【フルヤ金属へ就職!】事業内容、採用、技術力まとめ|企業研究

フルヤ金属は工業用貴金属製品に特化した国内唯一の上場企業です。田中貴金属工業と業務提携を結んでいます。東京証券取引所ジャスダック上場銘柄で、かつJ−Stock銘柄です。今後は財務基盤を強化することで新たな成長ステージへの移行が期待されています。この記事ではフルヤ金属についてまとめました。

フルヤ金属とは

フルヤ金属は

  • 工業用貴金属製品

に特化した国内唯一の上場企業です。

 

宝飾事業から工業用金属事業へ

同社は1951年に東京に古屋商店を設立したのが始まりです。

 

社員5人で万年赤字の宝飾会社で、1975年に宝飾事業に見切りをつけ、工業用金属事業に転身しました。

大手が手がけていない分野を求め、難易度の高いイリジウム、ルテニウム加工へ進出しました。

 

ただ、主要顧客と目された当時の通商産業省(現在の経済産業省)などの研究機関は赤字経営で、取引に応じてくれませんでした。

そのため給料を削って利益を出し、納税証明書を持って交渉に出かけていたそうです。

 

イリジウムるつぼの修理で成功

1981年に大手電機メーカーからイリジウムるつぼの修理の相談が舞い込んできました。

るつぼとは金属を溶かすために使うつぼことです。

 

「できます」と仕事を請け負ったものの、実はるつぼの修理はやったこともなく、4度るつぼをダメにしたそうです。

5回目に成功し、X線を撮り、目に見えないヒビも補修したため、海外に出すより持ちが良いと評判になりました。

この成功をきっかけに、プラチナグループと呼ばれるプラチナ、イリジウム、ルテニウムなどを用いた工業用貴金属を扱うようになりました。

 

広い分野に利用される貴金属製品を提供

工業用金属は半導体やハードディスク、スマートフォン、LEDの製造に使用されています。

 

プラチナグループメタルは産出される土地が限られており、年間産出量が少ない大変希少な資源です。

その一方で他の物質では代用できない用途がたくさんあります。

 

同社ではプラチナグループメタルのイリジウム、ルテニウムに関して、世界最大級の回収精製能力を持つリサイクル設備を保有し、全世界の年間生産量に匹敵する回収精製量を誇っています。

 

プラチナグループメタルは優れた特性を持つ反面、加工に特殊な技術が必要な金属です。

同社はその中でも特にイリジウム、ルテニウムの研究開発に注力していて、様々な技術を培ってきました。

 

現在では電子機器、化学、医療、クリーンエネルギーなどの広い分野に利用される貴金属製品を提供しています。

 

 

採用データ

同社は

  • 営業
  • 研究開発

などあわせて

  • 15名前後

採用しています。

 

2016年3月期の決算情報は

  • 売上高:約173億円
  • 営業利益:約8億円
  • 当期純利益:約3億円

です。

(四季報より)

 

平均年収は

  • 約552万円

です。

(有価証券報告書より)

 

同社は

「成長性、高収益を支えるのは社員ひとりひとりのチャレンジ精神と高い技術力」

と謳っています。

 

若い頃から存分力を発揮できる環境を用意し、社員ひとりひとりの成長に注力していくとしています。

 

 

唯一無二のビジネスモデル

同社は共同研究行う大学や独立行政法人の間では、通称「イリ・ルテのフルヤ」(イリジウム・ルテニウム)と呼ばれています。

 

ルテニウム・ターゲット材と並ぶ主力製品のイリジウム製るつぼでは、国内シェア9割を独占しています。

 

レアメタルのリサイクルで利益を上げる

茨城県つくば市にある精製工場に、顧客の化学メーカーなどから使い古して磨耗したるつぼのターゲット材が連日運びこまれてきます。

同社ではこれをいったん高純度の粉に戻し(精製)、再び製品へと成形して出荷しています。

 

これがレアメタルのリサイクル事業と呼ばれているものです。

 

新しく必要になる地金は磨耗した分だけであるため、新規に製造する場合に比べ、原材料は数分の1ですみます。

一方、同社の加工過程は精製と成形のふたつがあり、成形のみの新規に比べてリサイクルの利益は倍になります。

 

つまりリサイクルすればするほど粗利率は加速度的に上がっていくビジネスモデルなのです。

 

高い技術で優位を作る

イリジウム、ルテニウムは融点が2500度です。

高濃度の酸性の液体でも加工できないため、高い技術が要求されます。

特に使用済み製品を粉に戻す精製工程では、回収したスクラップ製品化学的な手法で溶解し、蒸留して不純物を取り除いた後、高温のシリコンオイルで温めるなどして、粉状に結晶化させます。

 

イリジウム、ルテニウムの成形、リサイクルに関しては、フルヤと同水準で行う企業はなく、この強みを支えているのが最初の工程である化学溶解の装置です。

この装置により、通常リサイクルに4ヶ月かかるところを同社では1ヶ月で顧客に引き渡すことが可能です。

 

この装置がなければフルヤのリサイクルビジネスは成り立たないと経営陣が話すように、この装置が同社のコア技術であり、圧倒的優位の秘密だということです。

 

あとは財務基盤の弱さをどう安定させるか

ただ一点、財務基盤が弱いのが難点だということです。

総資産に占める有利子負債の割合が40%程度に達しています。

 

設備投資に莫大な額を注入する攻めの経営の代償とも言えます。

ベンチャー魂で道を切り拓いてきた同社は、今後挑戦と安定を両立させることで新たなステージへ挑むこと求められています。


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