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「明治維新から学ぶプロジェクトを成功させる方法」ブレイブアンサープレイス【第7回】

1983年生まれ東京都在住。青山学院中等部・高等部卒。 慶應義塾大学総合政策学部にて、国際政治学を専攻。 卒業論文で学部優秀論文賞(SFC AWARD)受賞。 2006年住友商事に入社し、海外駐在を含めた実務経験から 様々なビジネスの知見を得る。 現在、歴史を軸にしたコンテンツ作成者として活躍中。 冷徹な分析力で現代社会とビジネスを診断する。
2017年6月23日(金)、当メディア「BraveAnswer」を運営するアクトデザインラボ社オフィス(東京都中央区人形町)にて、第7回ブレイブアンサープレイスが開催されました。ご登壇いただいたのは、歴史勉強会などを開催している李東潤(りとんゆん)さんです。今回は、明治維新という歴史的な出来事から、1つのプロジェクトを成功させる方法についてお話いただきました。現代でも、会社でプロジェクトを立ち上げることはありますが、プロジェクト成功の秘訣は明治維新に隠されているのです。

明治維新とは?


(↑ご登壇頂いた李さん)

まずは各テーブルごとに座っている参加者同士で自己紹介をして、お互いのもっている明治維新のイメージについて共有しました。

明治維新とは、江戸から明治へと変わっていく過程で起きた、日本政府による一連の改革のことです。

参加者の多くは明治維新について「名前は知っているけど内容はわからない」状態で、うろ覚えの知識を出し合っていました。

 

「そもそも、明治維新は何が目的だったのでしょうか?」

李さんのこの問いかけにも、なかなか明確に答えられません。

お互いに顔を見合わせて苦笑いするしかありませんでした。

 

明治維新の目的

明治維新以前の日本は鎖国状態で、安定した暮らしができていました。

そこに黒船が来航した結果、日本では「改革しなければならない」と考える人々が現れます。

 

彼らはなぜ、日本の文化を変えてまで改革しようと考えたのでしょうか。

それまでの安定した暮らしを変えようと思ったのはなぜでしょうか。

 

黒船が来航した当時、世界の多くの地域は西欧の列強国の植民地となっていました。

そのため日本では「このままでは他の国のように列強国の植民地となってしまい、日本の独立は保てないかもしれない」という危機意識が芽生えます。

 

 

こうして「日本の独立を維持すること」を目的とした、明治維新という国家的プロジェクトが立ち上がったのです。

 

 

目的を果たすための政策


(↑独立を維持するためには?)

日本が独立を維持するためには、西欧に対抗する力が必要です。

西欧に対抗する力をつけるためには、国内と国外の両方に対して政策が必要でした。

ここから李さんは、日本政府が行った政策について、対内政策と対外政策に分けて説明してくれました。

 

対内政策

明治維新までの日本は、「藩」によって地域が支配されていたため、「国」としてはまとまっていませんでした。

そのため、まず最初に国としてまとまるところから始まります。

廃藩置県によって「藩」が廃止されました。

中央集権化を図ることで、「国」として1つにまとまることができたのです。

 

対内政策では、武力で西欧に対抗するために徴兵を始めます。

戸籍

徴兵するためには、どこに誰がいるか把握する必要がありました。

そのためには戸籍を調べる必要があります。

ただ日本では、全国規模の戸籍は7世紀以降作られていませんでした。

日本政府は、まずは戸籍を作るところから始まります。

教育

戸籍を作成して徴兵しただけでは軍隊は作れません。

1人前の兵士に仕立て上げるには、集まった人に対して教育が必要です。

行進や整列などは、明治時代に軍隊を作るために行われた教育の際に使われていました。

現代では、学校などで整列や行進が行われています。

目的は変わりましたが、当時行われていた教育が今の日本社会にも影響を与えているのです。

 

その他にも、日本政府は西欧に対抗する力をつけるためにいくつもの政策を展開しました。

 

対外政策

対外政策には、他の国と仲良くすることで、日本に足りない部分を補う意図がありました。

当時世界的に権威のあった国はイギリスです。

日本は1902年にイギリスと日英同盟を結びました。

 

ただ日本がイギリスと同盟を結ぶまでには、紆余曲折があったのです。

 

 

日本は”なめられて”いた

開国したばかりだった日本は、当時の列強国から”なめられて”いました。

経済格差があり、法整備がなされていなかった日本は、近代国家として格下に見られていたのです。

 

日本はイギリスと同盟を結ぶために、”なめられた”状態から脱却する必要がありました

 

どのようにして日本は”なめられた”状態から脱却したのでしょうか。

日本がイギリスをはじめとした列強国から”なめられない”ようになるために行った政策について、グループで話し合いました。

各グループともに活発に発言があり、とても盛り上がりました。

李さんも各テーブルをまわって、話し合いに参加してくれました。


(↑李さんも話し合いに参加してくれました)

最終的に日本政府が行った政策が功を奏し、日本はイギリスと同盟を結ぶことになります。

明治維新の目的であった「日本の独立を守る」というプロジェクトを成功させることができたのです。

 

明治維新というプロジェクトの成功には、現代におけるプロジェクト成功のための秘訣が隠されています。

日本がプロジェクトを成功させるために、大切だったことは何だったのでしょうか。

現代にも通じる、明治維新の成功の秘訣とは?

 

 

歴史から学ぶ

BraveAnswerプレイス終了後のアンケートでは、

  • 「維新」という教科書の文字が、自分の言葉でのみこめるようになり、とても勉強になりました。
  • 歴史から学ぶ、とよく言われますが、具体的にはこう学ぶのか、と理解することができました。
  • 今回も最高に知識欲が満たさせる時間でした!

といった感想が寄せられました。

 

歴史というと、難しい内容をイメージする人もいるかもしれません。

ただ、歴史から学ぶことはたくさんあります。

歴史を過去のものとしてとらえるのではなく、モデルケースの1つとして考えることで、たくさんの学びを得ることができるのです。

歴史から抽出された、現代にも通じる考え方を学ぶことができたのではないでしょうか。

 

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