ライプニッツとは?モナドや微積分法も考えた?

ライプニッツは17世紀に活躍したドイツの哲学者、数学者、政治家です。高校の数学で習う、微分・積分はライプニッツが開拓したともいわれています。ライプニッツは、この微分をもとに哲学的にも大きな功績を残しました。意外にも微分と哲学が実はつながっているのです。あらゆる物事は哲学につながっていくともいわれています。自分の人生を考えるうえでも大きく役に立つのが哲学なのです。この記事ではライプニッツについてまとめました。

ライプニッツとは?

ライプニッツは、17世紀に活躍したドイツの哲学者・数学者です。

 

数学者としては微積分法を開拓したということでも大きな功績を残しています。

活動の幅が広く、政治家・外交官としても活躍しました。

 

デカルトの流れを進めた哲学者

哲学者としてのライプニッツは、デカルト以降の合理論を支持するという立場で功績を残しています。

 

この時代の哲学の状態としては、デカルトがはじめた大陸合理論にたいして、科学の発展とともにイギリス経験論のジョン・ロックが登場した時代です。

 

合理論と経験論とは、ここでは簡単に、

  • 観念の中に真実がある=合理論
  • 実世界に真実がある=経験論
    (科学によって自然への認識が著しく発展したことで生まれた)

と考えておきましょう。

 

要するに、この時代は、

  • 合理論

が、

  • 経験論

によって揺らいでいた時代ということです。

 

ライプニッツは、そんな時代に

ロックの経験論を認めるけど、それでも、観念に真実があるよね

ということをいったのです。

 

このような意味でライプニッツは、デカルトからの合理論の流れをくんでいるといわれているのです。

 

では、どのように経験論にたいして、合理論を証明したのでしょうか。

それを知るには数学者としてのライプニッツを知ることから始めなければいけません。

 

 

数学者ライプニッツ:微積分法の開拓

ライプニッツの思想は数学的な観念が大きな根拠となっています。

その基礎となるのが、ライプニッツが開拓したとされる微積分法です。

 

現在でも、高校で必ず教えられる、あの微積分法です。

 

微分とは、次元をひとつ下げる作用を持っています。

空間(3次元)から平面(2次元)を、平面から線(1次元)を求めることができるのです。

 

まずはライプニッツは、次元をどんどん繰り下げていく発想をもち、微分という計算方法を確立したということを理解しましたでしょうか。

 

ライプニッツの単子論(モナド)とは?

では、微分がどのように哲学(合理論)につながっていくのかみていきましょう。

 

そこで登場するのが、単子論(モナド)という考え方です。

 

微分で次元をさげても完全な0にはならない

先ほど、微分は次元をひとつさげる作用があると説明しました。

微分によって、次元をどんどんさげていくと、立体は面になり、面は線になり、線は点になっていくように計算できます。

 

そして、ライプニッツは次元は3→2→1→0と下がり、限りなく0に向かって下がっていきますが最終的に完全な「0」になることがないという特徴に注目しました。

 

最終的に分割できない単位=単子(モナド)

ライプニッツは世界にあるものも、どんどん分割していくと最終的には分割できない要素に行くつくと考えました。

 

それ以上分割できない、もっとも単純な要素のことを単子(モナド)といいます。

 

ライプニッツはこの単子(モナド)という概念をもとに、哲学的な問題に取り組んでいきます。

 

神の実在を証明しようとする単子論(モナド)

単子(モナド)は、非物質的で、他の単子の影響を受けずに、相互に独立したものだと考えられました。

にもかかわらず、自然が発展し、宇宙が構成されるのは、それぞれの単子はたがいに調和が取れた運動をしているからです。

 

単子は他の影響受けないはずなのに、自然物が形作って構成されていくのはなぜなのでしょうか。

 

ライプニッツは、単子同士が調和し構成するする原因に

  • 神の予定調和

という概念をおきました。

 

これが単子論(モナド)なのです。

ライプニッツは単子論によって、単子は非物質的なので、経験論では説明できないということを示したのです。

 

外交官としても活躍

ライプニッツは、数学者としても哲学者としても後世に残る功績を残しましたが、同時に激動の17世紀ヨーロッパにおいて、外交官としても活躍しました。

 

ドイツ人であったライプニッツは、マインツ選帝侯やハノーヴァー選帝侯に仕えました。

このハノーヴァー選帝侯は、のちにイギリス王となりハノーヴァー朝をひらく、ジョージ1世です。

 

フランスのドイツへの侵攻をそらすために、当時のフランス王であるルイ14世に、直接スエズ運河の建設を進言したことなどのエピソードも残っています。

 

政治家としても表舞台で活躍していたのです。

 

ライプニッツの著作は?

ライプニッツの著作としては、

  • 『単子論』
  • 『形而上学叙説』
  • 『ライプニッツ著作集』

などが現在も手に取ることができます。

ライプニッツの著作の多くが未完であり、彼の思想の全体像をつかむのは難しいとされていますが、興味のある方は手に取ってみてください。

 

近代的な知識を持ちながら中世的な世界観

ライプニッツの単子論は、神が予定調和によって作りだした世界であるので、究極的には現在の秩序を最良のものとする考え方でした。

これは、近代にありながら、中世神学的な価値観への逆行ということもできます。

 

ライプニッツ自身は、近代のアリストテレスと評されるほど広範な知識もっていました。

しかもその近代的知識をもとに数学的にも、大きな功績を残しています。

 

にもかかわらず、中世的な価値観に行きついてしまったのは、度重なる戦争によるドイツの荒廃が背景にあるともいわれています。

時代が思想におよぼす影響が決して小さいものではないことを感じることができます。

 

自分の人生に反映する

このように、哲学者の時代おける役割と考え方、生き方をみていくと、現在の自分の人生についても客観的に見る力がついていきます。

 

哲学者の思索を追っていくことは、自分自身で考え、自分自身の人生における決断をする大きな助けになります。

哲学史をわかりやすく解説しているページも設けていますので、これを機に哲学にふれてみてはいかがでしょうか。

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