仕事がデキる人は何を考えているのか?元保険屋が見た仕事がデキる人

この記事は寄稿記事です。保険の営業職に勤めていた経験を持つAさんが見た、仕事がデキる人についてまとめています。1日は24時間です。これはどんな人にも平等に与えられています。にも関わらず、成果をあげることができる人とそうでない人がいます。この差は何なのでしょうか。ポイントは時間の使い方にありました。なかなか結果がでない、と悩んでいる人にオススメの記事です。

仕事がデキる人は何を考えている?

仕事がデキる人は何を考えているのでしょうか?

 

逆説的な言い方ですが、仕事がデキる人は何も考えていません。

何も考える暇がないぐらい目の前のタスクに集中しているという言い方が正しいでしょう。

 

デキる人は、「自分が今日1日、何を成果として行動するか」を事前に考え、そのことだけに集中しています。

 

 

平等に与えられた資産

フルコミッションの営業は、

  • 1年間を通してどれだけ売上をあげたか

これしか問われません。

ですから考えることはシンプルで、

  • 1年間にどれだけ売上を上げたいか

を考えることが目標設定になります。

 

私が勤めていた保険会社には、約3000人の営業がいました。

約3000人の営業職につく人に与えられた共通の財産、それが「時間」です。

すべての営業に公平に、平等に「時間」が与えられています。

これをどう使うかが自分の成果につながり、目標達成の鍵となるのです。

 

ただ、時間が平等に与えられているにも関わらず、とてつもない成果を残す人とそうでない人がいます。

  • それはなぜなのだろう?
  • 成果を残す人は何を考えているのだろう?
  • 何をしているのだろう?

と私はかねてから疑問でした。

 

そこで私は、全国約3,000人の営業の中で毎年トップ3%以内(100位以内)にランキングされる数字を叩き出す先輩にお願いし、週1回鞄持ちをさせてもらうことにしました。

 

 

鞄持ちでわかった時間の使い方

その人は中堅大学出身で、かつて教育機関で管理職を務めていた40代の男性です。

 

朝は午前8時に出社し、その日1日の準備に取りかかります。

そして、今日1日のタスクをメモなどに記録します。

 

そのタスクは50個ほどありました。

それは前の週や前日にやり残したことなども含めてあり、全て列挙していました。

 

タスクを列挙する時間は長くても約30分で、これが終わるとすぐさま出かけます。

最寄りの駅まで歩いて約5分、その人は片っ端から電話をかけ続けていました。

アポイントの電話であったり、商談中の顧客であったり、矢継ぎ早に電話をかけてきます。

電話しながら改札に入り、電車を待つ間も電話をかけ続けていました。

 

電話を切って電車に乗り、いろいろ話を聞けるなと思っていたところ、電話をかけていた人から折り返しの連絡がきます。

「折り返しいただいて申し訳ございません。いま電車に乗ってしまったので、降り次第こちらからまたご連絡致します。」

このように答えて電話を切ります。

するとまた電話が鳴ります。

そして同じように「申し訳ございません…」と答えます。

駅に来るまで相当な数の電話をしていたので、折り返しの連絡が途絶えないのです。

 

ようやく話ができるかな、と思っていたところ、その人はPCを取り出し、事務作業を始めました。

商談中のお客様へのプレゼン資料やセミナー資料などの作成です。

話しかけるのはまずいだろうと感じ、そのまま何も聞かずにいました。

 

アポイント先の駅に着き、電車を降りるやいなや、また電話。

電車に乗っている間に折り返しが来た人への連絡です。

歩いている間ずっと電話をしっぱなしです。

 

そうこうしているうちにアポイント先の会社に到着しました。

さすがに商談先では携帯電話の電源を切っていました。

 

約2時間程度の商談を終え、訪問先の会社を出ました。

最寄り駅まで歩きながら何をしているかというと、切っていた携帯電話の電源を入れて留守番電話の確認です。

行きの電車で連絡した人の折り返しの留守電が数件あり、かけ直します。

そして次のアポイント先に向かうため電車に乗ります。

 

改札に入るときも電話したまま、来た時と同じ光景です。

電話を切って電車に乗りますが、ここでもまた同じように折り返しの連絡がきます。

こうした電話のやりとりが一日中続きます。

 

ようやく今日の訪問先をすべて周り終わり、帰社したのが午後11時ごろです。

会社に戻ってきてから事務作業など、残りの業務を行います。

 

電車での移動中にいろいろ聞こうと質問事項を考えていたのですが、それは必要ないなと感じました。

なぜならその人は息継ぎをする間も無いくらい、自分のタスクをこなし続けていたからです。

 

これだけ濃密に時間を過ごしている人に対し、

  • 軽い気持ちで質問すること
  • 用もないのに話しかけること
  • 気軽に会う約束をすること

などはその人の時間を奪うことになり、申し訳ないと感じました。

 

 

計画ではなく時間から始める

同行させてもらい感じたことは、時間の有効活用です。

アメリカの経済学者ドラッカーは有名な著書「経営者の条件」の中で

「仕事ではなく時間からスタートしなさい」

と言っています。

 

仕事に関する助言というと、計画から始めなさいというものが多い。
まことにもっともらしい。
問題はそれではうまくいかないことにある。
計画は紙の上に残り、やるつもりで終わる。
成果をあげる者は仕事からスタートしない。
時間からスタートする。
出典:経営者の条件

 

仕事がデキる人は計画からスタートせず、「自分が何に時間をとられているか」を明らかにすることからスタートするといいます。

次に、自分の時間を奪おうとする非生産的な要求を退けて、得られた時間を大きくまとめます。

 

私が自分のスケジュールを振り返り、何に時間がとられているかを分析したところ、最も時間を割いているのは「移動」時間でした。

反対に、最も成果につながるアポイントや紹介をいただくことに割いていた時間は1日で1時間程度、24時間のうちの約4%しか費やしていなかったのです。

 

同行させていただいた先輩がそのことをわかっているのかどうかは確認しませんでしたが、少なくとも隙間の時間を無駄にしていませんでした。

1日の最初にやることを決め、ただひたすらそのことだけをやり続けていただけでした。

また、移動時間をただ移動するためだけに使うのではなく、そこでできるタスクをこなし続けていました。

 

仕事がデキる人は余計なことを考えず、ベルトコンベアーで流れてくる部品を組み立てる作業員のように、目の前のタスクだけに集中しているのです。

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