柔軟な発想は、年齢的な若さに関係なく生み出せるのです。

 

「できない理由」ではなく「できる理由」

新しい挑戦をするときには、できない理由が目に付きやすいものです。

そして、無理や不可能という発想の裏には常識や今までの経験が潜んでいます。

 

ではジョブズのように、「できる理由」を考えるにはどうしたらいいのでしょうか。

 

ここでジョブズの「Stay hungry,Stay foolish(ハングリーであれ、愚かであれ)」という有名なスピーチからヒントになる言葉を見てみましょう。

他人の考え方が生んだドグマ(常識や固定概念)という罠に掛かってはいけません。 他人の雑音に自分の内なる声や心、直感を打ち消されないことです。自分の内なる声、心、直感というのは、あなたたちが本当に望んでいる姿は何か、既に知っているのです。

小学館の大辞泉によれば「若さ」は以下の通りに定義されています。

わかさ【若さ】


若いこと。また、その度合い。


活力に満ちていること。


未熟であること。

③の未熟であることは、ジョブズの「stay foolish(愚かであれ)」に通じるものがあります。②の「活力に満ちていること」は引用したジョブズのスピーチの言葉から感じ取れるでしょう。

ジョブズは51歳という年齢でも、柔軟な発想と行動力という若さの本質を持っていたからこそ、世界を変えることができました。

まさにジョブズ自身が「stay foolish」というマインドを大切にしていたことが柔軟な発想を生み出し、「できる理由」を見つける基盤になったと言えます。

51歳という年齢でも、当時のジョブズを老けていると感じる人は少なかったはずです。

 

若くても老けている人もいる

逆に年齢的に若いのに、この人、老けているなと感じたことはないでしょうか。

年齢が若くても無駄、無理、非効率という発想に支配されていると新しいことに目が向かなくなります。行動も同じことの繰り返しになりがちです。

現代の将来不安が続く時代背景もありますが、挑戦して失敗したくないという心理が強く働きすぎているのかもしれません。

しかし、できない理由を並べて自分の行動が萎縮してしまうことは若さから離れている状態といえます。

 

是非は別として、足元の安定性ばかりに目が向いて公務員や大企業への就職を目指すという発想だけで人生を選ぶことは、同じように若さから離れたマインドといえるのです。

 

年齢も発想も若かった坂本龍馬

「若さ」は年齢に左右されないといってまいりましたが、「年齢的な若さ」が本質的な「若さ」を生み出しやすいのも、また事実です。

 

それは

  • 経験がない→経験上できないという発想がない(柔軟な発想)
  • 体力がある(行動力)

からです。

世界を変えた歴史上の人物に若い人が多いのも上記の要素が関係しています。

例えば、ナポレオンは35歳の若さでフランスの皇帝になり、アインシュタインは20代の若さで相対性理論を発表しています。多くの歴史上の偉人が若さを武器に行動してきたのです。

当たり前を疑った坂本龍馬

日本史において年齢も発想も若かった人物として坂本龍馬をみてみましょう。

彼が生きた江戸時代は身分制度が存在し、現在よりも価値観が固定化された社会でした。坂本龍馬は西洋の知識をいち早く学び、約260年間当たり前とされていた当時の常識を疑いました。

「西洋のような自由で平等な社会の実現」という発想は、当時現実的ではないと考えられていました。比較すれば、今、火星に移住しようと言い出すくらいの発想でしょうか。

 

柔軟な発想と行動力を力に

しかし、坂本龍馬は「できる理由」と「どうやったら実現できるか」を考え続け、日本初の商社といわれる海援隊(当時は亀山社中)を作り上げました。海援隊は身分に関係ないフラットな組織であり、いち早く海外と貿易を積極的に行うなど、坂本龍馬が考える自由で平等な社会を体現し、常識に風穴を開けたのです。

海援隊の結成は坂本龍馬29歳の時のことでした。強力に固定化された社会において柔軟な発想と行動力が大きな力になるのです。それは彼が年齢的に若かったことも影響しています。

 

東奔西走できた坂本龍馬

坂本龍馬のゆかりの土地を思い浮かべてみると、土佐(高知県)、京都、江戸、長崎など日本全国を走り回っていたことがわかります。当時は、電車も飛行機もない時代です。これだけの土地を、基本的に徒歩や馬で移動していたのです。

いち早く情報を持っていることの強みは普遍的です。情報収集のためもあり幕末に活躍した人物の多くが健脚だったといわれています。各地の最新の情勢、情報を入手するためには体力が必要だったのです。

そう考えると、移動手段が限られていた過去においては、年齢的に若く体力があるということは、世界を動かすために必要な条件だったのです。

 

しかし、移動手段やITが発達した現代においては、かつてほど年齢や体力が柔軟な発想と行動を制限しない環境になっているといえます。

 

「若い」人が世界を変える

世界が変わるということは、今までにないもの、状態を作ることです。つまり、常識や経験の外に出る柔軟な発想と行動が必要になるのです。

  • 柔軟な発想=頭の中のこと
  • 行動力=現実でのこと

頭の中で「できる理由」「どうやって実現するか」を考え、そのために現実世界で行動していくことが「若さ」の本質なのです。

「若い人が世界を変える」と言っていいでしょう。

 

世界の範囲について

自分は世界を変えなくてもいいと思う方もいると思います。

 

ただ、iPhoneのような一大イノベーションでしか変えられない世界ばかりではありません。

あなたの周りの身近なコミュニティーもひとつの「世界」なのです。

 

例えば、

  • 母の日に毎年あげていたカーネーションに少しバリエーションを加えたり
  • 苦手な人に普段感じている思いを伝えてみたり
  • 率先して幹事を引き受けてくれている同期にありがとうと口にしてみたり

ということも世界を変えていることになるのではないでしょうか。

なぜなら、今までなかった「+α」の喜びを世界にもたらし、自分の周りの世界を変えたと言えるからです。

このように考えると、誰しもが知らず知らずのうちに、すでに世界を変えているとも言えるのです。

少しずつ自分の世界に「+α」していく。その源泉が「若さ」なのです。

いままでしてこなかったことをする「柔軟な発想」と「行動」をいつまでも大切にしたいと思っています。

 

Be Young

世界は「若い」力で切り開かれてきました。そして現代は、さらに年齢に関係なく「若い」力を維持できる環境になっています。あなたの力で自分の人生・キャリアをより豊かなものにしていきましょう。

「Be Young できる理由を見つけよう」

この言葉は、きっとあなた自身の世界を切り開いてくれるでしょう。

 

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