日本企業の選考基準は?大手人気企業が新卒採用をする理由は?

この記事の結論は「日本企業は人物重視の採用。大手人気企業には新卒採用をする理由が3つある。人気企業に入社するのは一流大学に入学するより難しい」です。この記事では海老原嗣生氏の著書「なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?」(2015年 東洋経済新報社)を題材に、日本企業の選考基準や就職倍率のカラクリ、人気企業が新卒採用をする理由、入社難易度についてご紹介します。

 

日本企業の選考基準の原則は?

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日本企業、会社という「大家族」に馴染めるかどうかが選考の基準です。

性格や人格を重視した採用活動を行います。このように、選考基準が職務能力ではなく性格やコミュニケーション能力などの社会的な能力、人格的なチェックになっていることを「ハイパー・メリトクラシー」とよばれています。

「ハイパー・メリトクラシー」では、評価の基準となる物差しがあいまいです。そのため就職活動の際には、企業がどのような雰囲気、キャラクターを望んでいるかを知る必要があります。業界ごとに求める人格は異なっているので、本当に自分に合った企業なのか、注意をしてみてくださいね。

 

大卒就職率が上がると採用倍率は上がる?

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大卒就職率はバブル期と比べて増加の傾向にあります。

ただ、高卒就職率は減少傾向にあります。近年の工場の海外移転や大手流通業の拡大により、高卒就職を受け入れていた国内の工場や中小の流通業といった産業が壊滅的な打撃を受けました。

1980年代後半では高卒求人数が150万件を超えていましたが、現在では約20万件程に減少しています。

現在では、高卒の人にとって就職の幅が狭められている現実があります。その変化が要因の一つとなって大学進学率が50%を超え、過去と比べ大学生の数が格段に増加しました。大学生が増えると人気企業に多くの大学生が殺到します。その結果、就職活動での競争率があがるのです。

本質は、以前より高校生が就職しにくくなったため大学生が増え、人気企業の倍率があがり、選考の厳選化が起きているようにみえるだけなのです。

 

大手人気企業が新卒採用者数を一定に保つ3つの理由

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近年、3つの理由から大手人気企業は新卒採用数を安定して確保する傾向にあります。大手企業が新卒での採用者数を一定に保っている理由についてまとめました。

 

人を教える経験が積める

安定して人数の採用活動を行うことで、一定数の若手社員が新卒社員の面倒を見ることになります。

若手社員は、人を教える経験を積むことができるのです。若手社員が新卒社員を教えることで、若手社員と新卒社員がともに成長することができます。若手が育たなければ企業が育たないのも同然なので、新卒採用は企業の成長にクリティカルに働いているといえますね。

 

同期入社社員で競争を促す

新卒採用をする上で重要になるのは、同期社員の存在です。同期入社同士で競い合うことで、能力の向上を期待できます。また、健全な競争はやりがいを生み出します。

一定数以上の新卒採用は健全な競争、やりがいを生み出し、人材流出を抑える効果も期待できるのです。

 

不況に強い経営体制になっている

バブルやリーマンショックの時は、企業の経営体質が現在より非効率でした。現在は企業経営が見直され、不況に強い筋肉質な体質になっています。不況に強い経営体制も安定した新卒採用を行うことができる要因の1つなのです。

 

人気企業は狭き門?

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人気企業ランキング100位に入る企業の総採用数は3万人未満です。

旧帝国大学の7校と早稲田大学・慶応大学の1学年当たりの人数はおよそ4万人です。人気企業に入るのは有名校に入学するより狭き門なのです。

人気企業のほとんどが消費者向けに商品を提供している「B to C」の会社です。企業同士の取引をメインにしてる「B to B」の企業はほとんどランクインしていません。

人気企業は広告やメディアでよく目にする身近な企業が選ばれているといえます。人気企業だからといって、自分に合った企業かどうかはわかりません。また、人気がなくても優良な企業は数多く存在します。

就職活動では、人気に惑わされないように気をつけながら自分にあった優良企業を見つけ出してくださいね。

 

注目分野で伸び盛りの企業を探す

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「注目分野で成長している中堅中小企業で、自分に合った企業を見つける」です。

人気企業を探すことは簡単です。ただ、人気企業が「自分に合っている企業か」「優良企業であるか」は必ずしもイコールではありません。

注目されている分野で活躍している中小企業は成長スピードが早く、社員もそれに乗じて伸びていきます。例えば、トヨタ自動車前会長の奥田氏は、自動車業界がメジャーな存在ではない1950年にトヨタ自動車に入社し、産業の成長と共に現在の成功を実現した例といえます。

メジャーではない業界や企業のなかにこそ、宝の山が眠っているかもしれませんね。

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